2016年11月アーカイブ

今日から復活したかったのですが、原稿の集まり具合が尋常でない状態となりました。お休みをもう1週間延期し、また12月5日に!

こんにちは、からまるです。

昨日のエントリの続き。自伝的記憶力だけが突出してすごい人(ハイパーサイメシアまたはHSAMというのだそうです)がいるのはなぜなのか。現在の科学的見解では、歴史の年号や単語などを記憶できるのは訓練によるものであり、生まれ持った才能によるものではないそうです。だから記憶術は有効なのですね。しかし、自伝的記憶力がスーパーすごいのも訓練によるものだとしたら、その人は非自伝的記憶力もすごいはず。だから、スーパーサイメシアの人は生まれ持った能力を持っていると考えられます。

1950年代では、脳にはビデオレコーダーのようなものがあって、生まれた瞬間にこのレコーダーがオンになっていて、それ以降すべての記憶を秘密のファイル保管庫に貯蔵しているので、ハイパーサイメシアの人はそこに直接アクセルすることができるのだと考えられていたそうです。あり得そうですが、今の研究では、そんな秘密の貯蔵庫は存在しないとされています。

では、瞬間瞬間を自撮りできるカメラが脳にあるのだろうか、と考えた研究者もいました。これを「直観像記憶力」というそうですが、残念ながらこの記憶力を持つのは子どもに限られ、あるデータでは子どもの5%が持つのに対して大人は0%だったそうです。大人なるほどなくなる記憶力なのですから、成長にともなって不要とされるものなのでしょうね。

では何があるのか。ここからはもう本書をお読みいただくしかありません。本書の第4章「記憶の魔術師たち」という部分に詳述されています。面白いですよ。

     *     *

...と、こんな感じで、ネタ満載のこの本から、まだまだいろいろ書こうと思っていたのですが、突然の原稿ラッシュとなりまして、しばらくの間、大量の原稿読みに没頭する必要が出てきました。この日記は10日間ほどお休みします。また再来週に!

こんにちは、からまるです。

昨日はばたばたしていて、日記を書き忘れてしまいました! そんな次第で、先週からの続きの間が空いてしまいましたが、記憶科学の翻訳書「The Memory Illusion」の話。

「記憶」といえば、まず思い浮かぶのは、「記憶力がいい人・悪い人」ではないかと思います。受験のときは記憶問題で苦労したとか、人から仕事上の物忘れを指摘されてちょっとしたトラブルになりかけたとか、からまるは記憶力では苦い思い出がたくさんあります。

その一方で、異常に記憶力がいい人がいます。からまるが酔っ払って話したことを、後日、本人はすっかり忘れているのに、「からまるさんはあの時こう言ったはず」と詰められることが再三あります。尊敬に値する素晴らしい記憶力ですが、コトと場合によっては「いや、その話は忘れよう」と言いたくなる場合も。

スーパー記憶力がいい人々のことは、今まで一般書でもよく書かれてきました。本書に登場する一人は、2006年に書かれた論文に記載されていたもので、34歳のAJさん。よちよち歩きの頃から現在までのあらゆる日を思い出せるのだそうです。何月何日は何曜日で、その日に何をしたかを逐一覚えていると。10歳の頃からつけていた日記があるので、実験者たちはその記憶の正確さを確認することができ、驚愕したのだそうです。

ただし、この「記憶力」は、からまるが最初に書いたような「非自伝」的事象ではなく、あくまで自伝的記憶力のほうです。AJさんは、自分の人生とは関係ない情報の記憶はいたって普通だったのだそうです。どういうことなのでしょうか?

こんにちは、からまるです。

来月は翻訳書を出します。取材モノではなく、プロポーザルを吟味して、しかるべきオファーを権利者に出し、契約書を交わしてアドバンス(前払い金)を払い、フルテキストをもらい...という、きちんとした手続きを踏んだ、工程上はもう「ザ・翻訳書」みたいな企画です。

原題は、「The Memory Illusion ; Remembering, Forgetting, and the Science of False Memory」といいます。著者は「記憶科学」を専攻するドクター、Julia Shaw さん。まずはリンク先の動画を見て下さい。めちゃくちゃ美人さんなのです。

「ファルスメモリー」とは日本語で「過誤記憶」と訳されます。記憶のエラーのことです。「記憶科学」という用語はあまり聞き慣れませんが、この分野は研究の歴史がまだそれほど長くなく(原初的研究はフロイトにもあったようですが)、実験などをベースにした実証的研究は1980年代から盛んになってきたようです。

記憶本というカテゴリーで見ると、1990年代から日本でもいろいろな本が出ています。講談社からも『記憶は嘘をつく』という本が1997年に出ていて(ジョン・コートル著)、3刷まで売れています。その本のオビのキャッチコピーは「自分の記憶は正しいと思っていますか?」とあり、自伝的記憶の曖昧さ、不正確さが自己認識に与える危機を描き出しています。

それから時代を経て、記憶科学に大きな影響を与えたのが脳科学であるように思います。脳と記憶の関係は如何に。来週はこの企画について、いろいろと。

こんにちは、からまるです。

まさかのトランプ大統領誕生から一夜明け、出版界ではトランプ本ブームが湧き起こっています。アマゾン総合ランキングに軒並みトランプ関連書籍がベスト100入りしています。

正直なところ、これらの本は出してはみたものの売れ行きでは苦戦していたのだと思います。+α新書でも『ドナルド・トランプ、大いに語る』(セス・ミルスタイン編)という語録集を7月に出したのですが、あまり売れていませんでした。今夏の時点では読んでおく必要などないと思われていたのでしょう。この本も今日は結構売れているようです。オビには「いざ、大統領へ!!」とあり、じつにジャストタイミングではないですか。

それにしても、トランプ大統領誕生をきちんと予測できた専門家やメディアはどのくらいいたのでしょうか。日本におけるアメリカや国際情勢分析のメインストリームは、これからがらっと顔ぶれが変わるのかもしれません。その流れを早く捕まえたいな。

こんにちは、からまるです。

9784062194747.IN01.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像出口治明さんの『50歳からの出直し大作戦』をご購読いただいた方々から、ぞくぞくと愛読者カードが返ってきています。どうもありがとうございます。やはり50前後の方が多いですね。うれしいです。一部をご紹介しますね。

「ビジネスについて苦労した点や工夫した点については、意外と本音が書かれていないことが多いので、この本は大変自分自身にとって心に残るものとなった。出口さんの生き方や教養や若いメンバーへの接し方がとても好きで、いつもすごいなと思っています」(48歳女性)

「50歳を過ぎてから起業して成功する人がいるということを知り、勇気づけられました」(48歳男性)

「出口さんの感性がよいと思う。今がいちばん若いという言葉がいい」(53歳男性)

「自身52歳、ひじょうに感動しました」(52歳男性)

一番目の引用にある「ビジネスについて苦労した点」が書かれているのも、この本のいいところだと思っています。起業が甘いわけがありません。本書には、脳梗塞で倒れて即入院したにもかかわらず顧客に何事もないかのように見せるために社員を通して連絡したり、大事な現場が大火事になりかけたりといった壮絶なエピソードも語られているのです。

こんちには、からまるです。

平日5日間連続して休まないといけない「勤続報奨休暇」なるものを昨日までいただき、今日から職場に復帰しました。その間、電通に厚生労働省の家宅捜索が入ったことを報道で知って、ちょっとばかり複雑な気分です。

一方で、とてもうれしいニュースもありました。11月2日発売の週刊新潮11月10日号に、出口治明さんの『50歳からの出直し大作戦』の書評が掲載されたのです。書評してくれたのは楠木建さん。からまるも何冊かご著書を楽しく拝読した一橋大学の教授です。その中で曰く、

「若者に対する中年の絶対的優位がひとつだけある。それは、中年はかつて若者だったが、若者はまだ中年を経験していないということだ。生きのいい若者のITベンチャーも素晴らしいが、本書は人生半ばを過ぎた起業ならではのコクのある味わいがある」。

楠木さんらしい、コクのある書評をどうもありがとうございます!

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