2016年12月アーカイブ

こんにちは、からまるです。

昨日は宮城県石巻市に出張してきました。朝早くから仙台に行き、そこで何人かの方々と合流し、石巻市まで車に乗せてもらいました。向かった先は中瀬というところです。石巻漁港の脇を流れる旧北上川に小さい中州がありまして、ここが中瀬なのです。公園やマリーナ、石ノ森章太郎さんの画の展示やグッズ販売を行っている石ノ森萬画館などがここにあります。石ノ森萬画館の風変わりな建物は2011年3月の東日本大震災で1階部分が水浸しになったそうですが、建物自体は耐えました。しかし、この中瀬にある建物のいくつかは津波によって流失してしまい、多くがいまだに空き地のままです。

石巻日和山.JPGポケモンGOで遊んでいる方なら、1ヵ月ほど前にここでイベントが行われたことをご存じだと思います。この中瀬にあった映画館・岡田劇場は津波で完全に流失しました。石巻ハリストス正教会は流失こそ免れたようですが今は解体中です。これらの場所にポケストップがあって、それをクリックすると往時の写真を見ることができるため、懐かしむ方々がイベントに合わせて大勢見に来ておられたというニュースをテレビで見ました。岡田劇場のポケストップの写真には、「Memory of 3.11.11 津波により流失」とキャプションが添えられていました。

ここにアップした写真にどこか見覚えはありませんか? 中瀬のすぐ近くにある日和山です。中瀬近辺を一望できる場所で、あのときここに地元の方々は避難してきました。東日本大震災当時、石巻の被害状況をカメラが撮影し、また被災者の方々がテレビ番組の記者のインタビューに答えるなどした映像をからまるは覚えていますが、ここがその場所です。写真の奥は漁港のあるあたりです。

石巻かき小屋.JPG中瀬には石巻・かき小屋があります。からまるたちも立ち寄って、ここでカキを焼いて食べました。カキ好きのからまるは誘惑に耐えかねて昼から生ビールを注文しました。みなさん付き合ってくれるところがありがたいですね。おいしかったです、ごちそうさま。

どうしてからまるは石巻に行ったのか? じつは来年刊行予定の本の関連取材でして、からまるは今、この本の計画にも夢中になっているのです。お知らせできるのは来年の初夏の頃でしょうか。絶対面白い本になります。是非ご期待ください。

     *     *

というわけで、お後がよろしいようですので、この日記は今年これまで。からまるは明日も明後日も、年明けは4日から働きますが、新年最初の日記は1月10日に! どなたも佳い新年をお迎え下さい。

出張で一回休み!

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詳細は明日!

こんにちは、からまるです。

今朝、「現代ビジネス」に「大分県警「盗撮事件」の全真相」という記事が公開されました。著者はジャーナリストの田中圭太郎さんで、大分県警の不可解な言動の真相を探っています。

発端は、別府市にある「別府地区労働福祉会館」の敷地内にある樹木の周囲を草刈りしたところ、小型カメラが2台見つかったことでした。通報を受けて駆けつけた別府署員が調べたところ、カメラに写っていたのは、なんとその別府署内でカメラのレンタルを売り込む警察OBと刑事の打ち合わせ場面と、労働福祉会館の入口近辺が「盗撮」された動画です。後者はよりによって今年夏の参議院選公示日の朝の風景でした。別府はこの参議院選で激戦区の一つでした。

一体何のための「盗撮」だったのか。誰か特定の人物の出入りを狙っていたのか。選挙違反の疑いをかけるなら選挙事務所を監視するはず。そうでないとしたら、通常の生活を送っている普通の人々の出入りを逐一、盗撮していたことになります。なぜそんなことを? しかし大分県警は不可解な説明を行い、別府署の現場指揮官と捜査員の計4人に甘い処分を下しただけで幕引きしようとしました。

この事実や、カメラのレンタルを売り込む警察OBの存在などを考えると、ひょっとしたらこの種の盗撮は、あちこちの警察で当たり前のように行われているのではないか。そんな不気味な推測ができてしまいます。一地方警察署の不祥事と見えて、じつはこうした監視が全国で常態化している可能性を示唆する調査報道です。是非ご一読を!

年末進行が山場につき。また明日に!

こんにちは、からまるです。

脳はなぜ都合よく記憶するのか.jpgのサムネイル画像先週水曜日に発売したジュリア・ショウさんの『脳はなぜ都合よく記憶するのか 記憶科学が教える脳と人間の不思議』がじわじわと売れています。本当にじわじわなんですけれど、関心のある方々が手に取って下さっていることが、日々のデータから伝わってきます。

部数が少ないと新聞で宣伝してくれることはないのですが、なんとか25日の毎日新聞にちょっとだけ宣伝が載ることになりました。これがきっかけになって動いてほしいなー。あと、お送りした新聞書評面ご担当の方々、どうぞよろしくお願いします!!

こんにちは、からまるです。

小池百合子東京都知事のオリンピック会場見直しがここしばらくニュースになりました。16日には見直し3会場のうち最後のバレーボール会場は、予定通り有明アリーナを新設し、費用を65億円削減することで決定したと小池知事が発表しました。

世界大変動と日本の復活.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像同時に発表されたのは、オリンピック後に有明アリーナの経営権を民間に売却することでした。これを「コンセッション方式」といいます。あんまり人口に膾炙されていない言葉だと思います。からまるも10月刊の+α新書、『世界大変動と日本の復活』の制作中に著者の竹中平蔵さんから教えてもらうまで知りませんでした。本書第五章「成長戦略①特区とコンセッションを大胆活用する」から引用すると、竹中さんは、成長戦略の柱になるとして、こう定義されています。

「コンセッションを直訳すれば「譲歩」「妥協」といった意味になる。要はインフラを「上下分離」することだ。インフラの下部(所有)は引き続き国などの公的部門が担い、上部(運営)については民間企業に開放する。空港や道路などといったインフラはキャッシュフロー(料金収入)があるので、運営権を民間に売却することが可能だ」(p112)

すでに各国でこうした取り組みが進んでいるのに対して、日本はまだまだ。国だけでなく地方自治体も遅れていて、とくに東京都は超優良資産をたくさん保有しているのだから、売却して民間企業に運営を任せたほうが、資産をずっとうまく活用できると指摘しています。竹中さんは小池都知事の「希望の塾」で講師を務めました。小池都知事の今回のコンセッション表明には、本書で展開された考え方が入っているのかもしれません。

こんにちは、からまるです。

来年も「上阪徹のブックライター塾」を開講します。もう第4期になります。4月から5月にかけて、例年通り4回みっちり講義と演習、名物の毎度の懇親会・交流会の大宴会を行います。今年の塾には、最近、共著書『嫌われる勇気』が累計150万部に及んだ古賀史健さんの公開インタビューというサプライズがありましたけれど、来年もすごいサプライズを準備しています。お知らせできる日が来るのが待ち遠しい!

申し込みはフェイスブックのこちらから。修了後には1期から3期までの皆さんとの交流会(宴会好きな塾なもので)を予定しています。卒塾生の方々がどんどん仕事の領域を広げたり新しい人生を踏み出したりしているのが、とても刺激になります。

こんにちは、からまるです。

世界大変動と日本の復活.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像10月に刊行した竹中平蔵さんの『世界大変動と日本の復活 竹中教授の2020年・日本大転換プラン』にも多くの愛読者カードをいただいています。トランプ政権誕生で国際ニュースから目が離せない状況の反映なのでしょうか。ごく一部ですが、ご紹介します。

「政治に携わる人たちは、この本をじっくり読んで、これからの政策立案に活かしてほしい」(86歳男性)

「時代の流れを読んだ的確な指摘と将来への提言が見事」(73歳男性)

「いつもながら核心・本質を衝いている」(66歳男性)

「不都合な真実は知りたくないが、この本によってその実体を知り、世界経済新潮流に開眼させられた」(84歳男性)

「安倍首相の経済政策はおおむね正しいが、実行を推進する力が弱い。竹中平蔵氏のように、「改革は細部に宿る」を実行する力に欠けているようだ」(82歳男性)

こうした、安倍総理より先輩の方々からの書き込みには、著者の竹中さんと同じく、改革のスピードが遅い今の政治に歯がゆい思いを抱いておられる様子が伝わってきます。

こんにちは、からまるです。

8月に刊行した+α新書の『選ばれ続ける必然 誰でもできる「ブランディング」のはじめ方』(佐藤圭一さん著)が根強く売れています。5ヵ月目に入っても書店さんからの注文(集品)がいい水準で継続しているのです。佐藤さんが機会をつかまえては本の内容を宣伝してくれている効果に加えて、本書の内容に力が備わっているのだと思います。

選ばれ続ける_青山ブック.JPG写真は佐藤さんが先日、青山ブックセンター本店さんで撮影したもの(お店の許諾済み)で、ベストセラーランキングに入っています。内容が古びないどころか、今のDeNAの方たちにも読んでほしいと、からまるは思っているくらいです、自分たちが社外からどういう目で見られているか、どこがズレているのかを問い直すために。

改めて章立てを下記にご紹介します。理路整然と読んでいただけるように工夫した章立てになっていると思います。

はじめに お客様は何を基準にして選ぶか?
第1章 あなたの会社はズレていませんか?
第2章 お客様との接触ポイントに気配りしていますか?
第3章 社員は自社の魅力を語れますか?
第4章 会社の魅力をどこから見つけますか?
第5章 自社の「あるべき姿」は明確ですか?
第6章 自社の「あるべき姿」を言葉にできますか?
第7章 自社の「あるべき姿」を見える化していますか?
第8章 「あるべき姿」を社内で共有できますか?

こんにちは、からまるです。

201612117山口絵理子イベント.JPG先週発売となった山口絵理子さん『輝ける場所を探して 裸でも生きる3』の刊行記念イベントが11日の日曜日に行われました。マザーハウスとクーリエ・ジャポン、講談社の共催です。場所はマザーハウス本店がある秋葉原のコンベンションホールでしたが、500人入るこの大きなホールいっぱいの人がご来場くださいました。有料イベントなのにこの熱気。からまるたちは会場外のホールで写真のように本を並べて売ってきたのですが、呼び込みの声にも熱がこもるというものです。

山口さんの基調講演にも相変わらず力強さがこもっていました。とくに印象的だったのは、東南アジアの某国で各国首脳が集まった会合の一つに招かれてスピーチをしたときのこと、「ネクストチャイナといって途上国みんなが中国の工業生産をマネしたら伝統のものづくりはなくなる。個性で勝負すべきだ」と発言したら、大きな拍手が湧いたという話でした。

秋葉原に今月、新規オープンした「ジュエリー・マザーハウス」にも行きましたが、本の主人公の一人、インドネシア・ジョグジャカルタの線細工職人ムギさんが作り出す各種ジュエリーは、肉眼で見ると溜息が出るほどの繊細さと美しさです。どれだけ目のいい人が作っているのだろうと驚きます。これはとても工業製品ではできません。でも、こうした技術の衰退や死滅をただ嘆息するだけでなく、職人さんが継続して素晴らしい仕事をする経済的な仕組みを作り出すところが山口さんの仕事の凄みだと思います。「個性で勝負すべき」にはリアリティがあるのです。

脳はなぜ都合よく記憶するのか.jpgこんにちは、からまるです。

金曜日まで書いてきた翻訳本の新刊、ジュリア・ショウさんの『脳はなぜ都合よく記憶するのか 記憶科学が教える脳と人間の不思議』、表紙はこんな感じです。社内の業務担当者が「また、なんとも派手な...」と絶句するくらい凝ってみました。どうでしょう? 「記憶」と「不思議」をテーマにして、装幀してくれたのはソウルデザインの鈴木大輔さんと江﨑輝海さん、イラストを描いてくださったのは爽々さんです。

翻訳は服部由美さん。講談社ではとてもお世話になっています。今までの引用部分からもわかるように、研究や実験内容などの記述が難解な原文を手堅く、わかりやすく日本語にしてくださいました。発売日は明後日14日です!

こんにちは、からまるです。

昨日のエントリの続き。ジュリア・ショウさんの『脳はなぜ都合よく記憶するのか 記憶科学が教える脳と人間の不思議』のタイトルの由来について。本書の第三章「脳の創造メカニズムと過誤記憶」の趣旨は、思い切り簡単に言うと、人の記憶がいい加減だったり、ありもしないデタラメな記憶を持っていたりすることで犠牲になることよりもトクすることが多いのだというのです。

「どの動物も、エラーを受け入れる記憶力を発達させてきたとは、信じがたいことのように思える。結局のところ、生き残りの妨げになるようなミスが多ければ、自然淘汰の世界では立場が弱くなる。どうやら、記憶のミスを受け入れるシステムは、そんな潜在的な不利益に勝る利益をもたらしもするらしい」(p77)

では「潜在的な不利益に勝る利益」とは何か。それは、脳が新しい思考を可能にし、複雑な問題を解決し、創造的に、また芸術的に行動できることだとし、まさにそのために記憶の幻想も起きるのだと、著者は主張します。脳が都合よく記憶するのは、人が創造的になるため。そう思ってからまるは、オビに「脳は記憶の正確さを犠牲にしてでも、人が創造的に生きることを選んだ」と書きました。

こんにちは、からまるです。

日記を休む前のエントリで書いた翻訳書「The Memory Illusion」のことが中途半端になっていました。翻訳のタイトルは、『脳はなぜ都合よく記憶するのか 記憶科学が教える脳と人間の不思議』といいます。後ろがサブタイトルですね。原題を、サブタイトルも含めて直訳すると、「記憶の幻想 想起、忘却、そして過誤記憶の科学」になり、このままでは硬すぎると思って日本版オリジナルのタイトルにすることにしました。

最初は「記憶という病」などを考えました。「○○の病」というベストセラータイトルに乗っかっただけなのはわかっていたので、内容を熟読してからちゃんと決めようとも考えていました。前にも書いたように、「記憶はウソをつく」系のタイトルはたくさん出ていますし、もともとそのコンセプトに留まる本ではありません。本書の魅力が伝わり、特徴が出るようにするにはどうしたらいいのか?

ここで本書の章見出しをご紹介しましょう。次の通りです。

第1章 人生最初の記憶 なぜ、あり得ない出来事を記憶するのか?
第2章 損なわれる記憶 なぜ、不正確な記憶で世界を解釈するのか?
第3章 脳の創造メカニズムと過誤記憶 なぜ、脳は間違って記憶したがるのか?
第4章 記憶の魔術師たち なぜ、完璧な記憶力を持つ人がいないのか?
第5章 潜在意識の記憶 なぜ、サブリミナルにハマるのか?
第6章 優越の錯覚 なぜ、自分の記憶を過信するのか?
第7章 植えつけられる偽の記憶 なぜ、衝撃的な出来事を間違って記憶するのか?
第8章 無数の共同目撃者 なぜ、正しくなくても同調するのか?
第9章 秘密の悪魔的儀式 なぜ、記憶を取り戻す治療が流行するのか?
第10章 記憶力を活用する なぜ、奇妙なものほど忘れないのか?

メイン見出しの半分は意訳し、「なぜ」以下のサブ見出しはすべてオリジナルです。さて、これらのなかで、どれがいちばん本書らしいのか。記憶科学者の「過誤記憶」の本なので、第1章の「なぜ、あり得ない出来事を記憶するのか」のような気もします。でも、何度も原稿とゲラを読んで、もっともボリュームがあり、著者のジュリア・ショウさんが入れ込んで書いているように思えたのが、第3章「脳の創造メカニズムと過誤記憶」でした。

でも、当初、ひょっとしたら全カットしてもよくないか?と思ったのも、この第3章だったのです。何しろ章の書き出しが、いきなり次のようなものだったのです。

「そうですか。記憶の本は読みたいが、脳生物学の話はあまり聞きたくないと? そう思う人もいるだろう。それなら、この章は飛ばしてください。動物学や生化学、記憶理論の歴史にどっぷり浸かる気になれないなら、それでも結構だ。その分野の原理をよく知らなくても、あとの章を理解できる。けれども、科学という名がつくものは何でも好きという人なら、記憶とは何かがはっきりわかるから、読み進めてほしい」

シナプス、ニューロン、海馬と、どっぷり脳科学の理論が書かれます。ちょっと迂遠ではないかな、と思ったのですが、しかし読めば読むほど、つまり「どっぷり浸かる」ほど、この章の面白みにハマっていったのでした...。

こんにちは、からまるです。

マザーハウスの山口絵理子さんの新刊『輝ける場所を探して 裸でも生きる3 ダッカからジョグジャ、そしてコロンボへ』は本日、発売しました!

東洋経済オンラインさんに紹介記事「山口絵理子が探し続ける「輝ける場所」とは? マザーハウスが起こしたモノづくりの奇跡」が同日配信されました。本のプロローグ全文を読むことができます。どんなことがあってマザーハウス創業に至ったのかがコンパクトに記された、いわば「山口絵理子入門」。ぜひお楽しみください。

出版記念として山口さんのトークイベントをマザーハウス・講談社の「クーリエ・ジャポン」共催により12月11日に東京で、18日に大阪で開催されますが、からまるが日記をサボっている間にあっという間にいっぱいになってしまいました。凄い反響です。

こんにちは、からまるです。

いまや社会起業家の代表格として日本経済新聞などに取り上げられるようになったマザーハウスの山口絵理子さん。明日、その最新刊『輝ける場所を探して 裸でも生きる3 ダッカからジョグジャ、そしてコロンボへ』を発売します。タイトル通り、『裸でも生きる』シリーズ3作目として、マザーハウス創業10年の節目に出ることになりました。

裸でも生きる3.jpgからまるはサポートの立場で打ち合わせに加わりました。制作のスタートはずいぶん前でしたね~。数万字も書いたのに全部捨てる!を繰り返し、山口さんは納得するまで作品を書き直し続け、ついに完成したのがこの本なのです。

メインのお話は、インドネシアのジョグジャカルタ(通称ジョクジャ)で金細工のジュエリー生産にこぎ着けるまでの顛末なのですが、これがまた、どうしてこんなことが可能なのよ??と思わず口に出したくなる、奇跡の連続のようなストーリーになっています。山口さんのひたむきさ、集中力、職人たちへの愛情(&それゆえの厳しさ)、途上国経済への鋭い視点が、独特のぶっ飛び文体で、たっぷりと盛り込まれています。

「絶対できない」を「できちゃった!」に変える、そのパワー。読めばヤル気をもらえます。じっとしていられなくなります。それに今回は写真をかなりたくさん入れているので、ストーリーに臨場感を感じてもらえると思います。

こんにちは、からまるです。ようやく今日から再開です。

いろいろとお伝えしたいことがあるのですが、最初は例のDeNAのキュレーションサイト非公開化の話題を。からまるは今年7月のこの日記で、「MERY」のことを書き、あのサイトに大量の記事を供給していた「ライター」が自らのブログで、「内容は文章を書くのが面倒なら、他サイトから引用して引っ張ってくるとラクです」と書いていたことに触れていました。

12月1日の会見で守安功社長は「(他サイトから文言転用を推奨していた点について)私自身、モラルに反していないという考えを持つことができませんでした」という複雑な表現で謝罪をしました。非公開化や自身の報酬減額を決めたことを評価する声もあるようですが、むしろそれは遅きに失したくらいで、からまるはまったく釈然としません。山本一郎さんなど、すでにいろいろな方々が、大量の記事を作成する方法やSEOの手法、広告代理店の存在について書いておられます。それらを読むたびに憤りを新たにします。たくさんのクリエイターたちの努力にタダ乗りし、傷つけてきた子安社長の責任の取り方は、それだけでいいのでしょうか。なぜ9割もの記事を非公開にしてメディアとしての品質を完全に損なっているにもかかわらず「MERY」だけ残すのでしょうか。人が生み出す知的財産についてどんな哲学をお持ちなのでしょうか。

こうしたキュレーションサイトにクソライターの盗用記事があふれることは、メディアを扱う人ならたいてい予見可能だったはず。マスコミの新人研修レベルのことなのですから。それを予見できず、あるいはひょっとすると予見できなかったかのようにふるまう経営者。一事が万事ではないことを祈るばかりです。

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