2017年9月アーカイブ

こんにちは、からまるです。

「上阪徹のブックライター塾」の卒塾生・渡辺絵里奈さんから、構成を担当したということで新刊を送っていただきました。菅本裕子さんこと、ゆうこすさんの『SNSで夢を叶える ニートだった私の人生を変えた発進力の育て方』(KADOKAWA)です。からまる自身では絶対に手に取らない本なので、こうして献本していただくと、まるで自分では絶対に選ばない柄のネクタイを女子に贈ってもらうようで(もちろんただの妄想です)、視野が広がってありがたいものです。

インスタグラム、ツイッター、LINE、YouTubeなどのフォロワーが76万人とは半端ない。その驚異的な数字を可能にしたノウハウを事例を挙げてかなり突っ込んで書いてあり、女子なら、これだったら始められるなという仕掛けになっています。想定読者的に、からまるみたいな中年男性には向かないけれど、それでも共有できるところがありますね。たとえば、

「「共感」と「本音」。これを大切にしたからこそ、私にとってSNSは戦う場所ではなくなっていきました。今では、むしろ元気をもらえる場所です」(p98)

「戦う場所」とは、彼女が何を投稿してもdisられた過去のSNSを指すのですが、「共感と本音」を書くことでその場所の景色が変わったといいます。普通は彼女ほど強烈にツラい経験がありませんから、からまるも同じリアリティでは語れませんが、SNSに限らず文章を書く基本動作だと思います。長い本の原稿でも、140文字でも、基本動作は同じだと確認できた本でした。

こんにちは、からまるです。

50歳からの出直し大作戦.jpgのサムネイル画像今週月曜発売の「週刊東洋経済」9月30日号の特集は「50歳から考える定年後の仕事選び」です。さすが東洋経済、なかなか有益な内容ですが、このテーマならやっぱりこれでしょう、出口治明さんの『50歳からの出直し大作戦』(+α新書)。出したのはちょうど1年前の2016年9月でした。その後に刊行された楠木新さんの『定年後』(中公新書)が大ベストセラーになっているのを見ると、ひょっとしたらタイトルに「定年後」という言葉を入れておいたらよかったのかもしれないけれど、定年後の働き方を見直す現在のブームの先鞭をつけられたのではないかと思っています。

『50歳からの出直し大作戦』は、出口さんがシニア起業の成功者の方に話を聞かせていただく形式の本です。制作中は出口さんの取材を受けていただける方々を見つけるのに苦労しましたが、起業した人のうち60歳以上の割合は3割以上あるのですね(p31に引用された中小企業白書2014年版の資料で2012年に32%)。今後はもっと増えて、4割を超えるようなことになるのでしょう。

こんにちは、からまるです。

告白すると何気にコスプレアメコミ映画が好きなからまるは、昨日、「ワンダーウーマン」を見てきました。面白かったですねー。アマゾネスたちの肉体美を女性監督(パティ・ジェンキンス)が撮ったのも話題になりました。

自らの力で運命を切り拓くアメリカ型ヒロインと、自分では何もしないのに周囲にハーレムができる日本型ヒロインの違いを、このワンダーウーマンを例にして書いた記事を読んだことがあります。実際に映画を見ると、ワンダーウーマンの強さは「神」レベルで、半端ないですね。でもこの映画には、世界を危機から救うのは、バトルではなくラブだという主張があります。

"I can save today. You can save the world."

これはイギリス軍大尉が主人公と別れる場面で言うセリフ。そして、

"Only love can truly save the world."

これは映画のラストシーンで主人公が言うセリフです。こういう、和訳するとかなり面はゆいセリフでも、むちゃくちゃあり得ない設定のアメコミものだと自然に「こりゃ名言だぜ」と受け取れるのが面白いですね。エンターテイメントのパワーを感じました。

こんにちは、からまるです。

昨日、安倍総理が衆議院の解散を記者会見で表明、その直前に小池百合子都知事が突然、新党「希望の党」を立ち上げて自らが代表になるという内容の会見を都庁で行い、一気に選挙の激しい前哨戦が始まりました。

争点の一つが消費税増税になりました。自民党は予定通り2年後の秋に10%に上げるけれど使途を変更する法律手続きを行うとし、希望の党は増税凍結を掲げています。この点、アベノミクスを支持する経済専門家の大多数は、デフレ脱却が終わらない段階での増税にはかねてより反対しているわけですが、どうなのでしょう。使途の変更を選挙公約にするなら、現政権は消費税増税にロックインしたように見えます。経済界の今選挙での対応が注目されます。

今日発売の月刊誌「WILL」10月号で日下公人さんは、前回2014年の解散の理由を、「安倍さんは、「あの頃、財務省に四方八方から(消費税増税に)追い詰められて、致し方なく解散せざるを得なかったんです」」と語っていたが、今回は「なぜ解散するのか、やっぱり私にはわかりません」と書いています(p46)。前回は消費税増税を延期する目的だったけれど、今回は使途を変えることを国民に問う。やはり増税路線決定では? でも日下さん、文章の最後に「ただ安倍さんがやることですから、私はどんどん応援しますよ」、とは...。

こんにちは、からまるです。

おかげさまで鈴木貴博さんの『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』の紹介記事が目につくようになりました。

まず本日発売の「週刊東洋経済」9月30日号の書評ページ「新刊新書サミング・アップ」に短評が掲載されました。どうもありがとうございます!

そして「トップポイント」というビジネス書のサマリー掲載誌の10月号に、4ページのサマリーが掲載されました。この雑誌は知る人ぞ知るで、ビジネス書愛好者の間で読者が多い、発行から30年の伝統を持つ雑誌です。からまる担当作がここの4ページサマリーに取り上げられたのは、記憶では3回目くらいだと思います。今まではけっこう大部な本格的ビジネス書で、ここに載るのはたいていそういう本ですから、気軽に手に取ってもらえる+α新書が掲載されるのは、かなりレアケースではないかと。要約は手際よく、いいものを見せてもらった気分です。

あと、この日記でもご紹介した、9月1日に八重洲ブックセンターさんで開催した城繁幸さんとの対談のまとめ記事を、昨日の「現代ビジネス」にアップしました。関心の高いテーマのためか、「対談ものはアクセス数が少ない」というニュースサイトのジンクスを覆し、ランキング1位になりました。編集長もこれには「予想外」と。こういう予想外はいいですね。

こんにちは、からまるです。

先日、ちょっとお伝えした11月刊行の+α新書の初校ゲラ戻しがほぼ終わりました。改めて熟読してみて、これはなかなかの傑作ではないかと思いを新たにしています。

テーマは日本経済です。馴染みがありそうで、「ああ、そんなことわかっているよ」と思いがちな日本経済のことでも、意外と誤解していたり認識が足りていなかったりするものだと痛感しています。

たとえば「GDP」には、どんな印象をお持ちでしょうか。「国内総生産だから、国内で生産された付加価値全部のことだよね」とからまるはぼんやりと思っていました。そうには違いないのですが、その付加価値とは何でしょう? そこに人間はどう関わっているのでしょう? 「物価」という言葉も何の疑問もなく使うと思うのですが、それは本当に「モノの価格」なのでしょうか?

こうした超基本がわかっているようで、実は認識がぜんぜん違うために、日本の経済政策は間違いを重ねてきたとしたら? 恐ろしいことがこの企画からはわかると思います。

こんにちは、からまるです。

仕事でお付き合いのある翻訳家の方から献本をいただきました。タイトルは『ブレグジット秘録 英国がEU離脱という「悪魔」を解き放つまで』(原題は"UNLEASHING DEMONS; The Inside Story of Brexit"ですから、わりと素直な邦題ですね)で、著者はキャメロン政権の首相付き政務広報官だったというクレイグ・オリヴァーさん。おどろくのはそのボリュームで、なんと全部で660ページありまして、さすがに分量に圧倒されてまだ読んでいません(すみません)。税抜き価格は3000円と、一般書としてはけっこう破格です。

翻訳ものの権利を獲るときに編集者が気にする点として、からまるたちの認識では、分量はその筆頭に来ることのひとつです。内容紹介、いわゆるプロポーザルには、ほとんどの場合、予定文字数が記載されています。それを見て、余程の話題作でもない限り「いやいや、さすがにそんなに字数が多い本はムリです」といった反応になるのが通常なのですが、本書の担当編集者はそうは思わなかったのでしょう。

では版元さんは? 意外なことに光文社なのです。女性誌や新書が目立つ光文社という点も、おどろきです。しかし、最近の光文社にはこうした世界情勢ノンフィクション・マニアがいらっしゃるのでしょうね。何と言っても今年アメリカで大ベストセラーになった、あの『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』(J.D.ヴァンス)の争奪戦を制したのが光文社だったことは、からまるには衝撃的でした。この本は本当にアッパレ本です。これを読まずして、今アメリカで起きていることはわからないと思います(アメリカ情勢でいい加減なコメントをしたくないテレビコメンテーターは全員読むべきでしょう)。獲るべきして獲った本だと思いますので、光文社の姿勢はホンモノなのだとも思いました。

こんにちは、からまるです。

仕事消滅.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像発売から1ヵ月経った鈴木貴博さんの『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』は6刷決定。愛読者カードをたくさん頂戴しています。+α新書にしてはけっこう若い方が多いのが特徴です。そのうちの一部をご紹介いたします。

「AI社会の到来は予想よりも早くやって来そうです」(39歳男性)

「映画マトリックスの時代がくることを思い知らされました」(43歳男性)

「AIの普及とベーシックインカムを結びつけていて良い」(36歳男性)

「想像以上に速く仕事スタイルが変わっていくことに驚いた!」(66歳男性)

ご購読いただきました皆さん、本当にどうもありがとうございます<(_ _)>

こんにちは、からまるです。

週末に激震のニュースが流れました。安倍総理が9月28日に召集される臨時国会冒頭に衆議院を解散するというのです。実はからまるは新聞記者の知人から15日金曜日の深夜に知らされて、「ええっ? ホントですか??」と返事をしたのですが、安倍総理が閣僚にそのことを知らせたのは同じ金曜日の夕方だったとも聞きましたから、ご本人がいつから心に秘めていたかはともかく、事態は急展開したようです。

それにしても何という微妙なタイミング。というのは、先週金曜日のエントリで書いた「半ば緊急出版的に来週から取材を始めて一気呵成に作ろうとしている本」とは、まさに政治関係の企画だったからです。まるで出版が歓迎されているようなタイミング?ではないでしょうか。今朝の最初の仕事は議員会館の訪問。永田町はまだ静かな感じでした。

こんにちは、からまるです。

新企画がぞくぞくと進行中です。+α新書は11月にも出します。今度は日本経済の今後を、ちょっと変わったアプローチで考えるもの。「今の生活に満足しているのだから、経済成長なんていらないんじゃないの?」といった、今ありがちな考え方の危険に挑みます。製作プロセスも新しい方法を試みています。来週が初校戻し。内容をご紹介できるのは来月中旬になります。

半ば緊急出版的に来週から取材を始めて一気呵成に作ろうとしている本もあります。こちらをご紹介できるのは、年末近くになってしまうかもしれません。

前にも一度、この日記でご紹介した、からまるほぼ初の実用書も、順調に進んでいます。それぞれまったく違う分野で、楽しんでいます。

また明日!

こんにちは、からまるです。

仕事消滅.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像鈴木貴博さんの『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』は5刷が決まりました。アマゾンではまだ品切れが続いており、ご迷惑をおかけしています。

昨晩、東京・市ヶ谷の安い焼き鳥屋さんで、けっこうなオジサン二人が、AIをめぐって大論争をしていました。「将棋や碁で人間はAIに勝てなくなった。その進歩はすごい」「いやいや、まだそうしたゲームで勝てる段階で、人間の仕事が取って代わられるなんて、そんなことはない」「しかし、今やAIは人間の言語とはちがう言語で互いに会話をしているらしい。何が起きるかわからないよ」といった具合で、友人どうしでシンギュラリティ懐疑派と肯定派に分かれての議論のようでした。思わず聞き耳を立ててしまいました。

お二人とも、もし会社員なら数年先に定年を迎えそうな年齢と拝見しました。先端技術が社会にもたらす影響について、そうした世代でも居酒屋で盛り上がる時代になったのだと痛感しました。

こんにちは、からまるです。

「週刊現代」新編集長就任で始まった大型集中連載企画!「激変!2028年のニッポン」の第一回は「AIスマホが上司になる日」です(9月23日・30日号)。この日記をご覧の方でしたら、企画のネタ元はおわかりですよね。鈴木隆博さんの『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』です。116ページに「上司の仕事はすべてAIに置き換わるのか?」があります。

AI上司のすごいところは、社員個々人の能力を見極めるのに必要なすべてのデータを吸い上げられるだけのキャパを持つことです。

「AIは従業員ひとりひとりの日常を見て学習しながら、彼ないし彼女は何ができるのか、何が苦手なのかを一定の期間で判断できるようになる。この仕事に関して言えばどれくらい仕事ができるのか、どのようなモチベーションで働くのか、何を指導すればよりよい仕事をするか? そして仕事の業績とあなたの特徴はどう関係しているのか? そういったことが人間の指導者よりもAIのほうがわかるようになる」(p117)

そこまでわかられたくないよー、と思うのが人間ですよね。でも、部下に言う必要があることを、人間より感情を込めて伝えることがAIにできるようになったら。もはや人間の出る幕はないかもしれません。だから鈴木さんはこう書いています。

「この時代に求められる上司の能力は、よりよい判断力ではなく、よりメンバーを共感させることができる演技力に変わる」。この点も、AIの時代を想定することによって、いま現在の私たちが努めるべきことだと思います。

こんにちは、からまるです。

先週、上阪徹さんの『10倍速く書ける 超スピード文章術』(ダイヤモンド社)をご紹介しました。上阪さんが普段からおっしゃる「目の前にいる一人の読者のために」「話すように書く」と、まったく違うアウトプットながら、同じ趣旨のことを書いてある本があります。梅田悟司さんの『「言葉にできる」は武器になる』(日本経済新聞出版社)です。梅田さんは電通のコピーライターで、本書は昨年8月に刊行以来、ロングセラーとなっています。

この本の「3 プロが行う「言葉にするプロセス」」に、「語りかけるように、言葉を紡いでいく。」という項目があります。文章を書こうとすると身構えて、思考は柔軟性を失い、感情のこもっていない言葉になってしまう。「このような状況を回避するために「話すように書く」ことが有効である」(p201)。もっとも、上阪さんの方法は、そもそも「文章を書こうとしない」ことにあり、「話すように書く」ことによってわかりやすく速く書けるようになると言っておられるので、目的がすこし違います。

また、その後に「みんなに伝えようとすると、誰にも伝わらない。」という項目があります。広告を伝えなくてはならない相手は多数いる。しかし大勢の人に何か伝えようとすると、相手の顔が見えず、話す中身がぼんやりする。聞く側があまりに不特定多数だと、話し手は聞き手の誰と共同作業すればいいのかわからない。そうならないために、「1人の胸に深く染み入る言葉や、心を揺さぶる文章は、多くの人にも同じように響く」から、「どんなに大勢の人に向けて話す時でも、特定の1人を思い浮かべながら、「この人にだけは伝えたい」という気持ちで言葉を生み出していく」(p210)。これは上阪さんの考え方と同じですね。

そのうえで、梅田さんは、文章の前に「あなたに伝えたいことがある」と加えるといいと書いています。実際にはそれはアウトプットに残さないのですが、そう唱えてから書くのは、たしかに有効そうです。

また来週に!

こんにちは、からまるです。

鈴木貴博さんと『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』を作る仕事をして以来、AIがマイブームになっていまして、昨日から、『シンギュラリティは近い』(NHK出版)のレイ・カーツワイルさんが共同創設者となっているシンギュラリティ大学が初めて日本で開催した「ジャパンサミット」を聴講しています。...と書くとエラそうですが、聴講生として参加するのは敷居が高いので、メディアとして別室にあるモニターで聞いています。会期は明日まで。すでに多くのプレゼンテーションを聞き、じつにいろいろなインサイトを得ました。

『仕事消滅』はすでに4刷まで決まりました。編集者として今後もいろいろな角度から、exponential な未来を設計する仕事をしたいと思っています。

こんにちは、からまるです。

「上阪徹のブックライター塾」の上阪さんが、「速く書く技術」にフォーカスした本を先月、出しました。タイトルはズバリ、『10倍速く書ける 超スピード文章術』(ダイヤモンド社刊)です。ブックライター塾で塾生さんにしか教えてこなかった技術まで惜しげもなく公開しています。ブックライター塾を始めたときと同じで、いいライターが輩出してほしい、みんな書くことを苦痛と思わないでほしいという上阪さんの信念を、改めて感じる良書でした。

この本は、上阪さんというトップライターの知的生産の技術です。文芸作家による上手で味のある名文を書くための「文章読本」とは違って、あくまで仕事のアウトプットとしての文章をさらさら書く方法に徹した、知的生産の技術を教えているからです。

過去に、梅棹忠夫さん、川喜田二郎さん、渡部昇一さん、立花隆さんといった方々が、タイトルこそ違えどそれぞれの知的生産の技術や考え方、発想法の本を出してきました。梅棹さんのカード整理法は後に「京大式カード」としてコクヨが製品化し、今でも販売されています(からまるもうんと若い頃、使いました。懐かしい!)。「技術」とはまず、このような誰でも迷いなく使える料理レシピのようなものでないといけません。

上阪さんは本書で文書の書き方を、「目的」「読者」「素材」「構成」などに分解して教えています。その内容はまるで、「ディナーのため」に、「家族4人」で食べる、「秋の魚と野菜」を、「魚はハーブを添えて焼く」などで構成する、「サラダと野菜スープと魚のソテー」を作るレシピのように明快です。

しかし、それだけだとちょっと無機質で、あんまりやる気が出ないかもしません。でも上阪さんの技術の根元には、人の心を揺さぶりたいという「企み」が存在しています。まるでシェフが、食べる人が「うまいな、これ!」と驚くのを楽しみにするように。そのことを上阪さんはこう書いています。

「どんなふうにして、読み手をおもしろがらせてやろうか。びっくりさせてやろうか。感動させてやろうか。そういう気持ちをひしひしと感じる文章は、スラスラ読ませる力があります。そして何より、そういう思いを持っていると、書き手もスラスラと書けるのです」(p215)

好奇心旺盛な子どもが、はたまた噂好きのおばちゃんが、「ねえねえ、聞いて聞いて!!」と迫る勢いの文章は、まさに上阪さんタッチとも言える独特のものです。レシピを見た料理でも、相手をびっくりさせたければ心が弾み、あっと言うに間にできますよね。やっぱり技術は楽しくなくちゃ。

こうして本書は、「技術」の明快さ・正確さと、「技術」を使いたくなる楽しさの、二つの面を満たしたアッパレ本となっているのです(ちなみにこの拙文は、本書にある「王道の構成は、結論→その理由→具体例→まとめ」(p252)を踏襲して書いてみました)。

こんにちは、からまるです。

金正恩の核が北朝鮮を滅ぼす日.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像まったくいいニュースではないのですが、6回目の核実験後の北朝鮮情勢緊迫化を受けてのことでしょう、2月に刊行した朝日新聞ソウル支局長・牧野愛博さんの『金正恩の核が北朝鮮を滅ぼす日』(+α新書)が書店さん店頭で動いています。

本書で牧野さんは、韓国に亡命した元駐英北朝鮮公使が、北朝鮮は「米韓で政権移行が続く2016年から2017年末が核開発完了の好機と考えている。核開発を止める措置をとれないという打算が働いている」と発言したと述べています。目下の事態は、まさにこの通りではないでしょうか。

金正恩労働党委員長がめざすものは「核保有国の地位」であると本書にも書かれています。2003年に北朝鮮は核不拡散条約から脱退して以来、国連憲章が規定している第二次世界大戦後の世界秩序に敢然と挑戦する歩みを止めようとしません。このことをどう考えればいいのでしょう?

こんにちは、からまるです。

仕事消滅八重洲トークイベント.JPG先週金曜日の9月1日、八重洲ブックセンター本店さん8階会場に鈴木貴博さん(写真左)と城繁幸さん(写真右)を迎え、鈴木さんの『仕事消滅』刊行記念トークイベントを開催しました。ご参加いただきました大勢の皆さん、本当にどうもありがとうございました<(_ _)>

からまるの拙い司会進行で(直前に忘れ物で階段を走って往復したため、冒頭のお二人のプロフィール紹介で息が上がるという不始末もあり)、どこまで会場の皆さんのご期待に添えたのか、はなはだ不安ではあるのですが、鈴木さんの立て板に水のようなお話、城さんならではの独特の見解がとても面白い展開になったことと思います。質疑応答もひじょうに活発でした。

ライブの中でご紹介したのですが、城さんが2014年に出した本、『「10年後失業」に備えるためにいま読んでおきたい話』(夜間飛行刊)は、タイトルや装幀のイメージとちがって、選手・フロント・スタッフ全員を終身雇用にした「ユニオンズ」という架空のセ・リーグ球団が1年間のペナントレースを戦う、主人公たち以外はすべて実名という驚愕の小説です。終身雇用や同一労働同一賃金の意味合いが皮肉たっぷりに伝わるエンターテイメント、実に面白いのです。興味のある方は是非ご覧下さい。

終了後にはお二人と打ち上げ食事会。鈴木さんと城さんは、じつはこの日がまったくの初対面で、ぶっつけ本番のトークライブとなったわけですが、意外や共通する趣味がありまして、今日のトーク内容がA面だとすれば、B面の話を居酒屋ライブハウスでやりたい!という話で盛り上げました。もし実現したら画期的! どうぞご期待下さい。

インバスケット思考.jpgこんにちは、からまるです。

2015年12月に刊行した鳥原隆志さんの『世界一わかりやすい「インバスケット思考」』(+α文庫)が重版しました。なんと1年8ヵ月ぶり。ひじょうに珍しいケースです。根強い支持があるのですね。講談社のサイトに公開されているレビューはこちらです。

からまるは文庫をあまり担当していなくて、これが文庫初重版になります。かわいい表紙にも是非ご注目を!

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