こんにちは、からまるです。
進学塾の早稲田アカデミーさんから中学受験の保護者向き雑誌「サクセス12」が今日、献本されました。とく心当たりがなく、付箋が貼られているページを見たら、2014年5月に刊行した佐藤智恵さんの『ハーバード合格基準』が紹介されています。
「スーパーグローバル人材の実像を具体的に示した日本で初めての本」。はい、まさにそういう本なのです。同記事内で、広島県のAICJ中学校の教頭先生が「中学生には、ぜひ、一度目を通してもらいたい本です」とコメントされていて、いや~中学生には難しいのでは?と思ったのですが、この学校は国際バカロレアのワールドスクールなのですね。どうりで意識が高いわけです。
こんにちは、からまるです。
書店さんこそ最高の劇場空間!という思いがこもった書店イベント紹介ウェブサイト「本屋で.com」をからまるは応援しているのですが、このサイトはいま、参加する書店さんを募集しているそうです。
それにしても、「本屋で.com」を見るとたちどころにわかるように、最近は東京だけでも一日にいくつもの書店さんで面白そうなイベントをやっていますね。時間が許せば毎日でも行けるくらいです。書店さんもいま、ネット書店さんとの差別化なのか、読者がリアルな体験をする場づくりに力を入れているように思います。
書店にカフェが併設されるのは当たり前のようになってきました。代官山店に豪華なカフェを作ったTSUTAYA書店の運営会社カルチュア・コンビニエンス・クラブの増田宗昭社長のインタビュー(今週発売の「週刊東洋経済」10月31日号)は面白かったですね。また、「泊まる」イベントも行われたことがありますし、これからも計画があるようです。書店は以前からデートの待ち合わせ場所だったわけですし、「書店に行くと何か楽しいことがある」というドキドキ感をイメージするのも、編集者の仕事では大事かもしれません。
こんにちは、からまるです。
先週金曜日のエントリで、日本経済新聞火曜日のキャリアアップ面「経営書を読む」にピーター・センゲさん、オットー・シャーマーさん他による『出現する未来』が取り上げられたことを書きましたが、これは連載形式だったのですね。今日付の同欄で、同じアーサー・D・リトルの森洋之進さんが2回目の記事を書いてくれています。テーマは「U理論」の「センシング」についてです。
『出現する未来』には、いま翻訳書だけでなく漫画版の解説まで刊行されている共著者オットー・シャーマンさんの「U理論」のアイデアが議論されています(本書第6章「出現する理解――U理論」)。U理論はセンシング、プレゼンシング、リアライジングの3プロセスからなります。『出現する未来』第6章では、センシングを「ひたする観察することによって、世界と一体となる段階」、プレゼンシングを「後ろに下がり、内省することによって、内なる知が浮かび上がる段階」、リアライジングを「流れにそって素早く動く段階」と説明しています。この3段階を通じて真に新しいイノベーションが創出され、未来は創造されるのです。
しかし、どうしても私たちは「受け身の学習」をしてしまうと「はじめに」で指摘されています。受け身の学習とは、習慣的行動の反復とメンタルモデルのダウンロードからなり、その二つの点を結ぶ円環から抜け出すことがありません。「もっぱら習慣的な思考をダウンロードするだけであり、自分の心地いい範囲内でしか世界を見ようとしない」「最善の場合でも、これまでにやってきたことを、もっとうまくやれるようになるだけだ。自分たちの世界観という繭のなかでは安全でいられるが、それは大きな世界とは切り離されたものである」(p24)。
からまるが本書の編集をしていた2006年当時は、この概念について、からまる自身もリアルな理解には至っていなかったように思います。でも、いまの現実の混沌は、「メンタルモデルのダウンロード」では絶対に追いつけない世界になっていませんか? 本書がこうして今も読まれるのは、この混沌から脱出するヒントが本書に詰まっているからだと思います。
こんにちは、からまるです。
昨日のエントリの続きを書こうと思っていたのですが、お知らせをいただいたので別ネタを。
日本経済新聞の毎週火曜日のキャリアアップ面に掲載されている「経営書を読む」で、10月20日、2006年5月に刊行したピーター・センゲさん、オットー・シャーマーさん他による『出現する未来』が取り上げられていました。アーサー・D・リトルの森洋之進さんが次のように書いてくれています。
「意図するところはおよそ経営学の範囲を超えており、立ち現れてくる未来に対する「予知能力」をどう捉え、育成していくべきかの解明です。それゆえ、経営学の主流と見なされている「科学的かつ実証的な戦略構築論」の対極に位置づけられます。しかし、過去の経験や情報にとらわれて創造的な一歩を踏み出せない日本企業に対して、示唆的な内容を含んでいるように思えます」
経営学の分野に属するにしては異様にユニークなこの本の内容には、刊行して10年経とうとする今も、こうして気になる人が多いのですね。森さんのいう「創造的な一歩」を求める時代が本書に追いついてきたのでしょうか。
こんにちは、からまるです。
あのベストセラーメーカー・齋藤孝さんの新刊を、11月下旬刊行めざして準備中です。タイトルは『いつも余裕で結果を出す人の複線思考術』です。
同じような仕事をしているはずなのに、なぜかいつも余裕があって、夜はさっさと帰ってリア充な雰囲気を醸し出している。しかも誰よりも売上を上げている。そういう人が皆さんの会社の中や知り合いにいませんか? うらやましいことこの上ないですね。格好いいし。からまるはけっこう仕事が遅い人間なので、なおのことうらやましいのです。
では、そういう人とからまるの違いは何か。そりゃ地頭の違いでしょ、では、からまるの場合は正解だとしても、そこで話は終わってしまいます。地頭の違い以外に、頭の使い方の違いがあるはずです。どのように頭を使えばいいのか? それを齋藤孝さんに伺ってできたのが、この本なのです。
「複線思考」がその頭の使い方になるわけですが、その話を明日から追々。
こんにちは、からまるです。
先週のエントリで書いたように、19日と20日に福岡に行ってきました。目的はいろいろとあって、19日の仕事はなかなか波瀾万丈の結末を迎えたのですが、それはまた別の機会に書くとして、20日は『画文集 炭鉱に生きる 地の底の人生記録』の山本作兵衛さんの原画展を公開中の田川市石炭・歴史博物館を訪ねました。
本当は校了前に見るべきだった原画には、その美しい色彩と繊細な文字に心打たれました。さすがに実物の質感は実際に見ないとわからないものです。
博物館に行く前に、ご親族の方のご案内を受けて、作兵衛さんのお墓参りと、旧居跡の訪問も叶いました。写真は旧居跡の土地にあった石炭です。ご親族の方は、この土地から出てきたものはすべて、第三者にはがらくたのように見えるものでも保存するのだとおっしゃっていました。
こんにちは、からまるです。
来週月曜火曜で福岡に行ってきます。目的は、新企画の打ち合わせと対談。『画文集 炭鉱に生きる』の山本作兵衛さんの原画を展示している田川市石炭・歴史博物館をお訪ねする予定もあります(本当は校了前に行きたかったのですが)。
新企画用の対談は、もつ鍋屋さんでもリラックスして行うことになっていて、これはとても楽しみ。という次第で、月曜火曜のこの日記はお休みし、水曜日に福岡のご報告をしますね!
こんにちは、からまるです。
今日、新しい原稿が届きました。からまるにとって2冊目の+α文庫、しかも書き下ろしです。+α文庫では滅多にない書き下ろし作品に挑戦することになったのです。
この企画は、すでに25冊を出している、ある大人気シリーズの最新作になります。実は当初、からまるは、そのシリーズの既刊書はまだ文庫になったことがないので、最も売れた最初の本の文庫化を著者の方に提案しました。著者の方は賛成してくれたのですが、親本の版元さんが、「こんなに売れている本を文庫にするのは早すぎる」と反対されました。
当然だと思います。からまるも逆の立場だったら、そう判断するでしょう。しかし、それを受けて著者の方から、だったら文庫書き下ろしを出そうと提案されました。思わぬ展開に喜んだのはもちろんです。
刊行は12月の予定ですので、来月にはご紹介できると思います。
伏し目がちに走れベストセラー・レース。書籍編集者からまるの、からまったお話。 *ここに掲載されている内容は私個人の見解であり、所属会社の立場を代表するものではありません。