こんにちは。講談社BIZのからまるです。
マスコミの書評ご担当の方々をお招きして講談社が毎年2回開催している「新刊説明会」が今日の夕方にありまして、からまるも『官邸敗北』をプレゼンします。といっても、からまるがぼそぼそしゃべっても面白くも何ともないでしょうから、無理言って著者の長谷川幸洋さんに来ていただき、制限時間5分一本勝負のミニインタビューをする、という趣向にいたしました。
その打ち合わせも兼ねた打ち上げを一昨日、長谷川さんとやりまして、冒頭のフリはどんな話でいきますかねーと相談して出てきたのは、政治報道の流行語ネタ。からまるみたいな政局オタクでも意外と気付かないのですが、新聞の政治記事やテレビの政治ニュースには流行の言い回しがあるのです。
最近は、これ↓
思惑が透けて見える
言われてみれば、よく目にするな。みなさん、そう激しく同意されるのでは?
で、上がり症でプレゼン不慣れなからまるは、さっきインタビューの前フリのシナリオを書きました。こんな具合です。
「ご紹介いたします。お手元の小冊子の18ページにあります『官邸敗北』の著者、東京新聞論説委員の長谷川幸洋さんです。
長谷川さんはもともと国際派の経済記者で、かつて2003年に弊社の現代新書から『経済危機の読み方 日米破局のシナリオ』というタイトルの本まで出されていますし、また財務省に深く食い込んでカバーする敏腕記者でもありました。
ところが、今はエコノミストとして活躍されている財務官僚の高橋洋一さんとの出会いがきっかけになり、安倍政権の政策をサポートするチームの一員として生々しい政治闘争の現場をつぶさに観察することで、政治家や官僚のあり方、さらにはマスメディアの問題に強い関心をもつようになりました。
ここにおられる方は言葉を扱うプロの方ばかりですので、まずこのお話をしたいのですが、マスメディアの政治記事には流行の表現というのがあるそうですね。
先日、雑談中に長谷川さんから伺ったところでは、とくに最近は、「思惑が透けて見える」という言い方が流行っているそうで、たしかに、みなさんもあとでグーグル検索に「思惑が透けて見える」と打ち込むとわかると思いますが、ものすごい数ヒットします。
たとえば、こんなのがありました。
「着々と増税への布石を打つ政府だが、その裏には増税を「悲願」とする財務省の思惑が透けて見える。」
「ルース氏が小沢氏に接触した背景には、普天間問題の混迷にいら立ちを募らせる米側が小沢氏に打開への期待を寄せた、との思惑が透けて見える。」
こうして読み上げてみますと、「その裏には」「その背景には」「思惑が透けて見える」という文章自体がちょっと意味不明で、わが部の鬼上司がこんな原稿を読んだら速攻で「ヘタ! ボツ!」と真っ赤に書いて原稿を突っ返してくると思いますが、そもそも普段、こんな表現を使いませんよね。
「あの呑み会の背景には彼を取り込もうという編集長の思惑が透けて見えるな」なんて言ったら「なに、その薄ボンヤリした言い方は?」と怒られてしまいそうです。
でも政治記事にはたくさん登場するということは、それこそ、その背景には何か思惑があるのでしょうか?」
まあ、この通りにしゃべれるかどうかまったくわかりませんが、行って参ります! 『官邸敗北』は明日、発売です!
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