複線思考の達人、鈴木敏文さんの目からウロコが落ちすぎる言葉。

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こんにちは、からまるです。

昨日のエントリの続きになりますが、齋藤孝さんの『いつも余裕で結果を出す人の複線思考術』に登場する「複線思考の達人」のうち、さすが!と思わせるのがセブン&アイ会長の鈴木敏文さんの言葉ですね。引用させていただいた『鈴木敏文「逆転発送」の言葉95』(勝見明著、PHPビジネス新書)は名言の宝庫でした。

齋藤さんがセブン&アイの入社式に呼ばれて挨拶をしたとき、鈴木さんが新入社員に贈った言葉は「消費者の目を忘れるな」というものでした。小売業なのだから言うまでもないことではないかと思いますよね。しかし、この言い古されたような言葉の深さは、『いつも余裕で結果を出す人の複線思考術』に引用させてもらった次の部分を読むとわかります。「焼きたて直送便」というセブンイレブンのオリジナルパン商品の話です。

「製パンメーカーの商品は当時、限られた拠点の工場で大量生産されていました。全国津々浦々、どの店でも均質な商品を売ろうと考えれば、日持ちのよさの安全性を優先することになります。これは、既存の仕組みの中で「顧客のために」、最大限の努力をしようとするという、売り手の都合の範囲内で考える発想です。
 一方、「顧客の立場で」考えると、安全性に加え、味や鮮度も優れた焼きたてのパンをいつでも買えることを望むはずです。ここに、潜在的なニーズが浮かび上がります」

「顧客のため」ではダメだというのです。それでは「消費者の目」「買い手から見て当たり前のこと」にならない。「顧客の立場」でものを見ろ、考えろ、というのがここの趣旨です。目からウロコが落ちる気がしませんか?

この「顧客の立場」が、本書でいう「他者視点」であり、「自己視点」と並行する複線思考です。

「「顧客のために」と「顧客の立場」は似ているようですが、まったく違うのです。「顧客の立場で」考えるということは、「作り手」と「顧客の立場」を同時に生きるわけです。この立場の「複数性」が複線思考になるのです」(p64)

他者視点に立てなければ、なぜダメなのか。齋藤さんはそれを一言で定義します。

「ほとんどの仕事は、「自己実現」ではなく「他者実現」で成り立っているからです」(p64)

本書の白眉をなす部分の一つです。

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このページは、karamaruが2015年12月 4日 18:22に書いたブログ記事です。

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