星野眞三雄さん『欧州危機と反グローバリズム 破綻と分断の現場を歩く』、今月の+α新書として刊行!

|

こんにちは、からまるです。

今月、久しぶりに+α新書を担当しました。タイトルは『欧州危機と反グローバリズム 破綻と分断の現場を歩く』、著者の方は朝日新聞記者の星野眞三雄さんです。

オビに「EU26ヵ国を取材した」と書いたのですが、星野さんは2012年から2015年までロンドンのヨーロッパ総局にいらして、それこそ欧州をくまなく取材で歩いているのです。EUは28ヵ国なので、ほとんどの国に足を踏み入れたことになります。ものすごいフットワークだと思います。

その現場感覚に期待して執筆をお願いしてよかったと思います。普段は知ることができない欧州の国、たとえばキプロスの事情などはひじょうに興味深く読むことができます。キプロスは南北に分断され、南はギリシャ系キリスト教徒の支配地域で通貨はユーロ、北はトルコ系イスラム教徒の支配地域でユーロとトルコリラが併用されているのだそうです。四国の半分ほどの大きさしかないというのに。

サブタイトルの「破綻と分断」とは何かというと、まずユーロ導入によって各国独自の金融政策がとれなくなり、財政が弱くなった国では国債が売られ、お金は国外に逃げ、国債を保有する銀行は危機に陥る。ギリシャやスペイン、ポルトガルで起きたように経済破綻の危機が訪れてしまいます。そして国内では経済格差が広がり、国民の間に分断が起き、政治エリートは国民から不満の対象になっていく。これらがもはや不可逆の動きになっているのではないかという認識を表現しています。

このブログ記事について

このページは、karamaruが2017年1月12日 23:49に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「ジュリア・ショウさん『脳はなぜ都合よく記憶するのか』がHONZで取り上げられる、も?」です。

次のブログ記事は「ブライアン・オーサーさん『チーム・ブライアン 300点伝説』、2月1日刊行へ!」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

カテゴリ

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 6.2.4