平昌五輪が始まっています。選手たちの奮闘に時々刻々と元気をもらっているところですが、一方で、開会式やその前後には北朝鮮代表団が韓国を訪れて、南北融和を演出する政治ショーの趣があったことも事実です。金正恩委員長の実の妹・金与正が金正恩の新書を携えて外交デビューしたことには、とくに驚かされました。
そういう動きがあってのことか、昨年の2月20日に刊行した、朝日新聞ソウル支局長・牧野愛博さんの『金正恩の核が北朝鮮を滅ぼす日』(+α新書)が、刊行後1年経った今も書店で売れています。牧野さんは今月5日発売の「文藝春秋」3月号で、「北朝鮮の対南融和政策は欺瞞」と情勢分析しています。五輪終了後の朝鮮半島からは、ますます目が離せません。