本日もう一ネタ! 『世界の権力者が寵愛した銀行』のエルヴェ・ファルチャーニさんは驚くほどイケメンだった!

11月26日にNHK BS1「世界のドキュメンタリー」で放送されたドイツとスペイン合作ドキュメンタリー番組「顧客情報を盗んだ男 スイス銀行 情報流出の波紋」、見ましたよ。やはり登場しましたねー、ジョージーナ・マイケル(番組のテロップではミカエラ)女史。なるほど、この方ですか。しかしそれより驚いたのは、『世界の権力者が寵愛した銀行』のエルヴェ・ファルチャーニさんのイケメンぶりです。からまるが見た彼のビジュアルはひげをはやした写真一枚だったので、それよりはるかに若く、笑顔のきれいな素顔はかなり驚き。昔の映画「ブラック・レイン」に出演していたアンディ・ガルシアさんに少し似ています。かなりのモテ顔ですね。

番組のインタビューでジョージーナさんは思い切りファルチャーニさんのことを嘘つき呼ばわりして、こきおろしていましたが、番組自体はそこはぜんぜん追及せず、ファルチャーニさんが銀行から盗み取った情報をきっかけにして欧州各国当局の「脱税狩り」が行われたことを評価していました。ほとんどファルチャーニ・リストを活用しなかったギリシャの前財務大臣は、言い分を聞いているとはいえ、まるで悪人扱いでしたね。

322点!

こんにちは、からまるです。

322点……。もう言葉が出ません。11月27日と28日に行われたフィギュアスケートのNHK杯男子シングルで羽生結弦選手が叩き出した点数です。ソチ冬季五輪で羽生選手がショートプログラム100点超えをしたとき、いつかそのうちフリースケーティングと合わせて300点超えもあるんだろうなと誰もが思ったでしょうが、いきなりそれを22点も上回るなんて、凄すぎます。フィギュアスケートでは、よく「別次元の滑り」「異次元の滑り」といい、羽生選手の今回のスコアも「異次元」なのでしょうが、何だか日銀の「異次元緩和」みたいで、ホントになかなかふさわしい言葉を思いつきません。コーチのブライアン・オーサーさんがコメントしていたように、ずっと語り継がれる伝説の日になったと思います。

クリケットのリンク羽生選手の関連本で今いちばん新しいのは、某社から出ている語録本ですが、ちょうど1年くらい前に出したオーサーさんの『チーム・ブライアン』のほうが読み応えがありますよ! まったく新しい伝説を作る大きな助けになったのは、羽生選手が「クリケットの人たち」と言っていたように、オーサー・コーチをはじめとするトロントのクリケット・スケーティング・アンド・クーリングクラブのリンク(写真)と指導陣なのですから。

かくしては、第二弾にチャレンジしたいぞ!

齋藤孝さん『いつも余裕で結果を出す人の複線思考術』で初めて「ブックライター」の名称を使う&実際にノートに書いた図表原稿。

こんにちは、からまるです。

齋藤孝さんの『いつも余裕で結果を出す人の複線思考術』は、聞き書きによって作られています。構成とライティングを担当したのは、講談社で行ってきた「上阪徹のブックライター塾」2期生の梅田梓さんです。齋藤さんがあとがきに謝辞として「ライターの梅田梓さん」と書いてくださったのを、「ブックライター」にさせていただきました。からまる担当作で初めて「ブックライター」という名称を使った本となりました。

その梅田さんといっしょに齋藤さんとの打ち合わせに何度か臨んだわけですが、とても勉強になりました。的確な言葉遣いに、的確な指示。編集技術的なことまで学ばせていただきました。たとえば、本書は各章最後に、その章の「まとめ」を箇条書きにしています。これ自体はよく行われる編集ですが、それを「セルフチェックシート」という名称にして、ノートに書き取ったようなビジュアルにし、チェックボックスを付したのは、丸ごと齋藤さんのアイデアなのです。

これだけ整理ノート生原稿なるほどと思い、本文中にも項目のまとめ「これだけ整理ノート」というのを作り、からまるは写真のように、本当に大学ノートに一つひとつ書いて、それをまたテキストに起こして、いっしょにデザイナーさんに渡し、図表を作成してもらいました。文字はド下手でお恥ずかしい限りですが、べつに殴り書きをしたわけではなく、先生の話を聞きながらノートを取る感覚で書いたものです。

全部で17点。「図の原稿作成」という作業と考えれば二度手間もいいところ。「そんなことで何が違うんだ」と言われそうですが、機械的にテキスト打ちするだけよりずっと実感がこもっている気がします。

強い自分が手に入る、齋藤孝さんの新刊『いつも余裕で結果を出す人の複線思考術』は昨日発売!

こんにちは、からまるです。

齋藤孝さんの新刊『いつも余裕で結果を出す人の複線思考術』は昨日、発売となりました! まだ書店さんに見に行けていないのですが、この表紙はかなり目立つのではないかと思います。ただし、偶然なのでしょうが、同時期に齋藤さんの本が岩波新書などを含めて他社から4冊くらい出る、からまる担当作史上、最過当競争状態になっています。是非とも勝ち抜きたいですね。

fukusenshikou本書の書き出しは、アマゾンのページにも載せたのですが、次のようなものです。

「本当にすごい役者は、舞台上で演じながら、同時にその姿を観客席から見ることもできる――。能を大成した世阿弥が本にそう書いています。
そんなふうに、もう一人の自分から自分を見るという能力は、舞台の上の役者だけでなく、私たちの日常でも大いに役立ちます。この能力があれば、自分の立場や言動、発想、そして感情さえも客観的に把握することができ、それらをうまくコントロールできるに違いないからです。
いま、多くの人が忙しさに振り回されて、コントロールがきかず、自分のコンディションを乱しているのではないでしょうか」

もう一人の自分から自分を見る。言い換えると、自分を徹底して客観的に見る。「主観」と「客観」を切り離し、二つの自分があるという前提で、物事を考える。こういうスキルを複線思考術としてまとめたのが本書なのですが、この書き出しの部分をお読みいただくだけでも、今までこの日記で書いてきた読書法や仕事法がどうして可能なのか、感じてもらえるのではないかと思います。

このスキルは、メンタルに対しても使えます。とんでもないトラブルに遭遇したとき、人はメンタルを病んでしまいます。からまるだって何度も経験があります。そのとき、その自分を舞台の上に置いて、そのトラブルに悩む人を演じている自分を観客席から見るのです。トラブルに悩む自分を観客席から見れば、それはけっこう滑稽なものかもしれません。つい笑ってしまうかもしれません。そのとき、本書から引用すれば、「パニックになるような状況におかれても自分で自分を笑える強さ」(p121)が手に入ります。まさに最強のメンタルですよね。

本日もう一ネタ! エルヴェ・ファルチャーニさん『世界の権力者が寵愛した銀行』の書評が朝日新聞に掲載!

世界の権力者が寵愛した銀行先週のエントリで予告した通り、9月9日に刊行したエルヴェ・ファルチャーニさん著、橘玲さん監修『世界の権力者が寵愛した銀行 タックスヘイブンの秘密を暴露した行員の告白』の書評が11月22日付け朝日新聞に掲載されました!

書いていただいたのは、京都大学教授の諸富徹さんです。書き出しがいいんですよ。

「『事実は小説より奇なり』とは、まさに本書のことを指すのか」

決まりましたねー! どうもありがとうございます。朝日新聞書評効果は相変わらず大きく、この日はアマゾンのランキングが78位に急上昇しました。書評の最後はこう結ばれています。

「障がいをもつ娘を見つめながら彼は、『カネの価値ですべてを測り、強者が弱者を蹂躙するような現実の中で娘に育って欲しくない』と念じる。著者の思いは実現するのか。いまの彼の闘いは続く」

     *     *

明日は所用で休み、また明後日に!

山口絵理子さんの想像力「あなたのやっていることは何につながっている?」

こんにちは、からまるです。

三連休初日の11月21日土曜日、山口絵理子さんのトークイベント「今、『裸でも生きる』力を。」に行ってきました。タイトルからもわかる通り、山口さんの『裸でも生きる』文庫化記念として、山口さんが連載を持っている雑誌「クーリエ」との共催で行いました。この日の前日、『裸でも生きる2 Keep Walking私は歩き続ける』の文庫(+α文庫)が刊行されましたので、こちらも是非ご注目を。文庫版あとがきを本人が書き下ろしています。

山口トークイベント20151121当日は450人もの方々にお集まりいただきました。これは無料イベントではなく、先行申し込みで1500円、その後は2000円のチケットを買っていただくのです。にもかかわらず、これだけの大盛況。こういうイベントは50人集まっていただくのも一苦労なので、最初、500人規模なんて大変だなあ、と思っていたのですが、それがチケットを発売してあっという間に杞憂となったのは、本当にありがたいことです。お越しいただいた皆さん、どうもありがとうございます! 写真はその会場の様子です。

からまるも会場内で山口さんの話や質疑応答に耳を傾けました。いちばん胸にこたえたのは、「あなたのやっていることは何につながっている?」という話でしたね。何につながっている? 山口さんは本でも「バングラディシュのこの空は本当に日本の空とつながっているのか」という表現をしていました。これはバングラと日本のあまりの違いについて述べたことですが、こうした種類の想像力がとても大事だと思います。自分がいま取り組んでいることの先をきちんとイメージし、想像すること。「ヴィジョン」では借り物ぽいけれど、「あなたのやることは何につながっている?」というとリアルだと思いませんか?

馬渕睦夫さん『世界を操る支配者の正体』6刷決定!

こんにちは、からまるです。

カバー+帯最近も旺盛に新著を出しておられる、元ウクライナ大使の馬渕睦夫さんが昨年10月に刊行した『世界を操る支配者の正体』の6刷が決まりました! ロングセラーになりましたね。

最近、新聞紙面は国内ニュースよりも国際ニュースのほうがスペースが多くなっているように思います。世界は狭くなっただけでなく、ものすごい変化の渦中にあるのだという認識が広がっているのでしょうか。「世界はどこへ向かうのか、この変化をどう考えればいいのか、私たちはどう行動すればいいのか」を真剣に考えることが必要な時代の、一つの羅針盤が本書であり、また今週ご紹介した松本光弘さんの『イスラム聖戦テロの脅威』なのです。

今後もからまるはこのテーマで本を出していくつもりです。

来週は『世界の権力者が寵愛した銀行』のファルチャーニ祭り! NHK BS1でドキュメンタリー番組放送と朝日新聞書評!

こんにちは、からまるです。

世界の権力者が寵愛した銀行9月9日に刊行したエルヴェ・ファルチャーニさん著、橘玲さん監修の『世界の権力者が寵愛した銀行 タックスヘイブンの秘密を暴露した行員の告白』はじわじわと売れていて、この分野に関心のある方が多いことがわかります。で、そういう方々必見のテレビ番組が26日に放送されるそうです。ドイツとスペインの制作会社が共同制作した番組「顧客情報を盗んだ男 スイス銀行 情報流出の波紋」(NHK BS1「世界のドキュメンタリー」、26日23時から)がそれです。

これはものすごく楽しみですね。本書を読んでいただいた方なら全員、いやが上にも期待が高まるだろうことは、ファルチャーニさんの本書での主張すべてを真っ向から否定しているジョージーナ・マイケルさんが登場することです。ファルチャーニさんと一緒にレバノンに行った、フランス系レバノン人の女性です。彼女は、自分はファルチャーニさんの愛人で、彼は離婚の慰謝料をまかなうためにHSBCプライベートバンクの顧客名簿を高額で売ることを計画し、レバノンに行ったと語っています。事件の陰に、どろどろの男女関係がからんでいるのか? ぜひ彼女のご尊顔を拝見したいところです。

また、先週の読売新聞に続いて、22日の朝日新聞に書評が出ることが、朝日新聞のサイトで予告されました。上から2番目に掲載されているので、字数の多い書評になるのではないかと思います。どなたが、どんなことを書かれるのか。これも楽しみです。

という次第で来週はファルチャーニ祭り!

齋藤孝さんの新刊『いつも余裕で結果を出す人の複線思考術』の見本が届きました!

こんにちは、からまるです。

複線思考術見本今日、齋藤孝さんの新刊『いつも余裕で結果を出す人の複線思考術』の見本が編集部に届きました。写真でご覧の通り、白とピンクと黒! きれいでチャーミングに仕上がりました。写真の上の部分から少し覗いているように、見返しもピンク。本文用紙は、いつもからまるは落ち着いたアイボリー系の紙を指定するのですが、カバーの色校の、あまりの潔さを見て、急遽、もっと白い紙に指定替えしました。

表紙周りの文字は全体に丸みを帯びたものになっていて、本の上下に白いスペースを空けています。齋藤さんの切り抜き写真がその空きの部分にさりげなく入っていて、とても斬新な印象になっています。タイトルの「複線」をイメージした図形と齋藤さんの手の動きがリズムを作り出しています。この計算し尽くされた装幀をしてくれたのは、石間淳さんです。

最初のアイデア段階では、複線がはっきりビジュアルでわかる都電荒川線の駅のホームに齋藤さんにお立ちいただいて写真を、などと好き放題言っていたのですが、それは叶わず、でもかえってこういう抽象性の高いデザインのほうが普遍性があってよかったな、と思っています。

仕事が速いぞ「現代ビジネス」

こんにちは、からまるです。

昨日ご紹介した松本光弘さんの『イスラム聖戦テロの脅威 日本はジハード主義と闘えるのか』を「現代ビジネス」でも紹介してよ、と昨日、当該編集部に提案したところ、早速、取り組んでくれました。ウェブマガジンとして「ニュースの深層」を売りにしているのですから、やはりパリ同時多発テロに関する解説記事を載せたいと考えるのは当然なのでしょう。それにしても仕事が速いぞ。

とはいえ、松本さんは、この時期、超多忙な現役の警察庁外事情報部長とあって、とりおろしのインタビューや寄稿ではなく、本書に書かれた、日本が対処すべき問題の一部を抜粋したものです。でもニュース写真といっしょにレイアウトされた仮版を見ると、臨場感がありますね。明日の「現代ビジネス」をお楽しみに。

ちなみに「現代ビジネス」は数ヵ月前から編集態勢が変わり、ページビューをどんどん伸ばしているようです。平均年齢が思い切り下がったせいでしょうか、フットワークの軽さを垣間見ることができました。