karamaru: 2011年5月アーカイブ

こんにちは、からまるです。

今日は講談社エッセイ賞の候補作の最終社内選考がありました。からまるは今回、はじめてエッセイ賞の社内選考を経験しまして、ふだんエッセイというものを自ら読もうと手に取ったことがない人間が一度に浴びるようにこうした本を読むのはじつに勉強になりましたね。得難い機会であります。最終選考のためにからまるは11冊の本をこの数日間でざざざ、どどどと読んだわけですが......。

いやはやエッセイというのはコワいですね。読むのがコワいんじゃありません、書くのがコワいんです。

エッセイの定義というと難しいのですが、ひじょうに単純化して言うと、身の回りの事実をもとに、すぐれた構成と、すぐれた文章で、読者に何かを伝えるために書かれたもの、でしょうか。ノンフィクションと違うのは、おおむね身辺雑記的であることです。また書き下ろしは滅多になく、たいていが雑誌連載をまとめたものなので、一貫性とかストーリー性、構成そのものは今一つのものが多い印象です。

だからきっと皆さん、肩の力をそれほど入れずに書いていらっしゃるのでしょう。

であるがゆえに、書き手の肉体、肉声、もっと言うと品性が見えてしまうんです。エッセイを雑誌に連載できるくらいですから、書き手には作家に限らず著名人が多い。へええ、この人がと思って読むと、へ? あんなすぐれた活動をしている人が、こ、この程度の時代認識?なんて読後感を抱くものもありました。でもご本人はどうやら得意げに書いている。ムフフン、という鼻息が聞こえてきそうだけど、こ、この程度で?というイタさがある。

きっと周囲の人々が「さすが、おもしろかったよ」とおっしゃるからでしょうけれど、本人にちゃんと言ったほうがよくないか?

逆にとてもすぐれているものもあります。さすがこの人は大人だな、エッセイでも抜かりがないな、と思わせます。誠実なお人柄がよくわかるエッセイもあるのです。暴露があるとか、ここまでプライバシーを明かしていいのかという基準ではなく、ことほどさようにエッセイを書くというのはご本人が思っている以上に自らを裸にするものであるようです。
こんにちは、からまるです。

週末から今朝にかけて、テレビで情報番組を見ていましたら、内閣不信任案が国会に提出されて政局はどうなる?といったネタがさかんに取り上げられていました。

はあ? この大変なときに政局ですか? リアルじゃないね。

......などとからまるは独り合点していたのですが、信頼すべき方によりますと、どうやらけっこうリアリティがある話のようなのです。各局はそれを察知して、あんなにしつこく報道していたようなのですね。

内閣不信任案が可決成立すれば、菅内閣は総辞職するか、菅直人総理は衆議院を解散するしかありません。しかし、被災した地域では統一地方選の選挙人名簿ができずに県議選ができていないところがある状態ですから、解散して総選挙に訴えるのは無理筋。すると総辞職が視界に入ってきてしまいます。

また、不信任案が否決されたとしても、もし接戦になれば民主党内にかなり多数の、おそらく80近い造反票があることになります。過去、もっとも記憶が新しいところでは、与党内から野党が出した不信任案に賛成票が出て可決したのは、1993年6月、宮沢内閣不信任案に小沢一郎氏ほか自民党竹下派から派閥を分裂して党内にできたグループが造反したことでしょうか。そのときはたしか、20人ちょっとの数だったと思います。

もし今回、大人数の造反が起これば、民主党執行部は完全に機能不全に陥ってしまいます。造反派の要求が受け入れらないときは、あとは分裂の道しかなくなってしまうのではないでしょうか。

菅直人氏に総理の能力があるのかと言われれば、それは疑問符が付くのでしょうが、しかしこんな時にこういう政局が展開するのを見ると、この国では一国の指導者に学ぶ時間を与えず、指導者には学ぶ気がないのかと、つい思ってしまいます。

こんにちは、からまるです。


今日5月27日は戦前、海軍記念日だったのだそうです。1905年のこの日、日露戦争で大日本帝国の連合艦隊とロシアのバルチック艦隊が真っ向から激突した日本海海戦が始まったことに因んでいるようです。


この海戦自体は翌日に日本が勝利して終わったわけですが、その一部始終を目撃していたのが、玄界灘の孤島、沖ノ島の沖津宮の神官に仕えていた佐藤市五郎さんという人物で、ウィキペディアによると、その子細は創建以来書き継がれている沖津宮日誌に記されているのだそうです。どんな日誌なのか、見てみたいものですね。


でもそれは永遠に叶わないのでしょう。この島の沖津宮にお参りできるのは、一年でたった一度、今日しかありません。しかも全国から応募してくる中から、わずか200人。女性は立ち入れないため、男性だけです。

8沖ノ島.JPG


昨年の夏、島田裕巳さんとからまるは、漁船をチャーターした海上タクシーで沖ノ島の船着き場までは行くことができました。「海の正倉院」と別称される島の内奥のたたずまいは、調査団が撮影した写真でしか見ることができません。中村圭志さんの絵にあるように、古事記の物語が貴重な財宝を惜しげもなく使いながら語られたといわれる祭祀(益田勝実『秘儀の島』ちくま学芸文庫)が行われ、祭祀が終わるとそれら財宝はその場に放置されたと想像されています。


島に上陸したところでそうした最深部の様子をうかがい知ることなどできないのですが、でもそこはなんとも言えない静けさが支配していて、聖地としての気高さを体感することはできたのです。島田さんが、ここに来ればもうあとはどこにも行く必要はないだろうと、聖地を訪ねる『聖地にはこんなに秘密がある』の旅にいきなりピリオドを打ったのもわかります。


この沖ノ島に行くのはちょっと無理だとしても、『聖地にはこんなに秘密がある』で取り上げた中で関西に所在する稲荷山、三輪山(大神神社)、天理教教会本部、伊勢神宮を島田さんと一緒に訪ねるツアーなんて企画があったら楽しいと思うんですが、どうでしょう?

こんにちは、からまるです。

昨日のエントリに引き続き、島田裕巳さんの新刊『聖地にはこんなに秘密がある』に掲載した中村圭志さんの絵のご紹介。これは天理教教会本部なのであります。

3天理教教会本部.JPG
ここを初て見たときの衝撃は一生、忘れないでしょう。あまりの敷地面積の巨大さ。どこからどこまで行っても天理教の施設があるのです。まごうことなき宗教都市で、こんな映画のセットのようなところが本当に日本にあるのだなと幼稚な感慨にふけったのものでした。

本部内の広さにも圧倒されます。人類発祥の場所とされる「ぢば」を中心にして東西南北四つの礼拝場があり、合わせるとなんと3157畳敷きの大広間になっているのです。ここにはなかなか入りにくい雰囲気もあるのですが、勝手知ったる島田さん、どんどん入っていくので、からまるもついて行った次第なのです。信者の方たちが独特の仕草をして礼拝をしていました。

ここもまさに生きて日々更新されている宗教施設で、おびただしい数の「ひのきしん」と呼ばれる信者の方たちの奉仕活動でどこもかしこもピカピカに磨き上げられいます。近くの天理高校や天理中学に通う学生たちが学校帰りに教会本部に寄って礼拝をあげているのも普通に見られたのでした。
こんにちは、からまるです。

昨日ご紹介した島田裕巳さんの新著『聖地にはこんなに秘密がある』に掲載した中村圭志さんの絵。こんなのもあります。
4稲荷山.JPG

はい。行った人でないとわからないかもしれません。京都伏見の稲荷山がモチーフで、大きな狐はもちろん稲荷神の眷属(使者)である光る狐、上にあるのは千本鳥居です。

ここは本当に面白かったですね。からまるはこの稲荷山の章のサブ見出しを「何でもありの現世利益信仰」としました。本当に何でもありなのです。いろんなものを、いろんなお塚に託して祀っています。新日本麻雀連盟が「阿佐田哲也大神」として祀ったお塚もありまして、お塚の上には巨大なカエルが乗っています。

どれも商売繁盛や無病息災を願うなど現世的なものばかり。お塚が上に横にと何重にも広がっている様子はかなり不気味な感じなんですが、しかしどこか底抜け感があって楽しい。あふれんばかりの神仏習合的豊穣世界ってやつでしょうか。神道一直線といった感じの伊勢神宮のようなところより、かえって落ち着きますね。山の中には酒を出す茶屋もたくさんありますし。

島田さんは海外から訪問した宗教学の研究者を京都に案内するとき、清水寺でも金閣寺でもなく、この稲荷山を選んだそうです。その理由がよくわかります。ああいう観光地とは百八十度違う、今なお日々更新されていく宗教世界ですよ。

じつはからまるも訪問した際に小さい鳥居を一本買い、山の頂上付近にあったお塚に奉納してきました。いつまで残っているでしょうか。機会があったら是非再訪して、あの強烈なパワーに触れたいですね。
こんにちは、からまるです。

先が見えなかった仕事の視界がようやく開けてきて、少し元気になりました。いや、そうはいってもまだまだ道のりは長いです。長いですが、視界が開けないよりずっとマシです。この話はいつかたっぷり書きたいと思います。

さて、6月10日発売の島田裕巳さんの新刊『聖地にはこんなに秘密がある』の表紙も校了となりました。写真でご覧のような感じです。
聖地オビ付き表紙.jpg

すごくいいと思いません?

なんといっても絵が独特ですよね。みなさんも見たことがないようなテイストではないでしょうか。素朴でユーモアがあって、独特に力が脱けていて、それでいながら仏塔伽藍の絵が正確です。それもそのはず、絵を描いてくれた方はプロのイラストレーターではないのです。島田さんの後輩にあたる宗教学者にして建築の勉強もされたという中村圭志さんです。『信じない人のための〈宗教〉講義』(みすず書房)という著書もあるんですよ。島田さんからのご紹介です。

中村さんはこの本のために全部で8点の絵を描いてくれました。そのうち1点を表紙に流用したわけですが、いくつかある絵からうまーく一部を取り出して、これまた独特に力の脱けた装幀に仕上げてくれたのが、文京図案室の三木俊一さん。なんだか、かわいい感じですよね。

企画の時点ではこういう表紙になるとは思っていませんでした。最初の仮タイトルは『日本の8大聖地』でしたから、いかにも聖地らしい写真を大きく使って力強い書体で......というつもりだったのですが、タイトルをがらりと変更した結果、こういうやわらかいものになりました。
こんにちは、からまるです。

本当に今週はヤバイです。島田裕巳さんの『聖地にはこんなに秘密がある』の再校戻し、苫米地英人さんの『利権の亡者を黙らせろ 日本連邦誕生論』の初校戻し、そして某企画の入稿、さらに今からまるが焦りまくっている某大物ナイショ企画の原稿書き、そしてさらに社内の某賞の選考下読みで31日までに10冊の本を少なくとも斜め読みしないといけないのです。ほかにも雑用がたっくさん。

という次第で今週の日記更新は今日まで。また来週に!
こんにちは、本日も青息吐息のからまるです。たぶん今週はずっとそう。

もうこんな時間。いまやっている作業が本当に期日に間に合うのかどうか胸突き八丁の段階です。

明日はまともに! では!!
こんにちは、からまるです。

あの苫米地英人さんの新企画が大詰め段階を迎えています。昨晩は苫米地さんにつきっきりで4時間もの校正作業をこなしました。

今度の本はすごいです。タイトルは、

『利権の亡者を黙らせろ 日本連邦誕生論』

震災とフクシマを受けた苫米地さん流の日本改革論の緊急出版です。

政府の震災復興会議がやっているような、現在の延長線上の単なる「復興」とはまるでレベルが違います。他の誰も絶対到達できない、ぶっちぎりぶりです。これくらいやらないとダメだろ、やっぱり。そう納得させてくれます。まさに苫米地さんの新境地開拓といっていいでしょう。

発売予定は今からちょうど1ヵ月後の6月13日。お楽しみに!!
すみません、本日はお休み! ふいー。
こんにちは、からまるです。

白状しますと、じつはからまるもゴミ投資家として、全国で60万人いる東京電力の個人株主の一人なのです。今年度の株主総会の招致状がまだ来ませんが、例年ですと来月下旬ですよね。私はじつはまだ一度も総会に行ったことがありませんが、いつも招致状を見ている限りでは、例年、原発関係で株主提案が行われ、それを会社が片っ端から葬り去る展開のようです。

今年はどんな展開になるのか、たいへん注目されるでしょう。3月下旬に購入した新規株主も多いでしょうし。今年こそ行くつもりですが、そうとう早く会場に着かないと中に入れないでしょうね。

政府がいち早く東電の減資をしない(株券を紙くずにしない)と決定したことで、ホッとするような、けれどもそれでいいのかという思いで、けっこう複雑です。政府が、配当金をアテにしている高齢者のために東電は安定配当することが望ましい、それが株式市場の安定につながるという見解を出したことがありますが、それはどうでしょうか。株式市場全体にまで言及するのは減資をしないこと、そしてその分を国民負担でまかなうことの正当化に聞こえてしまいますし、高齢者を守るというのも世代間不公平感をあおるだけので、あんまり筋がよくない感じがします。
こんにちは、からまるです。

仕事のゴールデンウィーク中の出来事でとりわけうれしかったのは、フィギュアスケートの安藤美姫選手が世界選手権で何と4年ぶりとなる2回目の優勝を飾ったことでした。あの厳しい競技で4年ぶりというのが素晴らしい。

4年前の東京大会で逆転優勝したときは、その瞬間から安藤選手はキスアンドクライで大泣きで、優勝インタビューでも嗚咽でしゃくりあげてしまって、一体何を喋っているのかよくわからないくらいの状態でしたが、今回は対照的にクールで、ロシア語のインタビューに英語で受け答えをしていました。18歳から22歳に、そして活動拠点を海外にしたこの間の成長が目に見えるようでした。
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でも、それなのに、安藤選手はからまるの周囲にいる女性たちの間であまり人気がないのです。「真央ちゃんは大丈夫なのか」と心配する人はたくさんいるのですが、安藤選手のことはあんまり気にされていない感じ。からまるなどはらはらし通しでしたが、今シーズンの安藤選手はとても安定しているので、心配も何もないということなのかもしれません。

その人気のなさはたぶんコイツのせいだろう、と突っ込まれそうなのがコーチのニコライ・モロゾフさんの存在なのでしょう。ニコライの本『キス・アンド・クライ』を出したのが昨年初め。いまもしっかり売れています。ニコライの安藤選手に対する思いの深さは、リンクサイトにいる彼の表情を見ても想像できますね。安藤選手のときと他の選手のときではぜんぜん違います。

でも、だからこそ、この2人の来シーズンはもっと高い境地に行けそうな気がします。来シーズンは今シーズンの出来さえ通過点だったと思えるくらいの活躍を期待しています!
こんにちは、からまるです。

ゴールデンウィークに入る前に書いたとおり、からまるにとって「休暇って何?」という状態のこの一週間でありました。でも、やってもやっても予定のミッションは一部しか終わりません。予想以上に大変だと認識を新たにし、いま方々にSOSを発信している最中です。いま悪魔がからまるの前に現れたら、いくらでも魂を売ってしまいそうです(ー'`ー;)

しかしからまるのちっぽけな思惑とは関係なく、世の中は動いていきます。現地の5月2日未明にはアルカイダのビンラディンがアメリカの作戦部隊と銃撃戦の末に射殺されるという事件も起きました。あともう少しで「9・11」に10年というタイミングでした。

じつは、2008年12月にからまるは『グローバル・ジハード』(松本光弘・著)という本を出しています。ジハード主義者と呼ばれるイスラム過激派テロリストたちの思想と現状、オサマ・アルカイダを中心としたアラブから欧米にも活動拠点を広げるグローバル・ジハードの実像(アルカイダのコア部分よりその周囲に特定のハブがなく星雲状に広まった勢力が危険)、そしてそうしたテロリストとどう闘えばいいのか、その対策を書いた400ページ超の大著です。「グローバル」という語が付いているように、おおむね穏健派が多いアラブ諸国よりも欧州などに滞在して思想的に先鋭化する人々がいることなど、私たちがいかにイスラム過激派について誤った認識を持っていたか、じつに勉強になった本でした。

ビンラディンが潜んでいたアボタバードの邸宅で多数の文書やデータが押収されたようで、それらの解析によって「グローバル・ジハード」研究は今後もっと精密になるかもしれません。それにしても、インターネットも電話もないと報じられている環境で、ビンラディンはどういう手段で戦略の指示をしていたのでしょう?

この本の著者である松本光弘さんは学者や研究者ではなく、「テロリストとの闘い」にページが割かれていることでわかるように警察庁のキャリアの方。国際テロリズム対策課長だったときの体験や調査がベースになって書かれたものです。刊行時の松本さんの肩書きは警備局公安課長、そして今は福島県警本部長として、今春に本庁に戻る内示を大震災によって変更し、原発被害対策の陣頭指揮に尽力されておられます。

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