お知り合い本ご紹介、佐藤友美さん『道を継ぐ』

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こんにちは、からまるです。

お知り合い本のご紹介です。ライターの佐藤友美さんが書いた2冊目の一般書、『道を継ぐ』という本です(アタシ社)。49歳の若さでスキルス胃がんにより亡くなった美容師・鈴木三枝子さんの評伝。鈴木さんの生涯を追うのではなく、その異名となった「伝説の美容師」の仕事人生を、彼女を知る191人にインタビューした上で書いたノンフィクションです。

美容業界にはまったくなじみがないからまるは、鈴木さんの評判を聞いたことがありません。名前を見るのは初めてです。本書を読むと、鈴木さんは気性が激しくも他人思いの人だったようです。第5章の見出しが「怒濤の叱られ自慢」となっているごとく、インタビュイーの人たちが、いかに鈴木さんに強烈にダメ出しされたかを、競うようにうれしそうに語ったというのが印象的です。「自分で自分の器の大きさを決めるな」とも鈴木さんはよく叱ったそうですから、彼女がいてこそ現在の高いレベルにあると、指導を受けた多くの美容師が感じているのでしょう。そういう叱り系の人、本当に減ったような気がします。

佐藤さんの書きっぷりも素晴らしい。191人のインタビューというからには、膨大な証言データが手元にあったはずです。それらをここまでそぎ落として骨太のストーリーを紡ぎ出したのは、彼女の手腕だったからこそだと思います。いい本ができました。

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このページは、karamaruが2017年5月16日 21:40に書いたブログ記事です。

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