2017年11月アーカイブ

こんにちは、からまるです。

村上尚己さんの+α新書の新刊『日本の正しい未来 世界一豊かになる条件』が来週21日に出るのにタイミングを合わせて、今日、村上さんの寄稿を現代ビジネスに公開しました。タイトルは「日本ゼロ成長、中国6%成長が続いたら、2025年に何が起きるか」

タイトル通りの前提でいくと、2025年の中国の名目GDPは日本の3.5倍になります。IMFの推計値によると、2017年のアメリカの名目GDPは19.38兆ドル、日本は5.11兆ドルですから、アメリカは日本の約3.8倍です。だから、2025年には日本のすぐ隣に今のアメリカくらい日本と格差がある経済大国が誕生することになります。

ちなみに同じ2017年推計値では、中国は12.36兆ドルですから、今の中国は日本の2.4倍くらい。この倍率が3.5倍まで拡大するとしたらどうなるでしょう。中国の現体制が目指している強国路線から考えると、経済力を生かしたものすごい軍事大国が誕生することもありそうです。

村上さんも現代ビジネスの記事で、「今の米国と同規模の経済、軍事力を持つ国が隣に登場するわけだ。米国一辺倒ではなくなり、日本の外交、軍事政策は大きく変わらざるを得なくなるだろう」と指摘しています。まさにその通りだと思います。

こんにちは、からまるです。

鈴木貴博さんの『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』を出したのは8月18日なのですが、その直後から本書にインスパイアされた?かのようにも思えたりするタイトルのキンドル本がけっこう出ています。

最初のタイトルが『AI時代を生き抜く19の人生戦略』。まあこれはサブタイトルが偶然似ているだけなのかもしれません。でも次に出た『仕事消滅のAI時代〜僕たちはどう生きる〜』はインスパイアされたふう(いささか日本語が不自由なふうでもあり)。また、このサブタイトルは昨今強烈なリバイバルブームになっている『君たちはどう生きるか』にもインスパイアされた感が。

で、「新着」タイトルが、『仕事消滅のAI時代の22の成功法則』。ここまで「の」が続くと面妖ですね。

これらのキンドル本は本家『仕事消滅』が出た後にリリースされているので、少しは読んでくれているとうれしいなと思うのですが、じつは本家が出る10日前に『仕事消滅のAI時代を生き残る25のコツ』というタイトルがリリースされています。予約段階で見つけてくれたのでしょうか。瞬発力が素晴らしいですね。

日本の正しい未来見本.JPGこんにちは、からまるです。

昨日のエントリの続きです。村上尚己さん『日本の正しい未来 世界一豊かになる条件』第一章の近未来小説「ゼロ成長の日本」はある試算を前提にしています。それは2025年時点で、日本と中国の経済格差がどの程度開いているかというシミュレーションです。

ですが、このネタはちょっと今日はまだ書くタイミングではないので、明日以降に。

今日は見本が届きました。発売は今月21日、税込み価格は864円です!

こんにちは、からまるです。

昨日のエントリの続きです。村上尚己さん『日本の正しい未来 世界一豊かになる条件』第一章の近未来小説「ゼロ成長の日本」はどういうストーリーなのでしょうか。

時は2025年、主人公は学生時代に友人だった中国人と再会します。それをきっかけに主人公は、当たり前だと思っていた日常に、じつは大変恐ろしい変化があったことに気付かされます。これ以上の内容は、是非実際に本を読んでいただけましたら!

日本の正しい未来.jpgのサムネイル画像小説を書いてくれたライターさんが目指したのは、最初の映画「猿の惑星」のラストシーン。ニューヨークの自由の女神像が傾いて埋まっている場面ですね。今でも忘れられないほど衝撃的でした。

イラストの人物の表情に、かるまるはあのラストシーンでチャールトン・ヘストンが茫然と女神像を見上げている表情をイメージしています。描いていただいたのは「にほへ」さんです。

きっとこのラストシーンは賛否両論だと思います。べつにいいじゃないか、猿が支配してりゃそれはイヤだけど、と思う人も多いでしょう。でもどうなんでしょう。デフレと同じかもしれません。べつにデフレでいいじゃないか、ものの値段が値上がりするよりは、と。

しかし、その時はよくても、見えない変化の先に何があるのか、「失われた20年」でからまるたちは思い知らされたのではないでしょうか。

こんにちは、からまるです。

前回のエントリで、村上尚己さん『日本の正しい未来 世界一豊かになる条件』の表紙をご覧いただきました。帯にまんが風のイラストが入っているのには、ちょっとした経緯があります。

じつはこの本の第一章は近未来小説なのです。経済書の中に小説が入っているのはかなり珍しいと思います。でもからまるにとっては、ずっと以前にある人がそういう構成で原稿を書いてきたことがあって、まったくの初体験ではありません。

では、どうして小説なのか? それはデフレの恐怖を体感していただきたいと思ったからです。

日本の「失われた20年」とも言われるデフレ経済の恐ろしさは、今までのエントリでも書いてきたように、なかなかとらえどころがありません。そのためにデフレを害悪であると問題視しない空気が醸成されているというのが、村上さんの認識です。そのデフレの恐怖を伝える手段として考えたのが、シミュレーション小説なのです。村上さんに基本設定を作成してもらい、それをライターさんにノベライズしてもらいました。タイトルは「ゼロ成長の日本」、イラストはその小説のラストシーンを描いたものなのです。

こんにちは、からまるです。

日本の正しい未来.jpg村上尚己さんの『日本の正しい未来 世界一豊かになる条件』の表紙は写真でご覧のような感じです。+α新書にしては珍しく、まんがテイストの人物イラストが入っています。これには、からまるの思いつきから始まった、ある経緯がありまして。それについては、来週ここに書きたいと思います。

明日はお休みをもらって、大阪です。フィギュアスケートのグランプリシリーズ第4戦のNHK杯を見に行くのです。チケットは抽選だったのですが、運を使い果たしたのか、男女シングルのショートプログラムとフリースケーティングの両方が当選しました。本当に楽しみです。羽生結弦選手はもちろんですが、女子の宮原知子選手はおよそ1年ぶりの復帰戦。あの美しいカロリーナ・コストナー選手を見ることもできます!

というわけで、また来週に!

こんにちは、からまるです。

さらに昨日のエントリの続き。村上尚己さんの新刊『日本の正しい未来 世界一豊かになる条件』制作のお話です。

モノの値段が上がらないのだからデフレでもいいではないか、という思い込みを抱かせる一つは「物価」という言葉にあるかもしれない。そう村上さんは本書で指摘しています。

モノの値段の指標として一般的なものは「消費者物価指数」ですね。その変動をデフレとかインフレとか呼びます。この中に「物価」という言葉があるので、どうしてもスマホやクルマといった「物」の値段をからまるたちは思い浮かべます。しかし総務省統計局が、消費者物価指数とは「全国の世帯が購入する財やサービスの価格の平均的な変動を測定するもの」と定義するように、この「物価」の中には、たとえば東京ディズニーランドの入園料なども当然、含まれます。

東京ディズニーランドでは、たしかにおみやげなどの「物」を買うでしょうが、入園者はまずそこで働く人々のサービスを楽しみます。これを「物価」と呼ぶのは、なんとなく違和感を抱くのではないでしょうか。人生を満足させるエクスペリエンスを与えてくれる人には、自然と価値を認めると思うのです。それを「物」と同じように「安ければ安いほどいい」と考えるでしょうか。たしかに「物価」という言葉のイメージからはなれて考えたほうが、デフレの問題はわかりやすいのだと思います。

このことも、経済のことがわかっているようでよくわかっていないからまるには、じつに新鮮な事実でした。経済の基本認識、というかそれ以前の「超基本認識」が、村上さんのお話を伺っているうちに、どんどん変わっていきます。

こんにちは、からまるです。

昨日のエントリの続きです。どうしてデフレがよくないのかわからない。大量生産・大量消費でムリに経済成長させる意味がわからない。そんな疑問を村上尚己さんにぶつけていくと、村上さんのような専門のエコノミストの世界ではあまりに当たり前過ぎてわざわざ言うまでもないことを、からまるたちがまるでわかっていないことに気付いてもらえます。

経済成長の指標はGDPの伸び率です。で、からまるたちは何となく「もうモノはじゅうぶんにあって、買いたいものなどないのだから、GDPが伸びることなどないのでは?」と思っていました。ところが、GDPのうちモノが占める割合は4割で、あとの6割はサービスです。サービスを支えているのは人間ですから、そのほとんどは人件費=「人の価値」ということになります。だから、GDPの伸び率がものすごく低いのは、人の価値がぜんぜん上がっていないと言い換えられます。

いつからか、からまるたちは、たとえばサラリーマンなら「給料はほとんど上がらないもの」、アルバイトなら「時給は滅多に上がらないもの」と思い込んでいます。デフレが20年以上続くことで、給料がどんどん上がる時代を忘れてしまっています。たしかにモノの値段が安いから日常生活には不自由しません。では、どうして老後不安を多くの人が感じているのでしょうか。「今より経済状態がよくなって、給料も増えている」なんて信じられないからだとしたら?

デフレは「人の価値」を毀損している。今の日本経済は現役世代の貧困化に支えられている。そうおっしゃる村上さんのお話に、からまるたちは大きくうなずいたのでした。

こんにちは、からまるです。

前のエントリで怒濤の原稿ラッシュのため8日再開と書きましたが、すこし落ち着いたので、今日から再開です。

さて、先月26日に書いた、村上尚己さんの新刊『日本の正しい未来 世界一豊かになる条件』(+α新書11月刊)の制作で、ご本人が書くのに、その準備としてインタビューを村上さんにわざわざ受けていただいた件。からまるがインタビュアーをお願いしたのは、30代の女性ライターさんです。というのも、「逃げ切り」可能な中高年世代よりも、これからの日本経済がどうなるかについてシリアスに考えざるを得ない世代の、しかも「昼ワイドの視聴者」の感性を持てる人に引き受けてもらいたかったからです。

村上さんの著作の読者であればわかるように、村上さんの持論は、日本の長期デフレが世界的にみてひじょうに特異な現象であること、それは経済・財政当局の経済政策の失政によってもたらされたこと、デフレのマイナス効果を一身に背負うことになっているのは世代間格差に苦しむ若年世代であることです。しかし、意外とこの世代の人は、物心ついたころからデフレが当たり前なので、さして疑問を感じなかったりします。むしろインフレでモノの値段が上がることはイヤだと思いますし、「経済成長」がそんなに重要なことなのか実感をもつことができません。

そうすると、村上さんの持論にもうひとつ腹オチしないところがあります。どうしてデフレがよくないのか、わからない。家庭にはモノがあふれ、シェアリング・エコノミーに共感し、モノを所有したいとはそれほど思わない。大量生産・大量消費でムリに経済成長させる意味がわからない。そういう認識をもって、あえて村上さんのお話に疑問をはさんでもらいました。

こんにちは、からまるです。

今日から再開と書きましたが、怒濤の原稿ラッシュでうれしい悲鳴を上げています。そのため再開を1週間延期し、来週の8日ということで!

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