「物価」という言葉のイメージがデフレの理解をゆがませる。

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こんにちは、からまるです。

さらに昨日のエントリの続き。村上尚己さんの新刊『日本の正しい未来 世界一豊かになる条件』制作のお話です。

モノの値段が上がらないのだからデフレでもいいではないか、という思い込みを抱かせる一つは「物価」という言葉にあるかもしれない。そう村上さんは本書で指摘しています。

モノの値段の指標として一般的なものは「消費者物価指数」ですね。その変動をデフレとかインフレとか呼びます。この中に「物価」という言葉があるので、どうしてもスマホやクルマといった「物」の値段をからまるたちは思い浮かべます。しかし総務省統計局が、消費者物価指数とは「全国の世帯が購入する財やサービスの価格の平均的な変動を測定するもの」と定義するように、この「物価」の中には、たとえば東京ディズニーランドの入園料なども当然、含まれます。

東京ディズニーランドでは、たしかにおみやげなどの「物」を買うでしょうが、入園者はまずそこで働く人々のサービスを楽しみます。これを「物価」と呼ぶのは、なんとなく違和感を抱くのではないでしょうか。人生を満足させるエクスペリエンスを与えてくれる人には、自然と価値を認めると思うのです。それを「物」と同じように「安ければ安いほどいい」と考えるでしょうか。たしかに「物価」という言葉のイメージからはなれて考えたほうが、デフレの問題はわかりやすいのだと思います。

このことも、経済のことがわかっているようでよくわかっていないからまるには、じつに新鮮な事実でした。経済の基本認識、というかそれ以前の「超基本認識」が、村上さんのお話を伺っているうちに、どんどん変わっていきます。

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このページは、karamaruが2017年11月 8日 16:15に書いたブログ記事です。

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