2018年1月アーカイブ

こんにちは、からまるです。

先週予告した通り、今日から永田町内幕物の新刊のご紹介をしていきます。著者は議員に仕えて30年超のベテラン秘書さんであることは先週、書きました。秘書の誰?という疑問は後回しにしまして、本のタイトルは『プロ秘書だけが知っている永田町の秘密』です。

なんとベタな? はい、そりゃもうベタですよ。もともと永田町の皆さんたちがベタな世界に生きているのです。いまだに強い男性社会で、義理人情が濃く、「汗をかく」という言葉がリアルに生きている社会です。いいか悪いか、好きか嫌いか、意見はいろいろあるでしょうが、まるで俳優・女優のような国会議員たち(実際に自分たちをそう称している議員さんもいるそうです)が主役ですから、本のタイトルや見出し付けもベタに傾こうものです、我ながら。

では、なぜ著者がこのタイミングで本書を刊行するのか。まずは昨年の「文春砲」をはじめとする週刊誌で話題になった国会議員の「資質問題」がどこから来るのかを明らかにしようとしました。

「ちーがーうーだーろー!」が流行語大賞にノミネートされた豊田真由子前議員の秘書への暴言・暴行問題は強烈なインパクトがありましたよね。東京大学法学部卒業、ハーバード大学大学院修了、厚生労働省に入省し、老健局課長補佐まで務めた俊英キャリア官僚が、どうしてあんな人を人とも思わない態度で秘書にあたったのか。教育の含意があって厳しく指導するならともかく、彼女の音声録画から伺えるのは、不満を当たり散らす暴君そのものの姿でした。

彼女を含む2017年10月総選挙で大勝した自民党議員たちは「魔の二回生」と呼ばれ、豊田さん以外にも金子恵美さん、宮崎謙介さん、武藤隆也さん、中川俊直さんは議員辞職したり昨年の総選挙で落選したりしました。世の中を嘆かせたこの「安倍チルドレン」たちは、いったい何を起因にして登場したのでしょうか?

こんにちは、からまるです。

仕事消滅書評by玄田.jpg1月13日の日本経済新聞読書面「今を読み解く」で、東大教授の玄田有史さんが、鈴木貴博さんの『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』を「AI時代の人間の働き方」のトップバッターに紹介してくれています。「AI時代の働き方」というテーマに対する関心に高さがうかがわれますね。文中で玄田さんは本書の内容について、

「人口減少の高齢社会では、運転からの解放は避けられないどころか、一つの望ましい方向でもある。一方で、職業運転者には稼いで生活しなければという現実がある。その難題をいかに軟着陸させるのか。それが、AIが社会に広がるスピードを左右する最初の試金石になる」

と書いています。

同日の日本経済新聞1面には、ゼネラルモーターズが2019年にもレベル4の自動運転車の量産車を出す見込みとの記事が載っていました。もう来年のことですし、2020年の東京オリンピック開催時には移動手段として自動運転車が走りまわることもじゅうぶん予測できるようになってきました。それとは違い、運転者の仕事がどの方向に進化していくのかは、まだ視界不良のように思います。

こんにちは、からまるです。

今年最初に出す本は政治ものです。衆議院と参議院両方の国会議員、しかも中選挙区も小選挙区も経験し、仕えた国会議員たちは選挙で負けたことがないという、30年超の実績を持つベテラン秘書さんの永田町内幕物です。

過去の類書で名高いのは、何と言っても飯島勲さんの『代議士秘書 永田町、笑っちゃうけどホントの話』(2001年刊、講談社文庫)ですよね。これの親本は、1995年に光文社のカッパビジネスから出た『永田町の掟』で、著者名も豪徳寺三生と、文庫とはまったく違っていましたから、『代議士秘書』が『永田町の掟』の、小泉総理誕生のタイミングに合わせた文庫化だと当時すぐにわかった人は、それなりの政界通だったと思います。

豪徳寺三生サイン.JPGあの頃、飯島さんは豪徳寺三生のペンネームで、たしか夕刊紙だったと思いますが、連載記事を書いていました。それをまとめたのが、たぶん『永田町の掟』だったのでしょうね。たしかにペンネームでないと書けないような生々しいエピソードがこれでもかと出てくるのがあの本の魅力でした。永田町内では著者が誰かバレていたのですから、飯島さんはそれを前提とした確信犯で書いていたのでしょう。

決定的な証拠がこの写真! すでに絶版なので、からまるがアマゾンのマーケットプレイスで入手した中古本にあった飯島さんのサインです(サイン本がフリマに出るのは、けっこう「あるある」ですが、こうして写真を公開してももう時効でオッケーでしょう)。このサインが1995年発売当時のものかどうかまでは不明ですが、ここまであからさまに公開しているのですから、あの頃はいい時代だったというべきか、飯島さんの深謀遠慮だったというべきか。

飯島さんの本の内容は中選挙区制の時代ならではの面白さだったように思います。いまは小選挙区制で、しかもここ数年は各党が候補者を公募しています。ずいぶん事情が変わったのです。来週からは、その話を!

こんにちは、からまるです。

17日付け朝日新聞のオピニオン欄「希望はどこに」に作家の朝井リョウさんが寄稿した文章は面白かったですね。終わりのほうの一部を引用します。

「昔はよかったなんて思考停止めいた回答に退行したくはない。今は何でもセクハラになるからと嘆く前に、性別を問わずハラスメントが多発している現代の構造を改善することに目を向けたい。同性婚合法化は少子化に拍車をかけるなんて根拠のない論を振りかざす前に、性的指向によって人生の選択肢が増減しない社会の構築を目指したい。そんなに育休をとられたら迷惑だと訴える前に、誰が欠けても補い合える働き方を構築したい。人間vs.AIという敵対関係に怯えるより、人間withAIという共存関係の築き方を学びたい」

いいこと言うな~朝井さん。

同じように考えるならば、今は誰も本なんて読まないし、本なんて売れないと嘆く前に、読まれることのない本を作る構造や、少数の読者が求めるものが作れない構造を改善したい。スマホファーストや「AI産業革命」は読書習慣の減少に拍車をかけるとエビデンスの弱い議論をする前に、「読書」という形でなくても人々の知的欲求に答えられる新しいシステムを出版社の持つ資産とノウハウで作りたい――。

考えることはいろいろありそうな年頭です。

新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨日から新しい鞄と新しい靴で出勤しています。そんなところからでも気分は改まるものですね。今年はどんな一年になるのでしょうか。

正月休み中、ちょっと驚いたことがあります。いつも利用している最寄り駅近くのクリーニング店が、店内に会員専用ロッカーを設けて、洗濯物の預けと引き取りを無人化・24時間化したのです。その店は人気があって、預けるときは列に並ぶことが多く、ちょっとイライラしていました。引き取りは平日だと20時までですから、帰りがてらに寄ることができません。そのためどうしても週末の時間を使うしかなくて、不便だと思いつつも、まあこれは仕方ないだろうと諦めていました。

ところが、クリーニング店は利用客の不便を思い切って解消しようとしたのですね。クリーニング業はすごく薄利の印象があったので、よくぞ設備投資をしたものだと思いました。と同時に、不便だけれど仕方ないと諦めてしまう自分のクセはアカンなと思いもしたのでした。

ある人に伺ったのですが、サラリーマンなら朝起きて会社に着くまでのさまざまな行動のうち、これは不便だと思うことを挙げられれば、新しい製品やサービスを創造できるのだそうです。これは不便だと思うことを改善するという、当たり前の思考が大切なのかもしれません。その不便さが多くの人に共通するならば、改善することによって世の中をいい方向に動かすことに貢献できるのだと思います。

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