karamaru: 2010年11月アーカイブ

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

昨年出して好評だった苫米地英人さんの『夢が勝手にかなう手帳』のアプリ版は、すでにお伝えしているように制作が佳境に入っているのですが、現在ベータ版をいろいろ試して改良中です。

からまるもトライしているのですが、まだちょっと遷移のロジックがうまくできていないですね。でもうまくいけば、かなり使い勝手がよくなるし、一度身につけたら手放せないアプリになる予感がします。

じつは、明日、苫米地さんの会員制サイト「CLUB TOMABECHI」の収録がありまして、そこにこのベータ版を持っていき、苫米地さんの解説動画を撮る予定になっているんです。会員の皆さん限定になってしまうのですが、その際にある募集をいたします。動画がアップされる折りには、ぜひご注目ください。

何件か編集部にお問い合わせいただいたのですが、昨年と同じ紙の手帳の2011年版はサイゾーさんから発売される予定です。そちらの制作に当たっているのは、ペダルファーブックスさん。どっちが早くリリースできるか競争になっています! 負けるか!

ところで、そのペダルファーブックスさんから初自社制作のバージンタイトルが出ました。苫米地英人さんの『聴くだけ! クラシック音楽で脳が目覚める』で、早くも話題になって、よく売れています!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。 ジュンク堂マクド.png

東京池袋のジュンク堂書店池袋本店さんの一階書籍売り場は、注目度が高いわりにスペースが小さい大激戦地帯です。ここに、26日に発売した吉本佳生さんの『マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?』が堂々、置かれていました!

どうもありがとうございます<(_ _)>

ここには2ヵ月前に小川仁志さんの『ヘーゲルを総理大臣に!』もありました。相性が良いのかも!と一人勝手に思っています。

『マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?』は12月3日に日経新聞に宣伝を出します。ご注目ください!

ご無沙汰しました。講談社BIZのからまるです。

吉本佳生さんの『マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?』が本日発売です。この発売を記念したイベントを丸善丸の内本店さんで12月15日に開催することが正式決定! 下でそのご案内をしていますので、本のご購入を検討されている方はぜひ丸善さんにお立ち寄りください(電話予約も可)。

先日来、書いてきたように、この本は電子書籍版も同時並行して制作していて、その仕組みや制作自体が試行錯誤の連続でした。この試行錯誤のことを、『クラウド・コンピューティング』や『iPad vs.キンドル』で著名なITジャーナリスト西田宗千佳さんが『電子書籍革命の真実――未来の本 本のミライ』というタイトルからして衝撃的な新著(エンターブレインさんから12月20日に出版予定)で取り上げてくれたため、西田さんおよびエンターブレインさんとの合同企画が実現したのです。

イベント名も「未来の本 本のミライ」ということで、電子書籍元年といわれた今年を総括しようという大胆なトライアルを計画しています。詳細は後日、改めてお知らせしますが、講談社からもプレゼンがあります。

では、イベントの概要をどうぞ!!

 

エンターブレイン&講談社合同企画
「未来の本 本のミライ」
西田宗千佳さん&吉本佳生さんトークイベント

2010年12月15日 18:30開場 19:00開演 20:40終演
丸善・丸の内本店3階・日経セミナールーム

丸善・丸の内本店にて『マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?』(吉本佳生著)をご購入または『電子書籍革命の真実』(西田宗千佳著)をご予約の先着100名様に各階カウンターにて整理券配布。電話予約の場合は、03-5288-8881まで。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

マクなぜオビあり.jpgのサムネール画像吉本佳生さんの『マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?』がいよいよ今週金曜日に発売となります。その前に、じつは先週からちょっとずつ準備して一部公開してきたのですが、この本の公式サイトがオープンしています。

この公式サイトも、「からまる日記」と同様、「お名前コム」で本の愛称である「マクなぜ」から取った「makunaze.com」というドメイン名を取得しました。レンタルサーバーは、たまたま「お名前コム」がおトクな割引キャンペーンをやっていたので、ドメイン取得のついでに申し込みました。

慣れない設定をした後は、サイトのコーディングなんてとても無理なので、プロにお任せしました。本の装幀をやってくれた萩原弦一郎さんのデジカルのメディアチームに丸投げです。基本的にブログ形式なので、デザインさえ変えなければ、あとはからまるたちスタッフがログインして追加・編集していきます。

そうしてできたこの公式サイトの目的は、読んで下さった方とのさまざまな交流(クイズもあります)と現在準備中の電子書籍版、そしてこれも現在準備中のイベントのお知らせなどです。ぜひご覧下さい! なお、インターネット・エクスプローラーをブラウザにお使いの方は、かならずヴァージョン7以上でお願いします。

  *   *   *

さて、明日は祝日で休み、さらに先日書いたナイショ企画への対応のため24日と25日も日記をお休みします。また26日に!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

電子書籍には紙の制約がないので、いろいろなことができます。ぱっと思いつくものだけ挙げても、映像、音楽、アニメーション化、フルカラー化、読み上げ機能など、本の内容をより楽しんでもらう手段がたくさんあります。

手段がたくさんあることは、編集者にとっても朗報です。今まで紙に限られていたものが、映像や音楽の制作にもトライできるのですから、これは仕事が楽しくなるし、とても勉強になります。こうして紙の本のコンテンツを電子アプリならではの可能性を追求して新しく表現する、あるいは補っていくのを「リッチコンテンツ化」というのだと思います。

吉本佳生さんの『マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?』のアプリでは、まず本文の分量が違います。紙の書籍は本文約280ページで8章構成なのに対して、アプリでは10章構成、つまり2章がオマケで付いてきています。

しかも、この本の第三章で参考文献にした西田宗千佳さんの本『美学vs.実利――「チーム久夛良木」対任天堂の総力戦15年史』の第三章も西田さんの協力を得てオマケに付けているのです。これらが加わることで総ページは370ページにもなりました。

さらに、図表のほとんどをフルカラーにしてアニメーション化しています。どういう意図で何がキモになった図なのかよくわかりますので、将来、電子教科書ができたらこういう図解になるのだろうなと実感しますね。そして、各章の始まりに音声付きの内容紹介、終わりには音声付きのまとめ解説を入れています。これはちゃんと声優さんに出演してもらってスタジオ収録したものなのです(くわしくは後日お話ししますね)

からまるたちは、このアプリを当初から本と同じ価格でリリースしたいと考えていました。本の価格は本体税別で1600円です。アプリも1600円にしたいと思っています。電子書籍の価格が紙の本と同じであることに違和感を抱く方に対しても、これだけ盛り込めば納得していただけるのではないか? だから「リッチコンテンツ化」とは、電子書籍の価格に対するトライであり、この本のメインテーマである「価格戦略」を自ら実行しようという試みでもあるんです。
こんにちは。講談社BIZのからまるです。

『マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?』アプリ版制作の話の続きです。

iPhoneとiPadでこれだけ画面サイズが異なり、かつ同じアプリでなくてはならず、コストの関係でPDFファイルを見せる形式で、iPhoneをメインのリーダーと考えるという連立方程式を解くのに、著者の吉本佳生さんはそうとう悩まれていました。

PDFを見せるのですから、画面に合わせて行が自動的に折り返されるわけではありませんので、iPadで見るのとまったく同じページの見せ方では、iPhoneで見るととんでもなく文字が小さくなり、とても判読できるものではありません。かといってiPhoneで普通に読めるのと同じ見せ方では、iPadで見ると文字がとてつもなく大きくなり、全体のサイズを押さえよう(できれば100MBを激しく上回らない程度)と思えば、かなりギザギザの粗い文字になってしまいます。

さて、どうする?

吉本さんが編み出したのは、iPadで見える画面を4分割する、というアイデアでした。iPadを縦にして見る1ページを4分割、つまり上下2段にして、さらに1段を左右二つに分割するのです。

2段組の本というのはけっこうありますから、上下2段化は違和感がないのにくらべて、左右で二つに分けるというのは、最初は「あれ?」と思うかもしれません。それはそれで致し方ない。iPhoneで見ると、4分割されたページが1ページの表示となりますので、これは相当サクサクと読める見え方になるはずなのです。

一つ解決が難しかったのは、ノンブルの位置でした。ボイジャーさんのリーダーのように、リーダーそのものにノンブル機能が付いているものなら悩む必要はありませんが、このアプリにはそれがないので、ノンブルをPDFに表示しないといけません。iPhoneに対応させて4分割されたページの一つ一つにノンブルを入れていくと、iPadで見たときにノンブルが四方八方に入っているような感じで美しくありません。

さて、どうする?

ここでも吉本さんが出したアイデアは秀逸でした。左右に分割した中央下にノンブルを置き、表示される部分をそのノンブル部分がダブるようにして、それが20ページだったら、20ページの右、20ページの左が表示されるようにしたのです――と書いてもよくわからないと思いますので、それは現実のアプリの確認が終わったらお見せすることにします。そのときご覧になればわかりますが、ほおーと驚いてもらえると思いますよ。

ここまでは本文テキストの作り方のお話。次からは、リッチコンテンツ化についてお話ししますね。
こんにちは。講談社BIZのからまるです。

吉本佳生さんの『マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?』の書籍と並行して電子版の制作を進めているのですが、もちろんこれは初めての経験です。本当に戸惑うばかりでしたねー。

何を戸惑ったのかというと、一つは紙の書籍と電子書籍は、当たり前ですが見え方がまったく異なること、もう一つはプログラムがシロウトにはまったく見えないので、「作っている」という手応え感がないことですね。

最初のほうからいきますと、アップルのiPhoneとiPadの両方で見てもらうアプリなので、ユニバーサルルールというそうですが、まったく画面サイズの異なるデバイス向けに同じ中身のアプリを制作しないといけないというアップルのルールが、けっこう大きな制約条件になったのです。

からまるはiPhoneしか持っていないので、iPadで電子書籍を読むときのサイズ感がもう一つわかりませんし、その逆も言えます。著者の吉本さんはiPadで電子書籍を大量に読む方なので、最初、iPhoneのあまりの小ささに、電子書籍リーダーとしてiPhoneを使う実感が湧きにくかったようです。とはいっても、普及台数の多さからいって、iPhone用に見せることを優先せざるを得ません。そこが葛藤の始まりだったのです――。
こんにちは。講談社BIZのからまるです。

吉本佳生さんの『マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?――クーポン・オマケ・ゲームのビジネス戦略』、タイトルがとても長いので、もしよかったら「マクなぜ」と呼んでください。からまるたち編集制作スタッフは「マクなぜ」プロジェクトとして、いろんなことを考えています。まだ未定だったり不安定だったりするところがありますので、そのお知らせは明日以降となりますが、お楽しみに!

さて、表紙をお見せしましたが、いったいこの本は何の本なのか、公式プロフィールをご紹介いたします。

――マクドナルドのケータイクーポンの本当の狙いは何か? AKBオマケ商法の成功要因は何か? なぜファミリーマートで買い物をしたレシートに好きな映画レンタルのクーポンがついている? 高機能TシャツよりもデザインがいいだけのTシャツのほうがなぜ高い? ゲームソフト会社が廉価版を売り出す理由は? 牛丼の値下げ競争はなぜ続く? まだ7月なのになぜ夏物の最終バーゲンが行われる?

こんな身近過ぎて当たり前に思っていた値段のウラ側には、じつは驚きの価格戦略が隠れているのです。巧みな値付けマジックの面白さと奥深さを、中学生でも理解できるレベルで楽しい読み物にしました。キーワードは、「高くても買うお客には高く、安くないと買わないお客には安く売る!」 同じ商品を、購買力が違う人たちにどんな値段でどのように売れば、総売上高を最大にできるのか? この謎に挑みます。日頃から悩んでいるセールスやマーケティング担当者の方、必読です!

◎この本で学べる価格戦略の基礎知識

●価格差別(グループ別の価格差別、自己選択型の価格差別、オマケ商法での価格差別、時間を通じての価格差別)
●需要の価格弾力性
●平均コスト、追加コスト、機会コスト、サンクコスト、取引コスト
●規模の経済性、経験効果
●囚人のジレンマ
●付加価値
●記号消費
●サービスの稼働率
●顧客情報と価格差別


――こんな感じです。とくにマクドナルドのケータイクーポンの話は呆気にとられるほど面白くて、それで思わずタイトルにしてしまったくらいなのです。どうしてマクドナルドはあんなことを始めたのだと思います? いま話題の山崎将志さん『残念な人の仕事の習慣』の214ページにもマクドナルドのケータイクーポンのことが取り上げられていますが、『マクなぜ』で吉本さんは、経済学者たちがこれは無理だろうと思っていた作戦がまんまと成功したのだと分析しています。

発売日は11月26日、定価は税込みで1680円です(アマゾンさんでは予約受付開始)。

そして、前からお伝えしているように、リッチコンテンツ化した電子書籍版(アプリ版)を、本の発売から間もないタイミングでリリースします。このアプリ制作が大変だったんですよ! その聞くも涙の物語は明日から!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

吉本佳生さんの新刊『マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?』の電子書籍制作の体験を通してわかったことをつらつら書こうと思っているのですが、その前に表紙を見てくださいな。

 

マクなぜオビあり.jpgご覧の通り、ノートです。

 

ノートの表紙を使った装幀はけっこうあるんですが、ノートの中の罫線を生かした装幀はあんまり見たことがないと思うんですよね。

どうしてノートになったのか。二つ理由があります。

まず、この長いタイトルをどうやって見てもらいやすくするかが問題でした。普通に写植文字でレイアウトすると、すごく窮屈な感じになってしまう恐れがあります。すると打ち合わせで、「だったら書き文字だろう!」と制作スタッフの一人が提案したのです。

なるほど、書き文字なら、どんなに長くてもバランスが取れます。実際、タイトルにある「ク」と「ナ」の大きさが他に比べて極端に小さくなっていますね。こういうことを写植文字でやると、すごく違和感があるのですが、誰だって長い単語を短いスペースに手で書くときは文字の大きさを適当に小さくして、けれどもちゃんと読めるように全体のバランスを取るので、書き文字なら自然になるのです。

で、文字を書くのはやっぱりノートだろう、という連想で、ノートの中を使うことになりました。

もう一つの理由は、本の狙いと関係があります。

この本には吉本さん一流のミクロ経済学と呼ばれるカテゴリーの知見が書かれています。そういう意味で一流の経済書という位置付けで間違いないのですが、からまるはこの本を「勉強法の本」であるとも思っているのです。

これは原稿を読んだときの印象でして、マクドナルドのケータイクーポンや牛丼の値段など、誰でも目にする身近な価格という小さい素材から、どれだけ深く経済や人間心理の本質を学び取ることができるのか、その「学び方」を学ぶナビゲーターのような内容にもなっているのです。そのことを強調したくて、もっともポピュラーな学びの道具として、ノートを使いたかったのです。

装幀してくれたのは、デジカルの萩原弦一郎さん。そして書き文字の作者は講談社内の人です。社内で何人かの人にタイトルを書いてもらって、その中から萩原さんが選んだものです。みなさん、ご協力どうもありがとうございました!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

昨日は休暇を取って京都に行きました。稲盛財団が主宰している京都賞の第26回先端技術部門を受賞したiPS細胞の山中伸弥京都大学教授の講演を聴くためです。

からまるは京都賞というものの存在こそ知っていましたが受賞講演会に行くのは初めてで、今回はノーベル賞候補に挙がった山中教授が講演するということで2000人近い人数を収容するために異例の2会場(1会場はモニターで聴講する)態勢という、まるで大企業の株主総会のようなものものしい雰囲気になっていました。からまるは早めに申し込んだので、メイン会場のけっこう前のほうで聴くことができましたが。。

山中さんはこれまで何度も講演されているそうで、講演内容はたぶんお馴染みのものだと思います。整形外科としてはじめて執刀した、ベテランならものの10分で終わるような簡単な手術で2時間もかかって看護士全員に呆れられ、その患者さんが学生時代の親友だったので寛大に見てくれたもののこれで医師の道を諦め研究者になったこと、ポスドク(博士号を取得した後の研究生)として受け入れてくれたアメリカのグラッドストーン研究所のロバート・マーレー博士に教えられた研究者の心得が「ヴィジョン&ハードワーク」で、これを京大iPS細胞研究所の学生たちにも説いていること、帰国後にアメリカの恵まれた研究環境と違いすぎる日本の状況にPAD(Post America Depression)にかかり、研究をしているのか実験用ネズミの世話係なのかわからないことから同僚に「山チュウ」と呼ばれたこと......。笑いを取りながら面白い話が続きます。

からまるは最初、偉大な研究者というイメージで見ていたものでしたから、こんなに人なつっこい話をされることに(関西人のDNAなのでしょうか)かなり面食らってしまいました。

このあと本題の「iPS細胞がつくる新しい医学」というテーマに入っていくのですが、今回の講演でのiPS細胞の説明方法は、まだあまりおっしゃっていないネタだそうで、それが見出しに書いた「アメリカの砂漠に京都を作ろう」という話なのです。

iPS細胞研究は、将来的には人体の組織や臓器を再生するために進められています。で、そもそも受精した瞬間はたった一つの細胞(胚=Embryo)だったものが、どうやってさまざまな複雑な生命器官に分裂・生成していくのか。一つの考え方は、

 

必要な遺伝子のページだけコピーしている。

 

もう一つは、

 

すべての遺伝子のページをコピーして必要なところだけ使っている。

 

この二つの考え方で生物学界は長年対立してきたそうです。

では、まったく同じ生命を再生するとします。クローン羊のドリーのような例ですね。それを山中さんは出版社にはうれしい喩えで説明してくれました。

 

アメリカの砂漠にもう一つ京都を作るにはどうすれば効率的か?

 

最初の胚(細胞)を「京都の写真集」とみなし、さまざまな器官をその写真集に掲載されている「金閣寺」「祇園の芸子さん」「賀茂川」などとみなすと、最初の考え方は、

 

必要なページだけコピーしてアメリカに持っていってつくる。

 

二番目の考え方は、

 

全ページをコピーして持っていき、必要な箇所に必要なページを使ってつくる。

 

二番目の場合は、本にあらかじめしおり(ブックマーク)を付けておいて、該当する場所(たとえば金閣寺を建てる場所)に使うということになります。このしおりを転写因子と呼ぶのだそうです。

もちろん山中さんの考え方はこちらですね。一つの細胞には全遺伝子がコピーされていると考えたから、たとえ単純な皮膚細胞からでも適正な刺激が与えられれば心臓のような複雑な臓器が再現しうるという「ヴィジョン」を描けたのだと思います。

それに、まったくのシロウト意見ですが、一番目のほうが一見効率的に見えるけれども、持っていく途中でもし壊れてしまったら、また京都に戻って写真集をコピーし直さないていけないところが欠点のように思えます。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

以前にお伝えしたように、『スタバではグランデを買え!』やNHKの「出社が楽しい経済学」の監修と出演でお馴染みのエコノミスト、吉本佳生(よしもとよしお)さんの新刊『マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?』を準備中なのですが、本文に続いて、本日、表紙周りが校了となりました。けっこう意表を突く表紙なので、書影の準備ができ次第、ご覧に入れますね。

しかし、これで終わりではないのです。前にお伝えしたように、同じタイトルの電子書籍版(iPhoneとiPad配信用のアプリ版)も同時に作っているのです。

からまるにとって初の電子書籍とあって、打ち合わせで飛び交う用語からしてちんぷんかんぷんで、かなり苦労しています。書籍の何倍も疲れがありますね。吉本さんがじつに精力的に、自らアプリ版のための仕様やレイアウトをオリジナルアイデアで編み出してくださっているので、なんとか作業が進んでいる感じで、それがなかったら、からまるは何をすればいいのやら、完全に路頭に迷っていたことでしょう。

このアプリ版は本日、書籍でいえば責了紙と、図表などテキスト以外のデータを貼り付ける指示書ができた段階まできました。書籍よりも時間も神経も使いますねー。紙と電子デバイスでは見え方がまったく違うわけですが、ここまでの作業自体は紙でやっているわけで、そうするとどうしても書籍のイメージで理解してしまいます。たとえば「目次つけなきゃ」と思って紙の上でスペースをあけていても、アプリの機能に目次をプルダウン方式で表示・リンクする機能があることを知らなかったもので、目次の分量に制限がないことを初めて知ったり......。

ひとつひとつの作業がまるで電子書籍制作のオン・ザ・ジョブ・トレーニングになっているようなものです(そういう意味では、創造性の馬力がひときわ高い吉本さんという方は、最高のティーチャーだったように思います)。

ただし、ここまではあくまで紙の世界でのことです。今後、デバイスに実装された段階で、本当に思ったとおりの見え方になっているのか、かなりチェックしないといけません。これが終わると書籍でいう校了ということになります。

このアプリ制作の経緯について、今後書いていきます。それを通じて、電子書籍元年といわれて、からまる自身が試行錯誤を続けた体験から、電子書籍とは具体的にどういうものか、どういう問題があるのか、皆さんにも共有してもらえるナレッジを提供できると思うからです。最初のテーマは、キーワードのひとつである「リッチコンテンツ化」

 

あ、でも明日は休暇を取って京都取材に行きますので、この日記はお休みです。また明後日に!

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

いま国会で衆議院の予算委員会が行われています。連日テレビで放送されていますが、じつは昨日は、赤坂のホテルの部屋で、ある人と二人でその放送を見ていたのです。平日の午後にどーしてオトコ二人でホテルの一室にこもっていたのか!!? その真相はいずれお話しできる日が来ると思います。

それにしても、昨日はその方からお話を伺いながら、そして今朝は家で出社の準備をしながら予算委員会の質疑を聞いていたのですが、激しく思ってしまいました。国会とは民主党と自民党の税金ぶんどり合戦場なのか、と。

もちろん予算委員会ですから、税金をどう予算として計上して使うかを議論するわけですけれども、かたや国家破綻が心配されるほど絶望的な財政赤字を抱えているという議論がありながら、たとえば今朝は北海道出身の自民党の町村信孝議員が「北海道新幹線を函館からゼッタイに札幌まで延伸させなさい」と国交大臣に迫り、それに対して馬淵国交大臣が「北海道も北陸も長崎も収益性とかJRの同意とか、いろいろな条件をクリアしてちゃんとやります」」といった趣旨の答弁をしています。自民党が「ここに予算をつけろ」と言えば政府与党が「ここにも予算をつけまっせ」と答弁している関係になっていますね。

ここには、税金の使い方についての「論戦」というものがないと思いません? 両党とも政府がお金をどんどん使う仕組みを追求してばかりいるようで、「予算をつけない」という議論がないのです。

行政府にいる方々にとっては何とも思わない日常だと思いますが、こんな緊張感のない日常でいいのかと疑問に抱く視点が、行政府内になくていいのでしょうか?

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

貧乏人は家を買えオビ付き.jpgのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像ちょうど1ヵ月前に出した表参道不動産の加瀬恵子さん著『貧乏人は家を買え!』が、地味~な動きなのですが先日、ニフティなどのネットニュースで取り上げられたためにネット書店を中心につぎつぎと追加注文をいただき、根強く支持されているようです。

若い人ほど、この本に書かれた富豪独特の資産形成の考え方が参考になると思うのです。だって、若い人ほど資産形成にかけられる時間が長いのですから。でも、当の若い人(20代から30代前半の人)はどうしても「時間をかけて資産形成をする」という発想がないようですね。

というのは、いま講談社で年金制度の改定にともなう説明会が行われているのですが、この説明会に若い人ほど行きたがらないようなのです。理由を訊くと「そんな先のことはピンとこない」。

まあたしかに、からまるだってその頃はピンときませんでした。でもさ、50代になって資産形成を始めようと思っても手遅れんなだよなーキミたち(先輩たちを見てるとね。からまるはまだまだ50代ではありません)。そのことに早く気づけた人ほど、資産形成の面白さに気づくと思いますよ。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

昨日は時間に追われた一日でしたが、編集者冥利に尽きるような打ち合わせが一つ、取材が一つできたので、充実感いっぱいなんですよ。で、延々3時間にわたった取材で、からまるは確信に至りました。久々にできそうなんです、

 

ナイショ企画が!ヽ(^。^)丿

 

これはホントに衝撃的だと思うんですよね。「え、あの人が本を出しちゃうの!!?」という感じだと思います。著者は超チャーミング。待たれよ、年明けの発表を!!

<(_ _)><(_ _)>歳は訊かんといてください<(_ _)><(_ _)>

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

幻冬舎さんがMBO(経営陣による自社株式の買い取り)をしましたね。見城社長の個人会社が株式を1株22万円で買い取ると10月29日に発表し、それまでずーっと14万円から15万円くらいだった株価がストップ高を続け、今日は21万6000円で商い成立したようです。

からまるはずっと以前から幻冬舎さんの株価に注目してきました。講談社は非上場なので、出版社というものがマーケットでどういう評価を受けるのか、幻冬舎さんはその指標になると思ったからです。そして、いつも思っていたのです。なんでこんなに安いんだろう、と。

今日の終値で見ても、企業の解散価値にあたるPBRは0.6倍で、これが1倍以上ないということは、マーケットは、ひょっとしたらひょっとして、将来の業績悪化で資産を食いつぶしていく可能性があるんじゃないかと見込んでいるとみなすことさえできます。

また、時価総額は77億7600万円です。あれだけ素晴らしい出版活動をしていて、しかもしっかり黒字を出している会社なので、からまるはこれは「たったの77億円」しかないのかと思います。14万円くらいだったときは50億円程度に過ぎませんでした。

からまるはじつは、ある知り合いのファンドマネジャーに訊いてみたことがあるのです。

「幻冬舎がたった50億円の値段しかつかないのは納得がいかないのですが、どうして誰も買おうとしないのですか?」

でも、その人に何と言われたと思います?

 

「出版社の未来を考えれば、買いたい人はいないでしょう」

 

そうですか。そうなんですか。複雑な気持ちでしたね。なので、見城社長は「資本と経営を一体化し改革を進めないと、出版不況の中で生き残れない」という、説明がないとよくわからない見解を発表していますが、この不当に低い株価に不満があったのかもしれないと思えてしまったくらいです。

こんにちは。講談社BIZのからまるです。

10月最後となった31日の日曜日、台風が去ったあとのタイミングで、奈良県桜井市にある三輪山(みわやま)に行ってきました。一度は完結したはずだった宗教学者・島田裕巳さんの聖地取材。この夏に麓の大神(おおみわ)神社には行ったのですが、その際に取りこぼしてしまった御神体・三輪山への登山を敢行したのです。

当日のからまるは朝6時起きで、6時半に自宅を出て、品川発7時40分の新幹線に乗り、およそ4時間近く電車に揺られ、出張の帰りだった島田さんと合流、大神神社入り口近くの「森正」さんであたたかい三輪そうめんを食べた後に三輪山登山口に着いたのです。

登山口は、まず大神神社にいったん入った後、左のほうに道を取った狭井神社の中にあります。そこの社務所で入山料300円を払って、参拝の証となるたすきを受け取り肩からかけ、簡単なお祓いをします。三輪山の中は、飲食や排尿排便、撮影はすべて禁止ということで、ちょっと緊張します。ましてや早起きして電車を乗り継いで来て、ただでさえ体力が衰えている身には、たとえ標高467.1メートルとはいえ、本当に上までたどり着けるのか、心配になってきます。

実際、登り始めると、最初こそ平坦なのですが、半ばあたりから急坂の連続で、さすがに休み休みの参拝となりました。手近な岩に腰掛けて休むと、森閑とした空気が素晴らしく感じます。

頂上到着まで1時半くらいかかりました。岩がごろごろ転がっていて、岩の一つに注連縄が結わえてあるだけなのですが、ここが奥津磐座(おくついわくら)という名前の神様の座なのです。仏教の偶像崇拝的世界観に慣れた目には、呆気にとられるほど何もない空間で、ここに神様がいらっしゃることをアタマの中で想像するしかありません。

下山中に雨が降ってきてしまい、急ぎたいのと下り坂独特の歩きにくさでけっこう大変だったのですが、1時間かけて麓に戻りました。

撮影禁止なので写真は一切ありません。肉眼でしか見られない、けれどもそこには岩以外に何もない。これが本当の神様の見え方なのかもしれませんね。

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