karamaru: 2013年12月アーカイブ

こんにちは、からまるです。

日本経済新聞最終面「私の履歴書」の今月の執筆者は、マーケティング学の巨人、フィリップ・コトラーさんですね。その第19回(2013年12月20日)で、1980年代当時の日本企業のマーケティングがいかに優れたものだったかについて、次のように触れています。

「決定的に重要なことは『最後に勝つのは顧客価値』を学んでいたことだった。競合企業よりも『優れた製品を安い価格』で提供すれば必ず勝てた。研究しながら日本が顧客主導のマーケティングを非常によく理解していることに感銘を受けた」

いまや時代は変わり、安い価格だけでは勝てなくなり、日本企業の当時のような世界的な快進撃も曲がり角に入ってきたわけですが、顧客価値こそマーケティングそのものであるという原則は変わっていないのではないかと思います。

では、出版における顧客価値とは何だろう? 抽象的過ぎるけれど、年の変わり目に考えておきたい問いです。

という次第で、今年の日記は今日でおしまい。来年1月6日に再開します。明日は古賀茂明さんの紀伊國屋ホールでの講演会でからまるは司会を務めることになっていて、今から緊張(だって、からまるが学生時代によく芝居を見た、あの名門ホールの舞台に立つんですよ!)していますが、その講演会のご報告から始めたいと思っています。

良いお年を!
こんにちは、からまるです。

先週、滅多に行かない代官山界隈に立ち寄る機会があったため、ついでに代官山蔦屋書店さんに行ってきました。出版業界にいながら、このお店に行ったことがなかったなんて。楽しく歩ける空間設計で、しかも「Anjin」という広々としたカフェラウンジが併設されています。ここでお茶を飲みましたが、じつに寛げますね。しかも深夜まで営業しているのですから、代官山の住人はいいなあ。

カフェラウンジから店内を行き交う人たちをぼんやり眺めていて、からまるの中にあるアイデアが浮かびました。

こんなに居心地のいい店舗をつくったり、最近になって店頭で電子書籍を販売する試みを何社かの大規模書店さんが始めたり、リアル書店さんはとにかく人に集まってほしい。からまるたち出版社にいる人間も、もちろん書店さんに多くの人に来てほしい。著者の方と書店さんでトークイベントを行うのもそのためです。読者の方々とリアルに出会う機会を求めている著者の方も多い。

とするならば、こうしてリアル書店をさまざまな出会いの場にするためのスマートな仕組みを作れないだろうか。そう思ったのです。来年取り組むテーマの一つにしたいと考えています。
こんにちは、からまるです。

フィギュアスケートの全日本選手権が先週土曜日から3日間の日程で行われました。オリンピック出場者を決める最終選考会を兼ねていたせいで、男女のシングルは例年になくヒートアップしました。

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注目はやっぱり男子シングルで、よりによってこのタイミングで怪我のアクシデントに見舞われた高橋大輔選手が、今まで見たこともないほど茫然自失した表情で、からまるも強い衝撃を受けました。ショートプログラムはジャンプはおろかスピンも何もかもダメという感じ。フリースケーティングではずいぶん立て直しましたが、結果は5位となり、誰もが信じて疑わなかったオリンピック出場に「黄信号が点った」という報道までありました。

フリースケーティングが終わった直後から、高橋選手をオリンピックに!というツイッターへの書き込みがすごかったですね。1分間に200くらい応援の書き込みが23日の代表選手発表の直前まで続きました。からまるもツイートしたのは言うまでもありません。

選手発表の緊張の瞬間、最後の最後に「高橋大輔」の名前を聞いたときは、本当にほっとしました。今シーズンの各国選手の戦いぶりを振り返ってみると、ソチ五輪の男子シングルで日本勢はメダル2つを狙える実力があると思います。そのチャンスに高橋選手は不可欠の存在です。

2010年2月、前回のバンクーバー五輪の直前にニコライ・モロゾフさんの『キス・アンド・クライ』を出しました。指導した高橋選手、今大会限りの引退を表明した安藤美姫選手の成長や人柄について、モロゾフさん視点で書かれています。

気になるのは、高橋選手にとって大切なこの大会にモロゾフさんの姿が見えなかったことです。なぜなのだろう?
こんにちは、からまるです。

『原発の倫理学』刊行記念、古賀茂明さんの紀伊國屋ホールでの講演会が、いよいよ1週間後の金曜日に迫ってきました。

先頃提出された新しいエネルギー基本計画で、安倍政権は原子力発電について、従来の「基幹電源」を「要なベース電源」というマイルドな言葉に置き換えたとはいえ、また原発で全電源の何%をまかなうかというエネルギーミックスの数字を示していないとはいえ、原発の位置付けを従来といささかも変えていないように見えます。それがポスト・フクシマの日本で本当にあるべき姿と言えるのでしょうか。

講演の題は「原発ゼロのリアル」です。「原発ゼロ」は現実感がない議論だ、という見方を古賀さんが粉砕してくれます。エネルギー基本計画の閣議決定は来年1月に予定されているそうですから、その前に世論を高めたいと、からまるも思っています。

日  時|2013年12月27日(金)19:00開演(18:30開場)
会  場|紀伊國屋ホール(紀伊國屋書店新宿本店4階)
料  金|1,500円(全席指定・税込)
前売取扱|キノチケットカウンター(紀伊國屋書店新宿本店5階10:00~18:30)
電話予約|紀伊國屋ホール 03-3354-0141(受付時間10:00~18:30)

こんにちは、からまるです。

今日、猪瀬直樹さんが、徳洲会マネー問題で混乱した責任をとり東京都知事を辞任することを会見で発表しました。病院買収をめぐる贈収賄疑惑まで浮上していて、今後は東京地検特捜部がどのように対応するのか、注目ですよね。

地検特捜部といえば、2011年10月に刊行した郷原信郎さんこと由良秀之さんの小説、『司法記者』があります。検察の不祥事が続く最中に書かれ、ミステリー小説というエンタメの形を取りながら、検察と司法マスコミが暗黙裡に手を結んで事件をつくっていく恐るべき内実を鋭く描写する本でした。

今回の徳洲会事件捜査で検察は、猪瀬さんへの対応如何によっては風向きが変わるかもしれませんが、今のところ汚名挽回しつつあるように見えます。本当のところはどうなのか。じつは、衆議院議員会館で徳田毅議員から猪瀬さんが現金を受け取った昨年11月にはすでに......という、とてもここでは書けない話があるように、報道でからまるたちが目にするのは、ほんの表面的なものに過ぎません。

ここからはジャーナリストの仕事ですよ、〇〇さん!
こんにちは、からまるです。

今日は都内のホテルのラウンジで打ち合わせをしてきました。周囲はもうすっかりクリスマスの飾り付けになっています。まあ当然ですよね。今年は今日を含めて残り2週間しかないのですから!

2014年はどんな年になるのでしょうか。1年前は安倍政権が発足したばかりでした。それから1年で日本の景色はずいぶん変わりましたね。同じように、来年の今頃には、今日とはがらりと変わった景色が見えていることでしょう。

それを予想するのはとてもむずかしい。でも本の場合、企画してから半年くらい先に世の中に出ます。先のことを予想するのはむずかしく、人はそう簡単には時代についていけないのだとするなら、時代に合わせた企画でも、半年先でも変わらない、いつの時代でもなじみのある要素を本の中にしっかり持っていなくてはなりません。「時代の半歩先を行く」という、ずっと昔からよく語られる企画立案の方法論は、こういうところに根っこがあるのだと思います。

このことを自覚するなら、編集者はもっと本の「商品性」を磨き上げる努力をしないといけない。タイトルやパッケージだけでなく、それ以前の段階で考える構成や見出しまで「商品性」を磨き込む。「商品性」というと、あざといイメージがあるかもしれませんが、そうではなく、読者の方に「これ面白い」と思っていただける工夫のことを指します。いまさらのようだけど、奥が深い。来年のからまるは、それが仕事のテーマだな。

「商品性」を磨くための新しい実践の一つが、先月出した上阪徹さんの『職業、ブックライター。 毎月1冊10万字書く私の方法を現実で展開させることです。すでにご購読された方は、本にはさんだカードのお知らせでご存じだと思いますが、1月25日土曜日に、上阪さんのトークイベントを講談社内で行います。本を教科書にして、より実践的なお話をしていただきます。すでに多くの方にお申し込みをいただいていまして、ここでお知り合いになれたブックライターの方々と「商品性」の高い本をいっしょに作っていきたいと考えているのです。どんな会になるのやら、今から実に楽しみです。
こんにちは、からまるです。
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先週の日記で、12月7日の聖教新聞にあの時やっておけばよかった」と、いつまでお前は言うんだ?』の著者の一人、荒川祐二さんのインタビューが大きく取り上げられていることをご報告しました。その反響が早くも現れて、今日、読者の男性の方から愛読者カードをいただきました。ある書店でこの記事のコピーを読んで興味を持ち、これも何かの縁かと思って購入されたそうです。

「正直、昔の私と一緒で、身につまされる話です。本当に買ってよかったです」

と書いてくださいました。おそらく、同じような感想をお持ちの方が多いと思います。どうもありがとうございました<(_ _)>
こんにちは、からまるです。

今年の3月に、この日記で第一報をご報告したプロジェクトが、公開準備の段階を終えようとしています。社内でも情報共有するメンバーが増えつつあります。というのは、会社を利用する必要が出てきたもので、まさか自分がこういう作業に携わることになるとは思ってもみませんでしたよ。

なんて書いても、何のことだかわからないと思います。まだ発表の日は遠いのですが、来年は面白い年になりそうだ!ということだけお伝えして、また明日!
こんにちは、からまるです。

今日は告知を一つ。古賀茂明さんの『原発の倫理学』刊行を記念して、紀伊國屋ホールで古賀さんの講演会を行います。演題は「原発ゼロのリアル」。概要は下記の通りです。

日  時|2013年12月27日(金)19:00開演(18:30開場)
会  場|紀伊國屋ホール(紀伊國屋書店新宿本店4階)
料  金|1,500円(全席指定・税込)
前売取扱|キノチケットカウンター(紀伊國屋書店新宿本店5階10:00~18:30)
電話予約|紀伊國屋ホール 03-3354-0141(受付時間10:00~18:30)

現在、チケットは絶賛発売中。今年最後の金曜日なので、忘年会が入っている方が多いとは思いますが、終演予定は20時半、場所は新宿です。この講演会を聞いたあとでも、いくらでも忘年会ができますので、是非どうぞ!

こんにちは、からまるです。

215625-2.gifのサムネール画像猪瀬直樹都知事が徳洲会から受け取った5000万円の真相について、連日、多くの報道がなされています。都議会の追及も苛烈を極めているようです。

からまるは猪瀬さんの本を何冊か読んでいますが、実際にお会いしたことは一度もありません。したがって、猪瀬さんの人柄については何の言及もできないのですが、間接的にはいろいろと見聞きしてきました。その中で、もっとも印象的だったのが、からまるが2009年9月に出した朝日新聞記者・星野眞三雄さんの『道路独裁 官僚支配はどこまで続くか』に書かれた内容でした。

この本は、小泉政権の道路公団民営化委員会で行われた伝説的な激しいバトルの中身について、委員たちの肉声を星野さんが丹念に拾って書いたノンフィクション作品です。委員たちの本音には驚くことが多いのですが、圧倒的に、ある意味ではこの本を面白くしてくれたのが、猪瀬直樹さんの肉声だったのです。

たとえば、面白すぎてオビの裏にも引用したのが、次のフレーズ。

「今井さんは経済界の代表で重みがある。中村さんは学会の権威。俺は問題提起してきた。それだったら重みがあるけど、何も考えていない連中が4人いて、重みなんかないよ。表に出したくないだろう、バカな連中がいるってのはさ」

補足すると、委員会は7人で構成されていたのですが、今井委員長と中村委員と自分以外はみんな「表に出したくない」バカ、という断言が強烈ですよね。他にも本書の末尾部分には、空中分解してしまった民営化委員会に最後まで残って提言をまとめた猪瀬さんの考えに疑問を抱く星野さんに、猪瀬さんが長い長い反論をする場面がありまして、ここもじつに読み応えがあるのです。

今週発売の「文藝春秋」1月号に「猪瀬直樹都知事はハダカの王様だった」と題して、櫻井よしこさんと上杉隆さんの対談が掲載されていますが、そこで櫻井さんが猪瀬さんの当時の発言を知ることができる文献として、本書を紹介しています(p187)。関心のある方は是非!

こんにちは、からまるです。

古賀茂明さんの『原発の倫理学』のオビには、小泉純一郎さんが「原発ゼロ」を主張して話題になっている状況を織り込んで、「小泉元首相「原発ゼロ」」というフレーズを入れています。じつは、そのときから、小泉さんが原発ゼロをテーマにした本を出すという情報が出回っていました。

ところが、取次さんに問い合わせても、なかなか版元が割れない。ようやく本が出る直前になって、それは某P社だったようだ、という事実が判明したのですが、なんとその本は出版中止になったというのです。その理由を探ったからまるにもたらされた極秘情報は、じつに大人の事情が絡んでいて、とてもここでは恐くて書けません。

もし本当に小泉さんの本が出るなら、『原発の倫理学』には追い風が吹くと思っていただけに、残念だったのですが、この小泉さんの主張をコラムに紹介したことで火を付けた毎日新聞社の山田孝男さんが、『小泉純一郎の「原発ゼロ」』という本を13日に刊行するようですね(毎日新聞社刊)。山田さんは、小泉さんに取材をしたいきさつを「文藝春秋」先月号に書いていましたから、本はそれを拡大したような内容になるのでしょうか。

純粋な小泉さんの本ではありませんが、それでも追い風になりそうです。
こんにちは、からまるです。

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先月末に『原発の倫理学』を刊行した古賀茂明さんが、12月8日開催の「ドリームチームが提言する 日本の脱原発 エネルギー戦略」シンポジウムに参加するということで、からまるも聴講してきました(明治大学グローバルフロント)。

「ドリームチーム」というのは、すでに解散になった大阪府市エネルギー戦略会議のメンバーから構成されています。会長は植田和弘京大大学院経済学研究科長で、副会長が古賀さんなのです。飯田哲也さんや弁護士の河合弘之さんらがメンバーで、このメンバーが執筆した新刊『大阪府市エネルギー戦略の提言』(冨山房インターナショナル刊)の記念シンポジウムでもありました。

シンポジウムでは実に多彩な論点が出て、とてもここでまとめきれる内容ではありません。ただ、緒論と結論として、「原発の特別扱いをやめる」という議論が行われました。特別扱いとは、1莫大な財政投入がある、2廃棄物処理を電力会社が自前で行わない、3製造物責任がない、の3点を指します。そして、それら特別扱いをやめれば、原発がコスト安という前提が崩れ、「経済的脱原発」への道筋を描くことができる、といいます。これに古賀さんが『原発の倫理学』で全面展開している「倫理的脱原発」を加えて、二つの切り口から国民的議論を重ねるべきだという主張でした。

原発は実はコスト高である一つの証左として、富士通総研経済研究所の高橋洋さんのお話が興味深かったですね。イギリスで原発を新設するのですが、その際、15.7円/kWhで新規原発の電力買取制度を始めるというのです(しかも35年間、物価スライドあり)。日本では、原発の発電コストを、2004年試算では5.9円/kWhだったものを、民主党政権時代の政府のエネルギー・環境会議で最低8.9円/kWhに見直したわけですが、このイギリスの例からいえば、それよりもさらに高いコストで計算しないと原発はできないという意味になります。

当日は何人かゲストが招待されていました。その一人が菅直人さんで、発言が注目されました。菅さんは、東電を破綻処理するのはむずかしいと当時の総理大臣として判断した理由について、1破綻処理すると電力関係者が逃げてしまう、破綻処理より事故処理が優先と考えた、2東電自身に賠償責任を負わせる、と話した上で、「しかし、今の段階なら破綻処理があっていい」。

他にもいろいろな論点で盛り上がり、休憩なしの3時間、実に中身の濃い議論でありました。
こんにちは、からまるです。

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9月12日に発売したあの時やっておけばよかった」と、いつまでお前は言うんだ?』著者のお一人、荒川祐二さんが12月7日の聖教新聞で取り上げられました。それもなんと写真でご覧の通り、全段使った著者写真入りインタビューです。

大見出しには「"変える"一歩を踏み出す」とあり、今までの荒川さんの活動をコンパクトにまとめ、10代の若い読者にエールを送るような記事構成になっています。もちろん本の紹介も入っていて、その影響で本の売れ行きに動きがあるようです。

荒川さんによると、『「あの時やっておけばよかった」と、いつまでお前は言うんだ?』を読んだ記者から取材の依頼が入ったといいますから、やっぱりいい本はどこかで誰かが見てくださっているんですね。どうもありがとうございました(念のために言うと、荒川さんも共著者の武藤良英さんもからまるも、創価学会とは何の関係もありません)。
こんにちは、からまるです。

先ほどまで千代田区神保町の東京堂書店さんに行っていました。6階にある東京堂ホールで、居酒屋研究本で有名なデザイナ―の太田和彦さんと、昨年からまるも講談社エッセイ賞の社内下読みで一位に挙げた『野蛮な読書』(2012年講談社エッセイ賞)の著者である平松洋子さんのトークイベントがあったからです。

本当は今日ではなく、日曜日に編集部の同僚が出した本の著者イベントが同じ東京堂ホールであるので、そちらに行くべきなのですが、たまたま同日同時刻に、先日『原発の倫理学』を出した古賀茂明さんたちの講演会があって、そちらに行かねばならず、申し訳ないなと思いつつ見ていたその東京堂さんのホームページで今日のイベントのことを知り、しかも何より日本酒1合付きというのに惹かれて、参加してきたのです。

たしかに、こんな老舗の正統的な書店さんで酒を飲むイベントが行われるなんて、前代未聞の試みだと思います。太田さんが10月に出した新刊『みんな酒場で大きくなった』(京阪神Lマガジン)の案内が東京堂さんに送られてきて、すぐにこの刊行記念イベントを考えついたと東京堂の担当者の方がおっしゃっていましたが、おそらく規制もあったであろう中、かなりの英断だったのではないでしょうか。

トークイベントはお客さん一同の乾杯で始まりました。ゆるゆるした酒場の話、飲み方の話など、これ以上ないほどなごやかに進みました。からまるは蒸留酒が苦手なため、もっぱら日本酒とワインを飲むので、どれもたいへん興味深いお話でしたね。太田さんは全国を飲み歩いていて、居酒屋がいい都市は盛岡、富山、高知とおっしゃっていたのが面白かったです。

という次第で、ちょっとばかり酔っ払って会社に戻って、いまこの日記を書いています。編集部にはもう誰もいないので、お目こぼしということで<(_ _)>
こんにちは、からまるです。

昨晩は『2020年新聞は生き残れるか』を出した長谷川幸洋さんと打ち上げ飲みでした。からまるは最近、飲んでばっかりじゃないか、と言われればその通りですが、こういう機会に貴重なお話を伺えるのが打ち上げのいいところ。今回は万全を期してお店の個室を予約したのでした

この打ち上げの直前に、ある雑誌が行った長谷川さんのインタビューに立ち会いました。そのときにも話題となり、本でも強く主張されているのは、新聞記事は誰のために書かれるのか、というポイントです。長谷川さんは、新聞記者が気にするのは、第一に取材対象者だといいます。経済部なら財務省や日銀の人。この人たちに気に入られ、かつ能力を評価されなければ長期的な関係を築くことができず、ダメ記者となってしまうからです。

しかし、このようなインセンティブのために、記者の中から「読者」の存在が消えるといいます。そして、取材対象者に能力を評価された一握りの記者が、「ポチ」になる。したがって、本の帯にも書いた「ポチ化」とは、ダメ記者のことをいうのではなく、スーパー優秀な記者のことを指すのです。そういう記者でないと見ることができない世界を描いているから、『2020年新聞は生き残れるか』にはリアルな説得力があるのだと思います。

えっ? 2020年出版社は生き残れるか? 誰か書いていただけるなら、からまるは真っ先に読みますね。
こんにちは、からまるです。
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『顧客を売り場に直送する ビッグデータがお金に変わる仕組み』を出した西田宗千佳さんと、今週月曜日、打ち上げをしてきました。場所はお気に入りの目黒の創作和食料理屋さん。

以前のエントリで書いたように、AR(拡張現実)を本の販促に使うヒントが何かないか、と西田さんにいろいろ突っ込んでみました。どんなネタがあったのかは、いちおう秘密としますが、お話を聞いて改めて考えてみると、何も販促だけでなく、ARを使った出版物を企画してみてもいいんですよね。スマホにダウンロードしたアプリを本にかざすと、その本文部分や画像から何かが動き出し......と考えると、やっぱりいちばん魅力的なテーマは、ここで言うのも何ですが、「How to Sex」なのかもしれません。

ただし、男目線のエロじゃダメなんだろうな。女性目線の、女性のための「How to Sex」なら、企画開発する課題になるかも(いや、からまるには無理ですが)。
こんにちは、からまるです。

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上阪徹さんの『職業、ブックライター。 毎月1冊10万字書く私の方法が出て3週間経ちました。いろいろな反響があります。ご購読いただいた皆さん、どうもありがとうございました。

今日たまたま丸善丸の内本店さんに行って店頭を見ていたところ、ベストセラー「ビジネス書」ランキングにぎりぎり25位で、本書がランクインしていました。これはうれしい出来事です(ちなみに先月中旬に出した『ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録』の文庫版は、ベストセラー「文庫」ランキング9位に入っていました。文庫になっても強いですね!)。

さて、その反響の一つが、本の中に入れた上阪徹さんトークイベントへの申し込みハガキが、どんどん編集部に届いていることです。ここでその情報を公開しますと、来年1月25日14時から、講談社内で本書の内容をより実践的に噛み砕いて上阪さんが講演をするイベントです。くわしい情報は改めてお知らせしますね。
こんにちは、からまるです。

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先週木曜日に発売した長谷川幸洋さんの『2020年新聞は生き残れるか』がけっこういい感じで売れています。ちょうと発売翌日の11月29日深夜は、テレビ朝日系番組「朝まで生テレビ!」の放送日で、長谷川幸洋さんも出演し、紹介テロップに本のタイトルが入っていたことも奏功しているように思います。

この日の討論のテーマは「激論!特定秘密保護法案の意義と懸念」でした。マスコミ人として政府が秘密を扱う手法を熟知し、かつ政策に強く、法案というものがどのようなプロセスで作られていくかもよく知る長谷川さんだけあって、さすがにいつも以上に鋭い議論を展開していました。

とくに、日米政府で交わされた沖縄返還を巡る密約(アメリカは文書を公開したが政府は今でも否定)について、話の流れの中で、「法律ができた後は、アメリカ公文書館が公開した文書は自動的に日本でも公開するのか確認したい」と、特定秘密保護法案作成のキーマンとして出席していた礒崎陽輔総理大臣補佐官に迫り、礒崎さんが「そうなります」と肯定した場面は、この日の討論の白眉だったように思います。その後にパネリストの一人の手嶋龍一さんが礒崎さんに向かって、「本当にそんなことを言って大丈夫ですか。今のは相当重大なことです」と思わず問いかけるほどでした。このときのやりとりも、本の売れ行きに結びついたのかもしれません。

長谷川さんがこの日、主張していたように、特定秘密保護法案は、現在、情報を官僚が機密指定しているプロセスを、政治家(国会)にさせることで民主主義のガバナンスをきかせるという意味も持つようです。その一方で、ジャーナリストが安全保障問題に関係する第一次情報にアクセスするハードルもぐんと上がりそうです。それにともなって、知る権利を持つ国民が新聞記者に期待するところはどんどん大きくなるわけで、本書に描かれた新聞記者の能力問題は、これからの民主主義社会を考える上で欠かせない論点になるのではないでしょうか。

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