山口義正さん『サムライと愚か者 暗闘オリンパス事件』の文庫を8月刊行!

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こんにちは、からまるです。

今月刊行の石塚健司さん『ひどい捜査 検察が会社を踏み潰した』に続き、8月にも+α文庫の担当作があります。山口義正さんの『サムライと愚か者 暗闘オリンパス事件』です。親本は2012年の3月に出しました。

オリンパスが売り上げがわずかしかない3つの会社を、後に金額が判明したところでは700億円もの巨額で買収したことを山口さんはオリンパスに勤務する友人から聞きます。これはどう考えてもおかしい。何かあるにちがいない。日経平均株価採用銘柄でもある名門企業が、まさか、と思いながらも、友人から得た取締役会資料などをもとに、たった一人の調査を続けた山口さんは、ついにその怪しい企業買収の全貌と、買収スキームを使った粉飾決算、それを指南した怪しすぎる金融プロたちの存在を、一つ一つ突き止めていきます。世に言うオリンパス事件を発覚させたのが、山口さんの一連の調査報道でした(雑誌ジャーナリズム賞「大賞」受賞)。

まさに手に汗握る追求劇。粉飾の秘密を知らずに社長になっていたマイケル・ウッドフォードさんと、山口さんが最初の記事を発表した月刊誌「FACTA」の編集長だった阿部重夫さんの濃いキャラもてつだって、告発ものとして経済ノンフィクションの真価を発揮しただけでなく、個人対大組織、隠蔽側と暴く側のバトルものとしても面白いノンフィクションなのです。

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このページは、karamaruが2016年7月26日 17:31に書いたブログ記事です。

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