karamaru: 2018年1月アーカイブ

仕事消滅.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像こんにちは、からまるです。

昨年8月の刊行ですから、もうすぐ半年になる鈴木貴博さんの『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』(+α新書)はまだまだ売れています。いったんは落ち着いたのですが、鈴木さんがいろいろな場所で同テーマについて講演されたり、執筆されたりしている効果で、最近また盛り返してきた印象です。書店さんからの注文が増えているのです。

このままロングセラー街道を進んでほしいですね。まだお読みでない方は是非。トレンドの「AIと働き方」を手っ取り早く知り、知り合いや会社の同僚に話したくなる好著ですよ。

こんにちは、からまるです。

先週いろいろ書きました『プロ秘書だけが知っている永田町の秘密』は、講談社+α文庫のレーベルで2月21日に発売です。本体価格は700円ですから、税込みで756円。担当者が言うのもなんですが、かなりお買い得です。今の政治状況を堅苦しくなく知っておきたい。いまさら人に聞けない日本政治の仕組みをさくっと知りたい。そんなときに思い出してもらえればと思います。

で、著者名は畠山宏一さん。きっと誰も聞いたことはないと思います。それもそのはずで、これはペンネームなのです。東京都出身で、衆議院と参議院両院の議員に仕えて30年の経験を持つ秘書さんという以外の紹介はしていません。それだけ内部告発性に富む情報を盛り込んでいるという意味でもあります。

畠山さんとの取材や打ち合わせは、たいてい永田町にある議員会館の一室でした。他に話を聞いている人がいないか、ちょっとハラハラしながらお話を伺いました。やっぱり会館だと緊張感があっていいですよね、こういう場合。思えば、こういうひそひそ話が会館のあちこちでおこなわれているのでしょう。

現役秘書さんがペンネームで書いた本といえば、昨年7月に神澤志万さんが刊行した『国会女子の忖度日記』(徳間書店)という本があります。サイゾーのウェブで連載した記事をベースにしたものですね。でも神澤さんはプロフ欄に秘書歴20年のアラフォー秘書と書いてありますから、畠山さんのほうが経験量は上です。またあの本は、いまも残る男尊女卑社会・永田町における女性秘書の悩みと具体的な政治家の裏話が中心ですが、こちらの本は面白エピソードから見えてくる政治の仕組みの話。けっこう違いがあるのです。

また明日に!

こんにちは、からまるです。

昨日まで長々とご紹介してきた来月の新刊『プロ秘書だけが知っている永田町の秘密』。今週ちょうど通常国会が始まったせいか、刊行にはグッドタイミングで(まあ狙ったタイミングなのですが)政界情報がメディアで取り沙汰されるようになってきました。昨日発売の「週刊新潮」2月1日号には、茂木敏充経済再生担当大臣が選挙区の自民党党員・後援会会員・支部役員などに衆議院手帖を無償配布していたと指摘する記事が掲載されています。

この記事のことを『プロ秘書だけが知っている永田町の秘密』の著者に伺ってみました。それによると、公職選挙法はもちろん議員が有権者を買収する行為を禁じています。選挙期間中であろうがなかろうが関係ありません。ただし、党勢拡大や政策広報のための「政治活動」は認められています。だから党員などに党が発行するパンフレットや新聞、議員の活動報告を配るのはまったく問題ないことになります。

で、そうすると、配った「手帖」の種類が問題になる、と。これが「自民党手帖」だったら問題ありません。自民党手帖には自民党の政策が書かれていますから、党勢拡大・政策広報のためと言える。もし茂木さんが自民党手帖を配っていたなら、さすが茂木さん、その手があったか!と言えそうなワザだとおっしゃいます。

しかしそれが衆議院手帖では、しかも党員以外の有権者にまで配っていたとしたら。記事中のコメントにもあるように、それは公職選挙法上、アウトでは??と著者さんは断言していました。どうなるんでしょう、この報道の行方は?

こんにちは、からまるです。

昨日のエントリで、来月の新刊『プロ秘書だけが知っている永田町の秘密』の著者が、秘書が長く仕えるには議員が清廉潔白でなければならないと書いていることを紹介しました。政治に不信感を持っている人は、「清廉潔白な政治家なんて、そもそもいないだろう」「そんな議員がいたって出世するのはムリだろう」と思うかもしれません。でもからまるは原稿を読んで、いやいやそんなことはないと感じました。

政治は実践の世界。結果を出すには情報が議員の力の源泉となります。なかでももっとも欲しい情報は新聞社の政治部記者が持っているオフレコ情報だといいます。もちろん、記者さんたちはオフレコ前提で得た情報を他人に伝えたら裏切り者です。しかし、あえてその裏切りをしてでも誰かに伝えたいのは、そのほうが日本がよくなるという記者の正義感や使命感があるからだそうです。それだけの価値のある相手でなければ、かれらは他の議員にその情報を出すことはないというのです。

そして、そうした優秀な記者と付き合うためには、著者は議員の清廉潔白さが重要だと指摘します。

「何か後ろ暗いことがあると、「いつ自分のことをスキャンダルにされるか」という猜疑心を抱えながら、記者と付き合うことになってしまう。腹を割った情報交換はできなくなるだろう」

なるほど、たしかにこれはビジネスの世界でも実感できることですよね。清廉潔白であるほど裏情報が集まりやすい。それをわかっている議員が仕事で結果を出すのではないでしょうか。

こんにちは、からまるです。

さらに昨日のエントリの続き、『プロ秘書だけが知っている永田町の秘密』から。親子関係が普通ではないのが国会議員の家庭と書きました。子どもたちが成長して思春期を迎えると、親子関係の修復がうまくいかず、危機が訪れることが多いとも著者は書きます。自分の子どもに手を上げてしまう議員もいるのだそうです。

こうしてみていくと、議員の奥さんからご主人のことをあれこれ相談され、子どもの心の状況まで知っている秘書と、そのボスの議員との関係は、たんなる仕事関係を超えた家族の関係に近いものがあると思いませんか? 実際、一人の議員に長く仕えるうちに、その議員を尊敬し、出世して大きな仕事をしたいと願い、強い絆を感じるようになっていくのだそうです。

本書の原稿を読んでいると、政治家の資質とは何かを深く考えさせられます。官僚出身の議員によくある優秀な切れ者は、たしかに仕事は早いかもしれないけれど、あまりの厳しさに秘書が事務所に定着しないケースが多い。かといって、国会議員の仕事をたんなる高収入の仕事のように考えている議員も尊敬されない。もちろん清廉潔白でないとダメ。秘書が長く仕える議員には、つまりは人格が備わっているのだなとつくづく思います。きれいごとではなく、議員が議員として仕事をするためには。

こんにちは、からまるです。

昨日のエントリの続きで、『プロ秘書だけが知っている永田町の秘密』から。議員と配偶者が、まるで「週末婚」のような状態であることを昨日は書きましたが、これはもちろん親子関係も同じことです。平日だけでなく週末も父親・母親不在であるのが当たり前。子どもが独立していれば別ですが、まだ幼いと「親子のふれあい」というものを持つことができないまま、子どもは成長していきます。

著者が議員の子どもたちのことを見聞きしている限りでは、大丈夫な子どもはむしろ「珍しい」のだそうです。子どもの問題でとくに多いのが「いじめ」だそうで、「議員の子ども」というだけで学校内で浮いた存在になってしまい、そうするといじめのターゲットになるのだとか。「議員の子ども」というと、世襲議員のような華やかなイメージがありますが、そういうケースはじつは少数派で、意外と親子とも人知れず大変な思いをしているようです。

もっと意外なのが、いじめのきっかけは学校の教師がつくる場合があること。子どもたち自身が、誰が議員の子どもなのかがわかるわけではありません。親の職業を知っているのは教師です。かれらが教室で何気なく放つ「お父さまは国会議員だから、○○くんも将来偉くなるのよね?」の一言が、子どもたちの態度を変えるのだそうですから気の毒です。

こんにちは、からまるです。

先週のエントリの続き、2月に刊行する『プロ秘書だけが知っている永田町の秘密』のお話です。

この本は秘書が知る国会議員の姿・言動を、「資質」「出世」「日常」「お金」「情報源」「スキャンダル」「選挙」「家族」に分けて書いたものです。最後の章となる「家族」が、ある意味、今までの永田町内幕ものにはあまりなかった内容だと思います。

国会議員の仕事は東京です。だから選挙区が東京か都心に近い首都圏で、自宅がそこにある場合なら、多忙とはいっても自宅に帰ることができます。しかしほとんどの議員は地方出身です。「金帰月来」のたとえ通り、自宅には週末しかいることができませんし、それも地元の仕事や催しに時間が割かれてしまいます。いわゆる「家庭の幸福」とは無縁だと、著者は書きます。

男性議員の場合、奥さんは地元に住んでいるわけですが、「議員の妻」の仕事にかり出されます。地元の催しや冠婚葬祭にどうしても議員本人が出席できない場合、奥さんが「名代」として参加することになります。もちろん選挙となればフル稼働。男性議員が奥さんと夫婦水入らずで過ごせるのは、たとえ落選しても次の選挙のための活動があるわけですから、せいぜい数日の国内旅行が関の山だといいます。

本書でひじょうに印象的な言葉が、著者が仕えた議員の奥さんから言われたという、次のものです。

「彼と私にとって、一番長く一緒にいるのはあなたなんだから。あなたにわからないことが、私にわかるわけないじゃない」

著者はそれを受けて、こう書いています。

「実際そのとおりで、返す言葉がなかった。夫でも妻でも子でもなく、人生で最も長い時間をともにしているのが秘書だなんて、考えてみると寂しい話だ」

こんにちは、からまるです。

一昨日のエントリの続きです。世襲議員批判が世間に沸騰したことで始まった候補者公募制度。では現在、二世三世議員の人たちは、まったくダメなのでしょうか。そんなことはないですよね。筆頭格は小泉進次郎さんです。部会長を務めた自民党農林部会での全農改革の全貌がわかる『小泉進次郎と福田達夫』(田崎史郎・著、文春文庫)、自民党「2020年以降の経済財政構想小委員会(通称・小泉小委員会)」での議論を採録した『人生100年時代の国家戦略』(藤沢烈・著、東洋経済新報社)を読むと、きちんと法案になり得る議論を、哲学と政治的実践の両方からとりまとめていることがわかります。誰もがアッパレな仕事ぶりと思うのではないでしょうか。

小泉進次郎さんが初当選したのは、2009年夏の総選挙でした。民主党が308議席を獲得し、自民党が下野したときですね。自民党の新人議員は小泉さんを含め、たったの4人しか誕生できませんでした。その同期で「四志の会」を作っていることは有名です。

その初当選時の選挙戦の様子を、『小泉進次郎と福田達夫』で小泉さんはこう語っています。

「あれだけ世襲で批判されて、そして自民党だということだけで批判されて、しかも相手の候補は地盤看板カバンなしという、反世襲の設定で挑んできた。僕は、生まれてきちゃいけなかったのかなとか、そういったことを考えるぐらい、落ち込みました。街に出るのが怖かったですよ。ほんとに名刺も受け取ってもらえない。破られる。足を踏まれる。どつかれる。ペットボトルを投げつけられる。唾を吐かれる。なんかごめんなさいじゃないけど、僕はそんなにダメなんですかっていう気持ちになった」(p34)

今の超人気ぶりから見ると、まさかそんなことがあったなんてと思えるような出来事です。でも実際にあの頃はそうでした。そして世襲の麻生太郎総理に代わって生まれた総理が、これまた世襲の鳩山由紀夫さんなのですから、ずいぶんむなしい批判だったような気もします。また、このときの厳しい世襲批判が、後の小泉さんの仕事への邁進ぶりに結びついているのは、『小泉進次郎と福田達夫』を読むと容易にわかります。

もちろん、世襲だからダメではないのと同じように、公募だからダメだと決めつけるのはヘンだと思います。しかし、現実に見えているのは、世襲議員が己を律している姿と、公募議員の品性のなさなのではないでしょうか。

世襲議員の人知れない苦労は、政治家の家庭事情を知ると理解が及びます。2月に刊行する『プロ秘書だけが知っている永田町の秘密』で担当のからまるが最も気に入っているのは、じつは政治家の家族について書かれた章なのです。その部分は、来週、ご紹介しましょう。

また明日に!

こんにちは、からまるです。

昨日のエントリの続き。永田町に「魔の二回生」を生み出す起因となったものは何か? 『プロ秘書だけが知っている永田町の秘密』の著者の見立ては、ずばり「公募制度」です。自民党は2004年にこれを始めました。安倍晋三総理が自民党幹事長だったとき、当時の小泉総理の「郵政解散」選挙で候補者を公募し、多くの公募議員が生まれました。

当選したときは「え、この人が衆議院議員?」と多くの人が驚いた「小泉チルドレン」の杉村太蔵さんは、このとき自民党の公式ホームページを見て公募制度を知り、応募した人でした。一定の手続きに従って審査を受け、面接をクリアすれば党の公認候補になれるのですから、普通の就活と同じです。でも、いまやタレントとして大活躍してはいますが、議員当時にどんな実績を残したか、記憶に乏しいですよね。

「小泉チルドレン」後が2012年総選挙で登場した魔の二回生、「安倍チルドレン」です。あの選挙では与党だった野田民主党が議席数を4分の1に減らす大惨敗を喫し、対照的に安倍自民党は獲得議席294の大勝利でした。同時に大量の公募議員が誕生しました。

著者はかれら公募議員に共通する特徴は、「自分の力で議員になった」と勘違いしていることにあると書いています。実際は党の公認をもらって有権者に選んでもらったのに、就活と同様に自分に実力があるから議員になったという勘違い。公募制度は、世襲議員批判が高まって、一部の特権階級しか国会議員になれないのはおかしい、広く国民が国会議員になれるようにすべきだという趣旨から始まったはず。なのに、どうして世襲議員以上に特権階級気取りの議員をこんなに生んでしまったのでしょうか。

こんにちは、からまるです。

先週予告した通り、今日から永田町内幕物の新刊のご紹介をしていきます。著者は議員に仕えて30年超のベテラン秘書さんであることは先週、書きました。秘書の誰?という疑問は後回しにしまして、本のタイトルは『プロ秘書だけが知っている永田町の秘密』です。

なんとベタな? はい、そりゃもうベタですよ。もともと永田町の皆さんたちがベタな世界に生きているのです。いまだに強い男性社会で、義理人情が濃く、「汗をかく」という言葉がリアルに生きている社会です。いいか悪いか、好きか嫌いか、意見はいろいろあるでしょうが、まるで俳優・女優のような国会議員たち(実際に自分たちをそう称している議員さんもいるそうです)が主役ですから、本のタイトルや見出し付けもベタに傾こうものです、我ながら。

では、なぜ著者がこのタイミングで本書を刊行するのか。まずは昨年の「文春砲」をはじめとする週刊誌で話題になった国会議員の「資質問題」がどこから来るのかを明らかにしようとしました。

「ちーがーうーだーろー!」が流行語大賞にノミネートされた豊田真由子前議員の秘書への暴言・暴行問題は強烈なインパクトがありましたよね。東京大学法学部卒業、ハーバード大学大学院修了、厚生労働省に入省し、老健局課長補佐まで務めた俊英キャリア官僚が、どうしてあんな人を人とも思わない態度で秘書にあたったのか。教育の含意があって厳しく指導するならともかく、彼女の音声録音から伺えるのは、不満を当たり散らす暴君そのものの姿でした。

彼女を含む2012年10月総選挙で大勝した自民党議員たちは「魔の二回生」と呼ばれ、豊田さん以外にも金子恵美さん、宮崎謙介さん、武藤隆也さん、中川俊直さんは議員辞職したり昨年の総選挙で落選したりしました。世の中を嘆かせたこの「安倍チルドレン」たちは、いったい何を起因にして登場したのでしょうか?

こんにちは、からまるです。

仕事消滅書評by玄田.jpg1月13日の日本経済新聞読書面「今を読み解く」で、東大教授の玄田有史さんが、鈴木貴博さんの『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』を「AI時代の人間の働き方」のトップバッターに紹介してくれています。「AI時代の働き方」というテーマに対する関心に高さがうかがわれますね。文中で玄田さんは本書の内容について、

「人口減少の高齢社会では、運転からの解放は避けられないどころか、一つの望ましい方向でもある。一方で、職業運転者には稼いで生活しなければという現実がある。その難題をいかに軟着陸させるのか。それが、AIが社会に広がるスピードを左右する最初の試金石になる」

と書いています。

同日の日本経済新聞1面には、ゼネラルモーターズが2019年にもレベル4の自動運転車の量産車を出す見込みとの記事が載っていました。もう来年のことですし、2020年の東京オリンピック開催時には移動手段として自動運転車が走りまわることもじゅうぶん予測できるようになってきました。それとは違い、運転者の仕事がどの方向に進化していくのかは、まだ視界不良のように思います。

こんにちは、からまるです。

今年最初に出す本は政治ものです。衆議院と参議院両方の国会議員、しかも中選挙区も小選挙区も経験し、仕えた国会議員たちは選挙で負けたことがないという、30年超の実績を持つベテラン秘書さんの永田町内幕物です。

過去の類書で名高いのは、何と言っても飯島勲さんの『代議士秘書 永田町、笑っちゃうけどホントの話』(2001年刊、講談社文庫)ですよね。これの親本は、1995年に光文社のカッパビジネスから出た『永田町の掟』で、著者名も豪徳寺三生と、文庫とはまったく違っていましたから、『代議士秘書』が『永田町の掟』の、小泉総理誕生のタイミングに合わせた文庫化だと当時すぐにわかった人は、それなりの政界通だったと思います。

豪徳寺三生サイン.JPGあの頃、飯島さんは豪徳寺三生のペンネームで、たしか夕刊紙だったと思いますが、連載記事を書いていました。それをまとめたのが、たぶん『永田町の掟』だったのでしょうね。たしかにペンネームでないと書けないような生々しいエピソードがこれでもかと出てくるのがあの本の魅力でした。永田町内では著者が誰かバレていたのですから、飯島さんはそれを前提とした確信犯で書いていたのでしょう。

決定的な証拠がこの写真! すでに絶版なので、からまるがアマゾンのマーケットプレイスで入手した中古本にあった飯島さんのサインです(サイン本がフリマに出るのは、けっこう「あるある」ですが、こうして写真を公開してももう時効でオッケーでしょう)。このサインが1995年発売当時のものかどうかまでは不明ですが、ここまであからさまに公開しているのですから、あの頃はいい時代だったというべきか、飯島さんの深謀遠慮だったというべきか。

飯島さんの本の内容は中選挙区制の時代ならではの面白さだったように思います。いまは小選挙区制で、しかもここ数年は各党が候補者を公募しています。ずいぶん事情が変わったのです。来週からは、その話を!

こんにちは、からまるです。

17日付け朝日新聞のオピニオン欄「希望はどこに」に作家の朝井リョウさんが寄稿した文章は面白かったですね。終わりのほうの一部を引用します。

「昔はよかったなんて思考停止めいた回答に退行したくはない。今は何でもセクハラになるからと嘆く前に、性別を問わずハラスメントが多発している現代の構造を改善することに目を向けたい。同性婚合法化は少子化に拍車をかけるなんて根拠のない論を振りかざす前に、性的指向によって人生の選択肢が増減しない社会の構築を目指したい。そんなに育休をとられたら迷惑だと訴える前に、誰が欠けても補い合える働き方を構築したい。人間vs.AIという敵対関係に怯えるより、人間withAIという共存関係の築き方を学びたい」

いいこと言うな~朝井さん。

同じように考えるならば、今は誰も本なんて読まないし、本なんて売れないと嘆く前に、読まれることのない本を作る構造や、少数の読者が求めるものが作れない構造を改善したい。スマホファーストや「AI産業革命」は読書習慣の減少に拍車をかけるとエビデンスの弱い議論をする前に、「読書」という形でなくても人々の知的欲求に答えられる新しいシステムを出版社の持つ資産とノウハウで作りたい――。

考えることはいろいろありそうな年頭です。

新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨日から新しい鞄と新しい靴で出勤しています。そんなところからでも気分は改まるものですね。今年はどんな一年になるのでしょうか。

正月休み中、ちょっと驚いたことがあります。いつも利用している最寄り駅近くのクリーニング店が、店内に会員専用ロッカーを設けて、洗濯物の預けと引き取りを無人化・24時間化したのです。その店は人気があって、預けるときは列に並ぶことが多く、ちょっとイライラしていました。引き取りは平日だと20時までですから、帰りがてらに寄ることができません。そのためどうしても週末の時間を使うしかなくて、不便だと思いつつも、まあこれは仕方ないだろうと諦めていました。

ところが、クリーニング店は利用客の不便を思い切って解消しようとしたのですね。クリーニング業はすごく薄利の印象があったので、よくぞ設備投資をしたものだと思いました。と同時に、不便だけれど仕方ないと諦めてしまう自分のクセはアカンなと思いもしたのでした。

ある人に伺ったのですが、サラリーマンなら朝起きて会社に着くまでのさまざまな行動のうち、これは不便だと思うことを挙げられれば、新しい製品やサービスを創造できるのだそうです。これは不便だと思うことを改善するという、当たり前の思考が大切なのかもしれません。その不便さが多くの人に共通するならば、改善することによって世の中をいい方向に動かすことに貢献できるのだと思います。

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