2017年4月アーカイブ

こんにちは、からまるです。

仕事の資料として、Google X(現在はX)の幹部であるMo Gawdatの"Solve for Happy: Engineer Your Path to Joy"という本をすこしずつ読んでいます。クレイトン・クリステンセンの『イノベーション・オブ・ライフ』のグーグル版ともいわれる、先月出たばかりの本です。21歳の最愛の息子を手術のミスで亡くした悲しみを、それ以前から考えていた「Solve for Happy」でまさに解決していく物語であり、自己啓発書です。

その趣旨とは関係ないのですが、本書のイントロダンションにこんなフレーズがあります。

When you commit to a moonshot, you fall in love with the problem, not the product.

「moonshot」はジョン・F・ケネディ大統領によるアポロ計画発表からきた言葉のようで、いまでは「未来から逆算して立てられた、斬新な、困難だが実現すれば大きなインパクトをもたらす「壮大な課題、挑戦」」という、イノベーションの精神をあらわす意味に転じています(このサイトによる)。Googleのムーンショットの代表格が、Xで取り組んでいる自動運転。それに携わる著者の言葉ならではの魅力に、思わず本にアンダーラインを引いたのでした。

こんにちは、からまるです。

2月に出した戸塚隆将さんの『世界の一流36人「仕事の基本」』の関連記事を、この日曜日、現代ビジネスに公開しました。けっこう人気でして、キャプチャー画像のとおり、アクセスランキングで4位になりました。

現代ビジネス戸塚氏記事ランキング.png記事の見出しは「入社3日目で会社を辞めたくなった人へ教えたい「仕事の基本」 「新人」を3回経験した私だから分かること」。この見出しが4月のこの時期にぴったりだったように思いますね。

記事を読んでいただくとわかるのですが、エリートばりばりに見える戸塚さんでも新人時代はかなり凹んだ経験をお持ちなのは意外でした。上司にいきなりフロアじゅうに響くような大声で叱責されたりして、こんな感じだったのだそうです。

「(最初に入社した)ゴールドマン・サックスは同期が少なく、愚痴を言う相手もいなかったので、唯一ホッとできたのがトイレの個室です。ときどきそこにこもってはため息をつく日々を過ごしました」

こうした苦難の日々を克服する方法に特別なものはありません。ただ上司や周囲からの信頼を得るために仕事で結果を出すこと。基本と言えば基本ですが、その地道な努力を支えるのにふさわしい一流人たちの「仕事の基本」が、本からの引用で語られます。

こんにちは、からまるです。

上阪徹氏ブックライター塾2017.JPG4月にスタートした「上阪徹のブックライター塾」第4期は先週土曜日に3回目の講義が終わりました。いつも3回目の講義で注目されるのが、実際に上阪さんが作業したナマのコンテ作り資料をそのまま公開するところ。写真はその説明をしている場面です(どんな方法かは外部非公開)。

ところで、先週、会社近くのファミリーレストランでランチをしていましたら、たまたま後ろのテーブルがライターさんとおぼしき女性2人のようで、業界話に花を咲かせていました。本を読むフリをしながら耳を傾けると、「データがいいとコンテ作りが楽しい」と言っていましたね。コンテ作りを楽しくさくさく進められるかどうかは、その作業テクニックもさることながら、必要なデータをちゃんとインタビューで取得できているかどうかによる。当たり前のようですが、これが現場では相手の話にひきずられて、むずかしいものです。ブックライター塾でも、第2回目の講義で、そのためにはどんな取材が必要かを学びます。

で、その2人の会話には、こんなことも。

「週刊○○で書評欄を担当している人が言っていたんだけど、書評に載せる本は中身より装幀で選ぶんだって。装幀で編集者の本気度がわかるそうよ」

「へえー」

いやいや、まさにへえーですよ。装幀はすっきりしたものにしがちだけれど(いわゆる「抜け感」があるというやつ)、暑苦しい表紙も作ってみようかな。

こんにちは、からまるです。

規制の虜.jpgのサムネイル画像今日の朝日新聞オピニオン面に、政策研究大学院大学名誉教授の黒川清さんのインタビューが掲載されています。テーマは「イノベーションへの道」で、黒川さんは、イノベーションを起こすには「出る杭」を伸ばす人材教育が必要だとしたうえで、日本はなかなかそれが進まないと指摘し、そのことを国会事故調査委員会の委員長として福島第一原発事故を検証したときに強く感じたと述べています。

「検証作業の中で見えてきたのは事故を生み出した、タテ割り、同調圧力、個人より組織といった日本特有の社会構造です。報告書ではこれを「人災」と表現しました」

昨年3月に出した黒川さんの『規制の虜 グループシンクが日本を滅ぼす』は、そういった黒川さんの問題意識が幅広く展開されていて、イノベーションを考えるときの必須の参考文献になると思います。

こんにちは、からまるです。

金沢土産話第2回は金沢21世紀美術館について。オープンしたのが2004年10月9日ですから、もう10年以上経ち、今ではすっかり街の風景に溶け込んでいるように見えますが、当時は市民のあいだに大きな衝撃が走ったのだそうです。建物のデザインだけでなく、何をどう展示するかを巡り、地元美術・工芸界にとっては想定外の事態が進行していたらしく、市議会や地元新聞と美術館側が対立した記録が残っています。

金沢21美レアンドロのプール.JPGいまここでは「池田学展 The Pen ー凝縮の宇宙ー」が開催されています。池田さんは1973年生まれ、米国ウィスコンシン州在住。展覧会のタイトル通り、ペンとインクでものすごく緻密な絵を描き、しかも絵のサイズが大きい。だからどれだけ時間がかかるのか見当がつきません。緻密な細部とダイナミックな全体が不均衡で、見る人を刺激してくれます。とはいえ、絵の思想はとても抽象的だけれど、モチーフ自体は樹木や波、動植物、建築物などわかりやすい(小学生の頃の夢は魚の研究だったそうです。当時の新聞記事と魚の絵が展示してありました)。だから懐かしさを感じることもできます。オウム真理教事件裁判で朝日新聞等の法廷画家をつとめてもいたそうで、ノンフィクション畑の人間には、その略歴にも興味が湧きます。

写真は金沢21美といったらコレ!といれれる恒久展示作品、レアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」を上から撮ったところです。プールの中に服を着た人たちがいるように見える、ネタを知れば単純な構造ですが、とにかくウケます。こうしてつい写真を撮りたくなってしまうのでから。

で、からまるが今準備中の本は、この金沢21世紀美術館と深い関係があるのです。近日公開しますので、どうぞお楽しみに!

こんにちは、からまるです、いやはや9日も更新していませんでした。

昨日は会社を休んで金沢に行ってきました。じつは今、からまるは金沢の本を作っているのです。マラソンが趣味のからまるは、一昨年、第一回の金沢マラソンにエントリーしたため、金沢へは一度は行ったことがあります。しかし原稿を読むのはともかく、写真を選ぶ段階になると、どうも手応えがなく...。で、時間ができた昨日、急遽、北陸新幹線の乗客となったのでした。

何せ前回はマラソン参加が目的で、しかも金沢のホテルがいっぱいで富山に泊まり、さらには選手受付のため前乗りした日はけっこうひどい雨だったもので、観光らしい観光といったら近江町市場で海鮮丼を食べたくらい。観光の代表格、兼六園に行く余裕などまったくありませんでした。

鈴木大拙館.JPG今回は日帰りとはいえ、11時過ぎに着いたので、時間はありそう。レンタサイクルでいま編集中の本に登場するスポットを回ります。ひがし茶屋街、主計町茶屋街、金沢21世紀美術館、鈴木大拙館...いやもう見所がありすぎですね。予定外の九谷焼の店にいったん入ると目が釘付けになってしまい、時間はどんどん過ぎていきます。さっと見るだけでも予定のところは回りたいと思ったら、なんと今回も兼六園を外さざるを得なくなってしまいました! ああ、いつになったらあの名園に入ることができるのでしょうか。

写真は鈴木大拙館です。写真だけではわかりませんが、巧みに設計された瞑想空間です。また行きたい。1週間くらいいたい。いっそ引っ越したい。そう思わせる金沢の奥の深さでした。

こんにちは、からまるです。

今年も「上阪徹のブックライター塾」を開催しています。すでに第4期になりました。先週の土曜日で2回目の講義が終わったところです。

いつも2回目は大勢の社外の編集者さんに参加していただいています。塾生さんたちの演習で、グループインタビューを受けていただくのです(じつはからまるもインタビューを受けています)。その間はお互いに話せないので、懇親会が終わり、二次会で皆さんと情報交換するのが楽しみなのです。

皆さん、それぞれの会社・分野で活躍している人たちばかり。講談社が不得意にしている分野で結果を出しているので、本当に元気をもらいますし、毎年のことで、しかもほぼ同じメンバーなので、この間の業界定点観測ができます。話を聞いていると、かれらの若さがうらやましくもなりますねー。この「編集者同士の交流」は上阪さんが塾に仕込んだ裏テーマです。当たりですね。

金正恩の核が北朝鮮を滅ぼす日.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像こんにちは、からまるです。

この話題を取り上げるといつも複雑な気持ちになるのですが、北朝鮮が今朝、弾道ミサイル一発を発射したことが影響しているのでしょうか、『金正恩の核が北朝鮮を滅ぼす日』(牧野愛博著、+α新書)がけっこう動いているようです。たまたま今日の午後、からまるは用事があって議員会館にいて、対策会議で慌ただしい様子の国会議員さんたちの姿を目にすることもできました。

まあしかし、こんな危険な状態にまでしてしまった要因は何なんだろう、とは思います。時計の針は戻せないので、米中トップ会談以降の事態を見るしかないのですが。

脳はなぜ都合よく記憶重版.JPGこんにちは、からまるです。

ジュリア・ショウさんの『脳はなぜ都合よく記憶するのか 記憶科学が教える脳と人間の不思議』の重版見本が届きました。先日、お伝えしたように朝日新聞に書評が載って、しかもせっかく人気作家の円城塔さんが書いてくださったのだから、これを帯に使いたい!という話を販売担当者としまして、少部数重版なのに異例の帯替えをしました。

どうです、思い切ってど~んと使わせていただきましたよ。円城さん、朝日新聞さん、どうもありがとうございました<(_ _)>

このアーカイブについて

このページには、2017年4月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2017年3月です。

次のアーカイブは2017年5月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

カテゴリ

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 6.2.4