「現代アートにお客など来るわけがない」はずだったのに。

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こんにちは、からまるです。

昨日のエントリの続きです。金沢21世紀美術館の開館が1年半後にせまり、どうやらこの美術館は世界中からワケのわからない「現代アート」を収集しているらしいことが明らかになってきます。当時、2003年3月の北國新聞解説欄の記事がすごい。こんな感じだったのでした。

「伝統や地域性のない無国籍な現代アートに大幅に軸足を置く方向では、苦境に立つ各地の現代美術館の二の舞にもなりかねない」

現代アートにお客など来るわけがない。ぜったい失敗するに決まっている。税金を投入して大丈夫なのか。そういう主張が透けて見えるような言説ですね。しかし開館してみると、その斬新な建築とともに大きな話題となり、翌年度に130万人ものお客が押し寄せる事態となりました。反対派はトーンダウンしていったそうです。

そういうタイミングでの、著者・秋元雄史さんの館長着任。開館は成功だったとしても、開館前のバトルの構造、国際的現代アート界と地元伝統工芸界の、現代対伝統のバトルはずっと残ったままでした。しかしもちろん、どちからが優れているとか劣っているとかを争う問題ではありません。両者をどう橋渡すか。そこから秋元さんの奮闘が始まりました。あっとおどろく試みの数々は、ぜひ本書でお楽しみくだい。

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このページは、karamaruが2017年5月26日 19:30に書いたブログ記事です。

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