2017年1月アーカイブ

こんにちは、からまるです。

脳はなぜ都合よく記憶するのか.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像さすがジュンク堂書店池袋本店さん、お目が高い! ジュリア・ショウさんの『脳はなぜ都合よく記憶するのか 記憶科学が教える脳と人間の不思議』がなんと堂々の一階新刊理工書コーナーに! 少部数にもかかわらず、本当にうれしいことです。どうもありがとうございます。どなたが差配してくださったのでしょうね。

本書は相変わらず大きく売れることもなければ衰えることもなく、6週間前の発売以来、ず~っと一定の(静かな)売れ行きを保っています。第8章の「無数の共同目撃者 なぜ、正しくなくても同調するのか?」は、昨年のドナルド・トランプ対ヒラリー・クリントンの戦いで大問題になった「偽ニュース」を信じ込む人たちについて、ひじょうに多くのヒントをくれると思います。

こんにちは、からまるです。

犬と鬼学術文庫.jpg2002年ですから、もうずっと以前になりますね、アレックス・カーさんの『犬と鬼 知られざる日本の肖像』という本を出しました。現在まで何と16刷まで来ているロングセラーです。この本が今月11日、全く同一タイトルで講談社学術文庫の新刊として刊行されました。からまる担当作が学術文庫になるのは今回初めてで、すこし自慢なのです。

アレックスさんはアメリカ・メリーランド生まれですが、10代前半の頃、お父さんの仕事の関係で横浜米軍基地に住んだところから日本との関係が始まったようです。イエール大学では日本学を専攻しています。その後しばらくして京都府に拠点を置いて活動しており、よくあるジャパノロジスト(海外の日本専門家)の視点よりも冷徹に現実の日本の変遷を観察してきました。

まえがきの冒頭部分は新たに書き加えられています。当時といちばん変わったのは日本が観光立国化したこと、金融バブルが終わったことだと指摘しています。しかし残念ながら他のテーマはまだまだ変わらないか、いっそうひどくなっているとも。耳に痛いことが多い記述ですが、本書のような本を読むことで自分たちの国を多様に見る視点を持つことは必要だと思います。

こんにちは、不定期掲載中のからまるです。

欧州危機と反グローバリズム.jpgのサムネイル画像今月の+α新書、星野眞三雄さんの『欧州危機と反グローバリズム 破綻と分断の現場を歩く』は本日、発売となりました。表紙は写真でご覧のような感じ。オビにはメイ英国首相と、トランプ米国新大統領の写真を配しました。

トランプ大統領が就任するのが1月20日なのは既知のことでしたが、星野さんの読みが的確だったのは、メイ首相がいつEU単一市場からの撤退を表明するのタイミングでした。それは今週の17日だったわけですが、ものの見事に刊行日を近くに合わせることができました。そのためにけっこう押せ押せの進行だったため、その苦労が報われたような気持ちです。

破綻と分断の現場はどんなものなのか。是非、書店さんで手に取ってご覧下さい!

こんにちは、からまるです。

ようやくご報告ができることになりました。ブライアン・オーサーさんの『チーム・ブライアン 300点伝説』を2月1日に刊行します。2014年11月刊行の『チーム・ブライアン』に書かれたこと以降、昨年のグランプリシリーズまでに起きたこと、考えたこと、学んだことを、オーサーさんが語りました。もちろん物語の中心にいるのは羽生結弦選手であり、ハビエル・フェルナンデス選手です。前作よりもさらにチーム・ブライアンが成熟し、結束し、高い目標に向かっていることが、強く強く伝わってくる内容になったと思います。

講談社は、本書の公式ツイッターを今日からスタートさせました。本書についてからまるがお知らせしたい内容は、そのツイッターで行います(からまるが自分でツイートするわけではありませんが)。しばらくの間、この日記には『チーム・ブライアン 300点伝説』以外のことを不定期に書くことにいたします。

こんにちは、からまるです。

今月、久しぶりに+α新書を担当しました。タイトルは『欧州危機と反グローバリズム 破綻と分断の現場を歩く』、著者の方は朝日新聞記者の星野眞三雄さんです。

オビに「EU26ヵ国を取材した」と書いたのですが、星野さんは2012年から2015年までロンドンのヨーロッパ総局にいらして、それこそ欧州をくまなく取材で歩いているのです。EUは28ヵ国なので、ほとんどの国に足を踏み入れたことになります。ものすごいフットワークだと思います。

その現場感覚に期待して執筆をお願いしてよかったと思います。普段は知ることができない欧州の国、たとえばキプロスの事情などはひじょうに興味深く読むことができます。キプロスは南北に分断され、南はギリシャ系キリスト教徒の支配地域で通貨はユーロ、北はトルコ系イスラム教徒の支配地域でユーロとトルコリラが併用されているのだそうです。四国の半分ほどの大きさしかないというのに。

サブタイトルの「破綻と分断」とは何かというと、まずユーロ導入によって各国独自の金融政策がとれなくなり、財政が弱くなった国では国債が売られ、お金は国外に逃げ、国債を保有する銀行は危機に陥る。ギリシャやスペイン、ポルトガルで起きたように経済破綻の危機が訪れてしまいます。そして国内では経済格差が広がり、国民の間に分断が起き、政治エリートは国民から不満の対象になっていく。これらがもはや不可逆の動きになっているのではないかという認識を表現しています。

こんにちは、からまるです。

昨日のエントリでも書いたジュリア・ショウさんの『脳はなぜ都合よく記憶するのか 記憶科学が教える脳と人間の不思議』、発売1ヵ月近くになってアマゾンランキングの順位がずいぶん上がってきたのはどうしてだろうと思っていたのですが、ご購読いただいた方がけっこうブログなどで紹介してくださっていたのですね。今日まで気がつかず(担当者失格)、あわてていくつか読んだところです。

ランクアップにいちばん影響があったのは、HONZさんのこの記事「創造的能力の副産物としての記憶違い」のようですね。お取り上げいただきまして、どうもありがとうございます!

このタイトルどおり、書名のきっかけになった第3章「脳の創造メカニズムと過誤記憶」で展開される議論を、「記憶の脆弱性はいわば脳の創造的な能力の代償」とまとめ、

「著者の言葉を用いれば、「過誤記憶は、強力な結びつきを形成できることのマイナス面」なのだ。という議論を下敷きにしながら、記憶とその変わりやすさについて著者は縦横に論じている。乳児期の記憶を主張する人の話から始まり、驚異的な自伝的記憶を持つ「ハイパーサイメシア」の話、そして、言語化するとかえって記憶の質が低下するという逆説など、そのトピックはあちらへこちらへと広がっていく。2010年代の研究もよくフォローされていて、本書のトピックの充実ぶりにはたしかに目を見張るものがあるだろう」

と評価してくださいました。フロイトに対するひじょうに厳しい筆致について「ニンマリしてしまった」というのは、からまるも原稿を読んでいて同じ感想でした。とはいえ、

「ミスリーディングな邦題がつけられている」「邦題や宣伝文句から喚起されるイメージをいい意味で裏切ってくれる本」とは、どういう意味なのかな~?

こんにちは、からまるです。

2017年になりました。今年はいったいどんな年になるのでしょうか。書籍はかなり先のことを見ながら企画を進めるので、本当はそろそろ2018年のことを考えないといけないと思っているくらいなのですが、いかんせんからまるにそんな千里眼があろうはずもなく、今年も地道に前を見ながら仕事をします。どうぞよろしくお願いします。

脳はなぜ都合よく記憶するのか.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像12月に出した翻訳書、ジュリア・ショウさんの『脳はなぜ都合よく記憶するのか 記憶科学が教える脳と人間の不思議』に読者の方から愛読者カードをいただきました。学生時代のいじめの記憶がトラウマになっている、その記憶を他の記憶に置き換えられたらどんなにいいだろう、と書かれていました。

本書でも、「衝撃的な出来事の記憶は、日常的な出来事の記憶より忘れにくい」、したがって「忘れてもよいトラウマの記憶に永遠に苦しめられる可能性」が高いことを認めています(p196)。それならたしかに、本書の著者が行うように、あえて偽の記憶を植えつけられたらトラウマから解放されるのではないかと思いますよね。カードをどうもありがとうございました。

このアーカイブについて

このページには、2017年1月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2016年12月です。

次のアーカイブは2017年2月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

カテゴリ

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 6.2.4