AIに関連して本日付日経新聞には二つのスグレモノ論考が掲載。

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こんにちは、からまるです。

来週発売する鈴木貴博さんの『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』に関連して、先月からAIの話題をあれこれ書いているわけですが、よほど日本経済新聞と相性がいいのか、今日の日経には二つのAIに関する寄稿・インタビューが掲載されています。しかも、どちらもとても面白いスグレものです。

一つは「経済教室」で、「AIは何をもたらすか」の「上」となっているので今日だけの掲載ではないのでしょうが、『仕事消滅』でも参考文献にあげている『人工知能は人間を超えるか』(KADOKAWA)の著者、松尾豊・東京大学特任准教授の寄稿です。

見出しに「「眼の誕生」、産業構造を一変」とあるように、ディープラーニングは「コンピューターに眼ができたということ」であり、「眼のもたらす情報量は圧倒的」で、「眼をもつ機械の誕生は、ディープラーニングとものづくりの融合による大きな産業の変化をもたらす。その中で世界的なキープレーヤーに名乗りを上げるのはネット界の巨人ではなく、機械やロボットを扱うメーカー、農業や建設、外食産業の企業だと筆者は考える。インターネットのイノベーションが米シリコンバレー向きだったのと比べると、機械やロボットが活躍する今回のイノベーションは、はるかに日本企業向きであることは間違いない」と指摘しています。そのうえで、肝心の日本企業の対応には課題が多く、松尾さんは「焦りは日に日に増している」とも書いています。ひじょうに説得力があり、また今後、日本人が共有すべき危機感ではないかと思いました。

もう一つは、暦本純一・東京大学大学院情報学環教授の、高校・大学生に向けたインタビューです。見出しは「AI普及 仕事どうなる」というものです。『仕事消滅』には、AIが人間の仕事を奪う未来と、もう一つの「人間は新しい生き方・働き方を見いだす」未来を描き出していますが、暦本さんは「AIは人に対抗するものではなく、人間の能力を拡張する可能性の方が高いと見ています」と述べています。そのうえで、「拡張人間」という研究テーマに取り組み、「AIなどの技術と人間を一体化させることで、人間の知覚や認知、身体といった能力を拡張する」というのです。実に魅力的な未来を語っていると思いました。

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このページは、karamaruが2017年8月 7日 12:36に書いたブログ記事です。

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