嘆いたりエビデンスの弱い議論をしたりする前に。

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こんにちは、からまるです。

17日付け朝日新聞のオピニオン欄「希望はどこに」に作家の朝井リョウさんが寄稿した文章は面白かったですね。終わりのほうの一部を引用します。

「昔はよかったなんて思考停止めいた回答に退行したくはない。今は何でもセクハラになるからと嘆く前に、性別を問わずハラスメントが多発している現代の構造を改善することに目を向けたい。同性婚合法化は少子化に拍車をかけるなんて根拠のない論を振りかざす前に、性的指向によって人生の選択肢が増減しない社会の構築を目指したい。そんなに育休をとられたら迷惑だと訴える前に、誰が欠けても補い合える働き方を構築したい。人間vs.AIという敵対関係に怯えるより、人間withAIという共存関係の築き方を学びたい」

いいこと言うな~朝井さん。

同じように考えるならば、今は誰も本なんて読まないし、本なんて売れないと嘆く前に、読まれることのない本を作る構造や、少数の読者が求めるものが作れない構造を改善したい。スマホファーストや「AI産業革命」は読書習慣の減少に拍車をかけるとエビデンスの弱い議論をする前に、「読書」という形でなくても人々の知的欲求に答えられる新しいシステムを出版社の持つ資産とノウハウで作りたい――。

考えることはいろいろありそうな年頭です。

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このページは、karamaruが2018年1月11日 12:07に書いたブログ記事です。

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