今年の講談社ノンフィクション賞は長谷川康夫さん『つかこうへい正伝 1968-1982』。

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こんにちは、からまるです。

すでに先週、発表されたように、今年の講談社ノンフィクション賞は、長谷川康夫さんの『つかこうへい正伝 1968-1982』(新潮社刊)の単独受賞となりました。7月20日の選考会をからまるも傍聴しました。じつは今回の最終候補作5作品の中に、からまるのお知り合い本があったので、結果にはやや複雑な心境もあるのですが(それでも銀座で盛大に?残念会を行いました。太っ腹な人たち!)、本書は文句なしの受賞だと思います。

とにかくこの本は面白い。「1968-1982」に出来事を絞り、とくに1970年代のつかこうへいの演劇創造に、いろいろな役回りでずっと振り回されてきた著者にしか書けない、つかさんという人の破天荒さ。からまるは80年代にパルコ劇場でかかるようになった後半期の芝居しか見ていないのがとても残念なくらいです。そして、どうしてつかさんの芝居があれだけの人を動員したのかが、はっきりとわかるような思いがしました。

選考会での議論は選評として後日、発表されます。570ページの大著だし、演劇論の部分も多いしで、けっしてとっつきやすい本でないことは確か。でも、からまるは映画でしか見られなかった銀ちゃんとヤスのねちっこい応酬の肉声が、まるで紙面から立ち上ってくるような読後感でした。

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このページは、karamaruが2016年7月25日 17:37に書いたブログ記事です。

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