karamaru: 2015年4月アーカイブ

こんにちは、からまるです。

先々週のロンドン出張、行きの飛行機では仕事の準備で各社のライツガイド読みにかかりっ切りになってしまったので、帰りの飛行機で読もうと楽しみにしていたのが、『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』(グレッグ・マキューン著、高橋璃子訳、2014年11月、かんき出版刊)でした。じつに面白かったですね。おかげで機内でまったく退屈しないで済みました。「ビジネス書大賞2015」の書店賞受賞本でもあります。

エッセンシャル思考の要諦は、23ページの図で示されています。いろいろなことにちょっとずつエネルギーを注ぐより、ひとつのことだけに注いだほうが、圧倒的な成果を出す。「エッセンシャル思考は、より多くのことをやりとげる技術ではない。正しいことをやりとげる技術だ」「努力の方向が絞られている。だから、とても遠くまで進むことができる」(p22)

このポイントを主題に、さまざまな切り口で、印象的なエピソードを連ねて、颯爽と書き切っています。書き手が若いからなのか、スピード感あふれる書きっぷりがいいですね。原文がいいのでしょうけれど、翻訳もいいのでしょう。取り上げられる事例も、ドラッカーのプロフェッショナル論や『ザ・ゴール』などビジネス書読者に刺さるものばかりです。タイトルから想像されるビジネススキル本というよりも、ビジネスセルフヘルプの本ですね。

第13章は「編集」について書かれているので、つい注目です。これは映画の編集に触れたものですが、「すぐれた編集技術は、重要なものがいやでも目に入ってくるようにするのだ」(p195)。本書の編集もよくできています。重要なキーフレーズを「いやでも目に入ってくるように」版面からはみ出させて入れたり(最近のビジネスセルフヘルプ本の流行でもあります)、黒地白抜き文字を随所に入れたり。キーフレーズを大きく入れるには、前後の文章をうまくページ内に収めるために刈り込んだり行数を増やしたりする細かい工夫が必要で、それをじつに緻密にやっている痕跡がうかがえます。

次の部分も印象的です。

「エッセンシャル思考を生きる人は、周囲の人と同化しない。人がイエスと言うとき、あなたはノーと言う。人が行動するとき、あなたは考える。人がしゃべるとき、あなたは耳を傾ける。人がスポットライトを浴びようと押し合うとき、あなたは陰に立ってしかるべき時期を待っている」(p288)

何だかとても日本人好みの姿勢。著者はシリコンバレーのコンサルティング会社CEOということですが、生き馬の目を抜く業界だからこそ、このような姿勢が尊ばれているのでしょうか。

          *          *

明日からゴールデンウィーク休暇に入りますので、しばらく日記はお休み。また5月7日に!
こんにちは、からまるです。

「上阪徹のブックライター塾」第2期は一昨日、第三回があり、最終の第四回に向けて卒業制作「1万字原稿」のお題が出されました。上阪さんが1時間行ったインタビューのトランスクリプション(いわゆるテープ起こしですが、最近「テープ」を使う人はいないので「トランスクリプション」と呼ぶことが多くなりました)と音源が皆さんに渡され、それを元に書いていただくのです。

ブックライター塾コンテ.JPG
今度はどんな面白い原稿ができてくるのでしょうか。同一課題で27人もの方々が書くものをいっぺんに読めるのですから、この塾を始めた役得を感じています。もちろん27万字に及ぶ原稿を1週間で精読するのは、けっこう大変なのですが、これも編集者にとってはいいチャレンジです。

第2期の特徴は、第1期とくらべてすでに実績を持っている方が大勢を占めることです。塾名物の毎回懇親会には執筆を担当した書籍を多数、披露してくれる人がいて驚きます。もっとステップアップしたいという情熱に、運営サイドも応えたいですね。

写真は第三回講義の白眉、コンテ作りのためにトランスクリプションをどんなふうに読み込んでいくか、マーカーの方法などプラクティカルなテクニックを「実物」を使って上阪さんが示しているところです。ライターさんはお互いどんな仕事の仕方をしているか意外と知らないものですから、皆さんにとっては新鮮だったかと思います。

こんにちは、からまるです。

岩田松雄さん『私はかつてTOEIC300点だった 岩田式英語勉強法』の第2章「岩田式英語勉強法の極意」には、「英語を学ぶときの3つの前提」が挙げられています(P46)。それは――

1 自分のレベルより少し上のレベルから始める
2 「量」の勉強と「質」の勉強の両方をやる
3 音読を繰り返し行う

1について、岩田さんはこう書いています。「大人の勉強は、学校の勉強と違って教材を自分で選べます。現在の自分の英語力で理解できる、背伸びして届くレベルの教材から始めればいいのです」。たしかに学校で勉強するわけでも、英会話スクールに通うわけでもないのですから、背伸びした憧れレベルの勉強をすればいいんですよね。

この教えに従い、「少し上」どころか思い切り背伸びしたからまるは、教材の一つにNHKラジオ英語講座でもっともレベルが高い「実践ビジネス英語」を選びました。英会話スクールだったら絶対にこのクラスには入れてもらえないでしょうから、そこが大人の勉強のいいところかも。

2については、岩田さんは「量と質のどちらかが欠けると、英語力の伸びは鈍ります」と書いていて、勉強量とともに、リスニングしたもののスクリプトを読む、知らない単語をきっちり調べるといった、地道な勉強の必要性を力説しています。前のエントリで書いたように、からまるはこれも守って勉強したつもりです。

最後の3については、「質の勉強をするときは、必ず文章を10回以上声に出して読む」。はい、これもやりました。ただ、「必ず10回」はちょっと難しかったかな。
こんにちは、からまるです。

岩田松雄さん『私はかつてTOEIC300点だった 岩田式英語勉強法』の「捨てる英語勉強法」によれば、海外出張で英語が必要な人は、「たとえ日常英会話がたどたどしくても、仕事の場面できっちり英語を使えることが重要です」(P33)。

からまるのロンドン出張でも、いきなり著者を囲むエージェントや編集者たちのミニパーティーに招かれ、いわゆる「スモールトーク」の試練にあいました。皆さんウイットに富んだジョークを話してくれているようですが、正直に告白すると皆目わかりません。幸い、その場には日本側のエージェントさんがいて、こっそり通訳をしてくれるので、笑顔と短いコメントで何とかやりすごします。

どうしても、日常英会話のほうがビジネス英会話よりも簡単なのだから、日常英会話ができないのはマズい、と思いがちですが、そうではないし、そのような順序で勉強する必要もないと岩田さんが本書で太鼓判を押してくれたので、たいして落ち込まずに済みました。それに、先月ご紹介した『海外経験ゼロでも仕事が忙しくても 英語は1年でマスターできる』(PHP)でも、著者の三木雄信さんが「パーティーでのスモールトークではとたんに無口になる」と告白しています。そう、だからいいんです、パーティー英会話ができなくても。

こうして「目的以外のことは捨て」てから取り組むのが、「回す」英語勉強法です。それを要約すると、「『捨てる』英語勉強法で決めたエリアの中で、単語、読む、聴く、話す、書くなどの内容と教材をぐるぐる回す」。内容と教材をぐるぐる回すことにより、「こっちが上がれば、あっちも上がる」という相乗効果でスパイラルに英語力がアップし、しかも飽きずに続けられると岩田さんは本書に書いています(p40-41)。からまるもこれを自分なりに実践して、なるほどと思ったものです。
こんにちは、からまるです。

元スターバックスコーヒージャパンCEO、岩田松雄さんが『私はかつてTOEIC300点だった 岩田式英語勉強法』で示した勉強法のコツは、「捨てる」と「回す」です。その一つ、「捨てる」とは何か。

昨日のエントリで書いたように、たんに英語の勉強をするといっても、分野が広大すぎて、何から手を付けていいのか、皆目見当がつかないものです。書店さんに行って英語学習教材の棚を眺めてみてください。じつに夥しい数の本が並んでいます。見ただけでくらくらしてきます。何のために英語を勉強するのか、目的が絞られないと、何を教材に選んでいいのかすらわからないですよね。

また、たんに「英語を話せたら、いざというとき役に立つ」くらいの軽い動機では、絶対に勉強は長続きしません。からまるも海外旅行から帰る度に、「今度こそ英会話ができるようにしよう」と付け焼き刃的に『Duo』のようなベストセラー英語勉強本を買ってページをめくったりするのですが、やるべきことの優先順位が低いので続かないですね。

これが「海外出張」となると、目的が絞られ、勉強する動機も俄然、強くなります。英語勉強の優先順位が上がってくるのです。すると同時に、「勉強しなくていいこと」が見えてきます。「捨てる」ものがわかるのです。『岩田式英語勉強法』によれば、海外出張で英語が必要な人が「やるべきこと」は、交渉やプレゼンテーションの英語(業務に必要な英単語、交渉やプレゼンなどに必要なシチュエーション英語)の勉強で、逆に「捨てるべきこと」は日常英会話やパーティー英会話(p32-22)。

「日常英会話の勉強にあてる時間があったら、業務に必要な英語の勉強に集中せよ」。なんと明快な指針でしょうか。ずいぶん気持ちが軽くなったものです。
こんにちは、からまるです。

岩田式英語勉強法.jpg
元スターバックスコーヒージャパンCEO、岩田松雄さんの新刊『私はかつてTOEIC300点だった 岩田式英語勉強法』が本日、発売となりました。表紙は写真でご覧の通り。装幀してくれたのは、tobufuneの小口翔平さんと西垂水敦さんです。

前のエントリにも書きましたように、この本の進行期間がちょうどロンドン出張準備期間と重なり、まず最初に担当者を助けてくれた本となりました。たとえば、単語数を増やすのに単語カードを作って覚えたという、ご自身のエピソードが出てきます。からまるもそのまま実践しました。

教材や仕事で読む英文に知らない単語が載っていると、方端から調べて単語カードに書き写します。混雑している電車内でも単語カードなら見ることができますから、電車内でこれをめくり、三回連続で意味を覚えていたら(カードの端にチェックマークをつける)、そのカードを抜いていきます。この抜いていく作業が気持ちいいんですよね。このようにして「飽きずに続けられる」のが岩田式の良さなのです。

リスニングの勉強法でも、必ずスクリプトがあるものを聞くべし、そのスクリプトを確認しないと意味がない、聞き流しは最悪であるという指摘も守りました(ただし、ポッドキャストにあるNHKの英語ニュースRadio Japanは別だと思います。からまるレベルでも聞き取りやすい。自宅から最寄り駅まで毎朝、これを聞きながらシャドウイングしていました)。

また、この岩田式の良さは、オビにも書いたように「捨てる」「回す」を組み合わせたところにあります。「捨てる」というのは、目的に合わない勉強を捨てるという意味。目的なしに英語の勉強を始めるな、ということでもあります。
チーム・ブライアン帯付き.jpgのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像やはりこれも書いておかないと。

昨日まで4日間の日程で代々木競技場第一体育館で行われたフィギュアスケートの国別対抗戦。羽生結弦選手は男子シングルでショートもフリーもぶっちぎりの1位となりました。いくつかジャンプのミスなどありましたが、素晴らしく引き込まれる演技でしたね。

ブライアン・オーサーさん『チーム・ブライアン』も是非! 来シーズンはますますスゴいことになりそうですね!
原発の倫理学.jpgのサムネール画像のサムネール画像少し前のことになりますが、3月27日の番組「報道ステーション」(テレビ朝日系)のナマ放送中に、ゲストの古賀茂明さんとキャスターの古舘伊知郎さんが、4月以降のこの番組について議論を交わしたことが話題になりました。

あのときも古賀さんは原発について話しておられました。そのためか2012年11月に出した古賀さんの『原発の倫理学』が売れているようで、今になって愛読者カードが届いています。4月14日に高浜原発の再稼働に待ったをかける仮処分を福井地裁が出すなどしており、原発再稼働問題は根本に立ち返って議論されていいはず。この機会に是非。

これについてもロンドンで知ったことがあるのですが、いずれまた!
こんにちは、からまるです。

一昨日土曜日の夕方、無事ロンドンから帰国しました。まだ時差ボケで日中はふらふらしています。とても眠い。つまらないミスをしないか心配です。

ロンドンブックフェアは4月14日から16日まで3日の会期で開かれました。会場は「オリンピア」という、日本でいうと国際フォーラムの展示場のような場所で、全体の広さはそれの倍くらいあったでしょうか。展示場の他にインターナショナル・ライツセンターとカンファレンスルームがあり、からまるも大勢の人と同様、あちこちの場所を行ったり来たりしていました。

londonbook1.jpg
写真は、会場の一角にある大手出版社ペンギン・ランダムハウスの広いブースを二階から撮影したものです。こうして見るときれいなデザインですね。からまるもここで一件、アポイントがあり、間もなくサッカー・プレミアリーグのリバプールを引退するスティーブン・ジェラードのメモワールが刊行されるのを知って興奮し、「日本のサッカーファンの多くはジェラードをリスペクトしてるんだよ!」と(いった意味のことを)話したりしていました(←仕事とはぜんぜん関係なし)。

会場を見渡して気づくのが、アジア系の圧倒的多数は中国人であることです。いくつもの中国の出版社が展示を行っていますし、版権を買う側でも多数が訪れていました。日本の出版社も昔はブースを持っていたのですが、今回見た限りでは、出版社は岩崎書店さんだけのようでしたね。ただ、日本の場合、せっかくブースを出してもなかなか版権が売れないのが現実で、出展コストと見合わなくなって出さなくなったという経緯があります。中国のブースを覗いても、正直言って商談をしている様子があまりなく、同じ中国人同士で談笑しています。まあ出している本が習近平主席の伝記とかじゃなあ...。

からまるは、出版社やエージェントとのアポイントが全部で15ありました。30分単位なのですが、事前に一般にライツガイドと呼ばれる新刊紹介カタログに一通り目を通し、自己紹介の後に「このタイトルと、このタイトルについて教えてほしい」とタイトルを決め打ちしてミーティングをしたので、早いものでは15分くらいで終わってしまいました。ライツガイドを見た段階ではあまりいいタイトルがない場合は、相手のお勧めタイトルをずっと聞く側に回ります。それが参考になる場合もありますが、たいていはその話を聞いても、からまるの英語理解力以前に「ちょっとな」という場合が多かったのがツラいところでありました。

ロンドンでの出来事はまだまだ書きたいことがたくさんあるのですが、今日のところはここまで。いずれ日を改めてぶちまけます!
こんにちは、からまるです。

先月中旬のエントリで、またしても英語勉強中というボヤキを書きました。その理由は二つあって、一つは一昨日に書いた岩田松雄さんの新刊のため、というか、その編集過程で英語を勉強させてもらったわけですが、もう一つ、理由があるのです。

毎年5月に、ロンドンで開かれるロンドン・ブックフェアというイベントがあります。主にイギリス、次いでアメリカの出版社やエージェントが一同に会するフェアです。10月にフランクフルトで開催されるブックフェアは世界最大級のものとしてよく知られていますし、日本でも東京国際ブックフェアが行われていますね。それのロンドン版なのです。

で、諸般の事情によって、そのブックフェアにからまるが行くことになったのです。期間3日で20近いミーティングとパーティーがブッキングされ、内容をきちんと理解し、人間関係を構築しないといけないのに、通訳はいません。「それ、絶対無理」と抵抗したのですが、いつも行く編集者がとても出張どころではないほど忙殺されているための代打となったのです。

「大丈夫ですよ、からまるさん」と彼(海外留学経験者)は気楽~に言うのですが、

大丈夫なわけがありません!

この緊急事態対策のための勉強なのです。そういった次第で、来週は直前集中勉強期間として(受験みたいだ)、この日記を休みます。出発は4月13日、帰国が18日になりますので、再来週も休み。次回は4月20日です! 面白い土産話を書けるといいのですが...。
こんにちは、からまるです。

2月の初めにお知らせした「上阪徹のブックライター塾」第2期が、いよいよ明後日からスタートします。第1期を上回る27人が参加します。どんな方々がおいでになるのか、じつに楽しみです。

第1期の方々は、ブックライター塾名物の全回懇親会付きの影響があってか、今でもお互い仕事に飲み会に、さまざまな用事で連絡を取り合っているようですし、ライター経験がなかった人の中からもライターとして独立される方が多数、いらっしゃいます。確実に人の輪が広がっています。

すでにからまるも、上阪さんが出した事前課題に目を通しています。今度はどんな出会いがあり、どんなふうに人の輪が広がっていくのでしょうか。最終日は5月16日で、その日から多くの方の運命が変わることになると思います。
こんにちは、からまるです。

あちこちで桜が見事に咲き誇っていますね。今日から4月です。4月といえば新学期、勉強の始めどきです。それにふさわしい新刊のお知らせをしたいと思います。

元スターバックスコーヒージャパンCEOで、多くのビジネス書を刊行する岩田松雄さんの今月下旬刊行の新刊です。タイトルはずばり、『私はかつてTOEIC300点だった 岩田式英語勉強法』!

そうなんです、スターバックスコーヒーとザ・ボディショップという、二つの世界ブランドの社長を務めた岩田さんは、じつはそれ以前、英語がまったくできなかったというのです。これくらい有名な外資系社長なら英語ぺらぺらで、外国人と丁々発止のやりとりを通訳なしでこなしていると思いますよね?

ところが岩田さんは、最初に就職した日産自動車で海外留学を志した30歳の頃は、TOEICのスコアが300点しか取れず、社内の英会話クラスに申し込んでも「自分で中学校英語から始めてください」と、いちばん下の初級クラスにも入れてもらえなかったのだそうです。信じられないと思いませんか?

それでは、30歳からどうやって勉強して、外資系企業の社長まで務めることができたのか。その秘密が初公開されます。

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