ピーター・センゲさん他『出現する未来』が説くイノベーションの3段階。

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こんにちは、からまるです。

先週金曜日のエントリで、日本経済新聞火曜日のキャリアアップ面「経営書を読む」にピーター・センゲさん、オットー・シャーマーさん他による『出現する未来』が取り上げられたことを書きましたが、これは連載形式だったのですね。今日付の同欄で、同じアーサー・D・リトルの森洋之進さんが2回目の記事を書いてくれています。テーマは「U理論」の「センシング」についてです。

出現する未来『出現する未来』には、いま翻訳書だけでなく漫画版の解説まで刊行されている共著者オットー・シャーマンさんの「U理論」のアイデアが議論されています(本書第6章「出現する理解――U理論」)。U理論はセンシング、プレゼンシング、リアライジングの3プロセスからなります。『出現する未来』第6章では、センシングを「ひたする観察することによって、世界と一体となる段階」、プレゼンシングを「後ろに下がり、内省することによって、内なる知が浮かび上がる段階」、リアライジングを「流れにそって素早く動く段階」と説明しています。この3段階を通じて真に新しいイノベーションが創出され、未来は創造されるのです。

しかし、どうしても私たちは「受け身の学習」をしてしまうと「はじめに」で指摘されています。受け身の学習とは、習慣的行動の反復とメンタルモデルのダウンロードからなり、その二つの点を結ぶ円環から抜け出すことがありません。「もっぱら習慣的な思考をダウンロードするだけであり、自分の心地いい範囲内でしか世界を見ようとしない」「最善の場合でも、これまでにやってきたことを、もっとうまくやれるようになるだけだ。自分たちの世界観という繭のなかでは安全でいられるが、それは大きな世界とは切り離されたものである」(p24)。

からまるが本書の編集をしていた2006年当時は、この概念について、からまる自身もリアルな理解には至っていなかったように思います。でも、いまの現実の混沌は、「メンタルモデルのダウンロード」では絶対に追いつけない世界になっていませんか? 本書がこうして今も読まれるのは、この混沌から脱出するヒントが本書に詰まっているからだと思います。

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このページは、karamaruが2015年10月27日 21:45に書いたブログ記事です。

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